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自分に合った転職エージェントの選び方とポイント
自分に合った転職エージェントを選ぶためには、いくつか注意すべきポイントが存在します。
ただし、選ぶと言ってもそれほど難しいことではありません。
自分の状況や希望に従って、使いやすそうなものを選べばそれで問題ありません。
エージェントを選ぶにあたって注意するべきポイントは、下記の3つです。
- 世代別に使いやすい転職エージェントを選ぶ。
- 複数の転職エージェントに登録する。
- 特徴やサポート内容を確認して登録するエージェントを選ぶ。
それぞれ解説していきます。
1 世代別にチェックすべき選び方
転職者といっても、人材としての価値や企業からどう見られるのかは年代によってまったく異なります。
そのため、自身の年代にふさわしい転職活動の方法を知っておくことが大切になります。
以下、「第二新卒」「20代後半」「30代」「40代以上」に分けて、転職エージェントの選び方を解説していきます。
第二新卒
第二新卒は、新卒から3年以内に転職する若手人材のことを指します。
今では、第二新卒に特化した転職サイト・エージェントがあるくらい、第二新卒を積極採用する企業が増えてきています。
すでに以前の職場でビジネスマナーの基本を抑えている方も多いため、企業側としても採用がしやすいのが最大のポイントです。
第二新卒者の場合には、総合型転職エージェントのうち2〜3社へ登録し、そのまま自分の現状のスキルと経歴で転職できる条件の求人を紹介してもらえばOKです。
また、第二新卒に特化した転職エージェント・サイトを同時に登録することで、より幅広く多くの求人を見ることができます。
20代後半
20代後半の転職者は、第二新卒と比べて転職市場でより有利な求人を見つけやすい立場になっています。
経歴や経験が増えたということは、その経歴を最大限活かして転職するために、「職務経歴書」「面接対策」をしっかりおこなった上で、応募先企業にアピールすることが大切です。
ほかの業界への転職の場合でも、前の職場での経歴は大きなアピールポイントになります。
そのため、まずは総合型エージェントのうち、大手でサポート体制が厚い転職エージェントを活用します。「リクルートエージェント」を中心に、大手転職エージェントに登録しましょう。
30代
30代の転職では、とにかく「キャリアアップ」「年収アップ」の観点から転職求人を探すことをおすすめします。
30代の場合、すでに蓄積された経歴を整理して応募企業に伝える必要があるため、「どんなアピールポイントがあるか?」「どんな業界・職種/業種であれば自分は最大限活躍できるのか?」を客観的に分析します。
自分の売り込み方を最大限準備した上で、面接に臨む必要があるのです。
年収アップ転職やキャリアアップ転職に強い総合型転職エージェントを活用しつつ、特化型や「ビズリーチ」などのスカウトサービスを利用することで、有利な求人を探しやすくなります。
40代以上
40代上の転職では、基本的に「高い人材市場価値」が求められる年代です。当然、求人の募集要項で提示される年収や役職・地位は高いものになります。
その分、面接を通過する難易度は、下の年代と比較して高いでしょう。
しかし、心配する必要はありません。転職エージェントからあなたの経歴や職種の専門性をヒアリングしてもらい、適した条件の企業を紹介してもらえば良いのです。
特に、非公開求人の中には、あなたの経験・スキルがマッチするものがある可能性が高いです。
非公開求人数が多い総合型転職エージェントへの登録をするとともに、スカウトサービスやハイキャリア人材向けの特化型エージェントを活用しましょう。
2 複数の転職エージェントを活用する
記事中で何度かお話している通り、転職活動をより有利にするめるためには「転職エージェントに複数登録すること」が非常に大切です。
ひとつしか登録しないで転職活動を始めた場合と比べて、希望する転職先へ転職できる確率が高いことを示すデータがあります。
複数の転職エージェントを選ぶ際には、3社ほど登録しておくと良いでしょう。
特におすすめしているのは、下記の4つの総合型転職エージェントです。
最初に登録すべき総合型転職エージェント一覧
最初に登録すべき総合型転職エージェントは下記の通りです。
ハイキャリア・年収アップ転職で登録すべき転職エージェント一覧
登録すべき転職エージェントは下記の通りです。
フリーター・第二新卒・20代向け転職エージェント一覧
登録すべき転職エージェントは下記の通りです。
専門職に特化したエージェント一覧
専門的な分野の職種・業種の方は、下記をぜひ参考にしてください。
職種別のおすすめエージェント一覧
転職したい職種が決まっている方は、下記をぜひ参考にしてください。
職種 | おすすめ転職サービス |
---|---|
営業職 | 「営業職」におすすめの転職エージェント・サイトTOP5を調べました |
企画職 | 「企画職」におすすめの転職エージェント・サイトTOP5を調べました |
管理職 | 「管理職」におすすめの転職エージェント・サイトTOP4を調べました |
公務員 | 「公務員」におすすめの転職エージェント・サイトTOP5を調べました |
事務職 | 「事務職」におすすめの転職エージェント・サイトTOP5を調べました |
販売職 | 「販売職」におすすめの転職エージェント・サイトTOP5を調べました |
技術職(機械・電気系) | 技術職(機械・電気系)におすすめの転職エージェント・サイトTOP5! |
技術職(食品関係) | 「食品関係」におすすめの転職エージェント・サイトTOP5を調べました |
技術職(建築・土木系) | 技術職(建築・土木)におすすめの転職エージェント・サイトTOP5! |
技術職(化学系) | 技術職(化学系)におすすめの転職エージェント・サイトTOP5! |
3 エージェントごとの特徴とサポート内容をよく読んで選ぶ
転職エージェントは、それぞれ細かく特徴とサポート内容が異なります。
たとえば、面接対策に評判があるエージェントがある一方で、とにかく紹介求人数が多いエージェントもあります。また、サポートの口コミ・評判がとても高く信頼できそうな転職エージェントもあります。
エージェントは何十社もいるため、そのすべての特徴をおさえることは困難です。
しかし、大手かつ実績のある転職エージェントは限られているため、その実績が多いエージェントに限定して、詳しく特徴を知ることが大切です。
「登録すべきエージェントは分かったけど、登録するのが不安」という方は、下記記事をぜひ参考にしてみてください。大手エージェントの特徴と活用法について詳しく解説しています。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
ここまで、「自分に合った転職エージェントの選び方とポイント」を解説してきました。
ここでご紹介したエージェントの選び方を実践して、おすすめの転職エージェントに登録すれば、すでにあなたは転職者として好スタートを切ったと考えて間違いありません。
しかし、登録した後こそが、転職活動の本番になります。
下記では、転職エージェントを最大限活用するためのテクニックを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントを最大限に活用するテクニック
転職エージェントは、転職活動にまつわる様々な手続きを代行してくれたり、手厚くサポートをしてくれる優秀なサービスになっています。
しかし、一方で何となく登録して使うだけでは最大限活かすことができないのも事実です。
エージェントも営利事業ですから、あなたから積極的に利用していかないと、有利な求人を紹介してもらえない可能性もあります。
ただ、テクニックはそれほど難しいことではないので、できるところから実践することをおすすめします。
1 エージェント登録後には連絡を細かくしておくこと
転職エージェントは、必要事項をネット上で記入することで登録を完了させることができます。
登録だけであれば、特に事務所に出向く必要はありません。
登録後は電話かメールで面談日程の希望日などの連絡が来ますので、それに対応する形で転職活動をスタートさせればOKです。
ただし、注意したいのは面談後のことです。
面談後、何度かあなたに求人紹介の連絡がエージェントから送られてきますが、それに返信しなかったり、反応しないままにしてしまうと、あなたへ求人を紹介する優先順位が低くなってしまいます。
継続的に相談の連絡を入れていたり、「このような条件の求人がありますか?」と連絡をしたりするなどすれば、それだけあなたが「転職希望が強い人」とみなされ、優先的に求人を紹介してくれるようになります。
2 「転職を強く希望していること」をアピールすること
エージェントは無料で利用することができますが、あなたを紹介し転職することによって、エージェントが売上をあげていることを忘れてはいけません。
つまり、転職希望の意思が強い人から順に、優先的に求人を紹介することが、エージェントにとって一番のメリットなのです。
エージェントに登録したあとは「転職時期はどのくらいを考えていますか?」と、希望する転職時期について質問がされます。
この際には、「まだ分からない」ではなく、「良い求人があればできる限り早く転職したい」と転職意思を伝えましょう。
3 エージェントは人。うのみにせず担当者を見極めること
転職エージェントも売上を上げるために活動する事業であることは、すでに解説した通りです。
だからこそ、信頼できることもたくさんありますが、一方で言われたことをうのみにしないことも重要です。
たとえば、希望する条件を担当者にきちんと伝えたのに、それがまったく反映されていない求人をムリに紹介された…というケースがある場合も少ないですがあります。
この場合、担当を変えてもらうか、ほかのエージェントを利用するか、自分で決めることが大事です。
4 推薦文は必ずチェックすること
あなたの担当であるエージェントは、応募企業に対して「推薦文」を書いてくれます。
これは、企業への面接時に企業へ送られ、あなたの経歴やスキルを判断するひとつの材料になるため、とても重要です。
面接の間は「履歴書」「職務経歴書」が最低限必要で、その上に担当エージェントが応募先企業に提出する推薦文が重要な要素になります。
しかし、担当者の質が悪いと、推薦文が本来あなたが書いてほしい内容とは大幅に異なっていたり、職務経歴の内容と変化がなかったり…というケースもあるようです。
実際に応募先企業へ面接を受けに行く前に、担当エージェントが作成した推薦文に目を通しておきましょう。
ほとんどの場合、連絡をすれば資料を送ってくれるはずです。
5 同じ求人にほかのサイト・エージェントから応募しないこと
複数のエージェントに同時に求人を出している企業は数多く存在します。
そのため、複数の転職エージェントを利用していると、同じタイミングで同じ企業の求人を紹介されることもあります。
この場合、必ずどちらか一方のエージェントで応募するようにしましょう。間違っても同時に複数のエージェントから応募してはいけません。
企業・エージェントの両方に悪い印象を与えるため、本来入社できるはずだった場合でも取り消し・破談になってしまいます。
6 エージェントを複数活用して内定後の相談をすること
すでにエージェントを複数活用するべきであることはお伝えしていますが、複数利用で一番気になるのは、「内定をもらったとき」ではないでしょうか。
ひとつのエージェントを通して内定をもらうことができたとき、ほかのエージェントにどう説明するべきか悩む方や、心配する人もいるかもしれません。
ただし、法的なペナルティは一切ありませんし、正直に内定をもらったことを伝えれば問題ないでしょう。それよりも、「本当にここで良いか?」を他社エージェントに相談してみることが大切です。
他社エージェントに相談することで、より良い求人案件を紹介してもらえる可能性もありますし、的確なアドバイスをもらえることもあるでしょう。
7 エージェントはサポート役。ビジネスマナーは忘れずに!
転職エージェントは転職者をサポートするという性質上、どうしても「下に見てしまう人」が多いのも事実です。
たしかに、エージェントにとって転職者は「お客様」であることは間違いないのですが、求人を紹介してくれるのは担当者のエージェントなのも事実です。
悪い印象を与えてはいけません。
ビジネスマナーが守れない転職者には、優良な求人が周ってこないばかりか、積極的に求人を紹介されなくなってしまうケースもあります。
ビジネスマナーと誠意を持って、エージェントと付き合うことが重要です。
ここまで、「転職エージェントを最大限に活用するテクニック」を解説してきました。
転職エージェントを利用する際には、マナーや誠意を持った上で、積極的に連絡をとりあうことや、転職意思があることをアピールすることが大切です。
しかし、普通に使っていればさほど問題があることはないと思います。
エージェントを信頼しつつ、自分の希望をハッキリ伝えることで、担当者は親身にサポートしてくれるでしょう。
次に、実際に転職エージェントを登録した後から内定まで、「どのように転職活動が進むのか?」をざっくり確認していきましょう。
転職エージェントを使った転職活動の大まかな流れ
ここでは、転職エージェントを利用した場合の大まかな転職活動の流れを解説していきます。
ここでは、あくまでも簡単に転職活動の全体を眺めるために解説しているため、転職者によって例外があったり、順番が異なっていたりする場合がありますので注意が必要です。
1 転職エージェントへの登録
各転職エージェントの公式ページから登録作業を行います。
大手転職エージェントは「リクルート」「マイナビ」「DODA」など、通常の転職サイトも同時に運営しているので、間違って通常の転職サイトへの登録作業をすることがないように注意します。
2 登録後電話・メールで連絡が来る
登録作業を完了させると、数日以内に電話・メールを通して担当エージェントから連絡が来ます。
おおよそ、連絡で質問される内容は下記の通りです。
- 転職希望時期はいつごろですか?
- 転職を希望する職種/業種・業界は何ですか?
- 希望する年収額はどのくらいですか?
- キャリア相談の日時で都合のあう日はいつですか?
準備するものは特にありませんが、希望時期は先ほど解説した通り、「良い求人があればいつでも良い」と伝えておくとグッドです。
3 転職相談(カウンセリング)
電話・メールで調整した日程で、転職相談(キャリア相談・カウンセリング)が行われます。
場所はエージェントのオフィスか、近くの喫茶店など様々です。遠隔地や予定が合わないときには、電話で行われる場合もあります。
聞かれる内容はエージェントによって様々ですが、おおよそ下記のような内容の話題になります。
できる限り準備しておくと、より深掘りすることができ効果的です。
- これまでの経歴・役職・経験・スキルの振り返り
- あなたの強み・弱み(自己PRに繋がる部分)
- 転職したいか、するべきかどうか
- どのような企業に内定をもらえそうか分析される
- どのような職務経歴書を書けばよいかを分析される
- 転職で希望する条件についてヒアリングされる
あなたがなぜ転職をしようと考えているのか、転職するとしたらどんな企業・業界を狙うべきかなど、あなたの転職活動で必要な様々な内容について話し合います。
ヒアリングでは、誠意を持って正直に自分の本心を伝えるようにすると、より効果的なアドバイスをもらうことができます。
4 求人を紹介してもらう
面談・ヒアリングが終了したのちに求人を紹介してもらうことができます。
紹介してもらえる求人はエージェントや担当者によって異なり、5件以上〜数十件分の求人を紹介されます。
総合型エージェントであれば、特定業界だけではなく幅広い業界で、かつ、様々な規模の企業への転職先を紹介してくれるでしょう。
5 選考書類の添削をしてもらう
紹介してもらった求人から応募企業を決めると、次におこなうべきなのは「履歴書」「職務経歴書」の準備・作成と添削です。
エージェントによっては、選考書類の添削に面談を行ってくれる場合もありますし、申し出れば時間を確保してもらえる場合もあります。
職務経歴書と履歴書の書き方は、下記記事でもご紹介しています。
おすすめ記事:職務経歴書の書き方と基本ルール!転職で企業に受かるための全知識
おすすめ記事:履歴書の書き方と基本ルール!転職に失敗しないための基礎知識
書き方の基本を学び自分の力で書き上げてから、アドバイスをもらいつつ選考に通る書類を作成していきましょう。
6 企業へ応募する
選考書類を準備したら、解説した通りエージェントが応募企業に対して推薦文を準備してくれます。
推薦文を添えた上で、選考書類を企業に送ります。送る作業自体はエージェントがおこなってくれます。
実は、この選考書類の応募は結構難しいので、転職初心者の方や、若手の方は手続きの面でかなり手間がかかります。
エージェントに代行してもらいましょう。
7 面接対策をおこなう
次におこなうのが面接対策です。
転職エージェントでは、応募企業の内部事情や面接担当者の情報などを事前に共有してくれます。その情報をもとに、あなたのアピールポイントや、話す内容をブラッシュアップしていきます。
相談や模擬面接のサポートをしてくれるエージェントがほとんどなので、積極的に面接対策を申し出ましょう。
不安が残らずすらすらと話せるようになるまで準備しておけば、怖いものはありません。
8 企業と面接をおこない内定をもらう
面接対策をしたら、実際に面接を受けに行きます。
面接の日程調整は、すでに担当エージェントが調整してくれているため、心配ありません。
また、面接は落ちることを前提に考えたほうが良いでしょう。そうすることで、余計なプレッシャーを感じずに発言することができますし、相手への印象も良くなります。
加えて、もし落ちても「落ちた理由」や「面接の改善ポイント」を担当エージェントから教えてもらうことができるため、次の応募&面接に役立てることも可能です。
9 退職準備のサポートをしてもらう
最終面接を通過し内定がでたら退職準備を始めます。
転職エージェントは、内定がでるまでではなく今の職場を退職する方法や手続きに関してもサポートしてくれるため、今の時点で退職方法が分からなくても、担当エージェントに頼ることができます。
また、転職先企業に対しては、担当エージェントから入社日調整や給与交渉をおこなってくれるため、あなたは希望する日程や給与交渉の希望を伝えればOKです。
ここまで、転職エージェントを利用した際の転職活動の流れを解説してきました。
エージェントを使った場合の転職活動の流れは、上記でご紹介したものをおさえておけば問題はないと思います。
ただし、もっと詳しく転職活動のやり方や必要書類ついて知りたい方は、下記記事を参考にして不安をなくしておきましょう。
おすすめ記事:【全知識】転職活動のやり方・期間・面接対策・必要書類まとめ!
まとめ|転職エージェントを上手に活用しましょう
今回は、「転職エージェントは何か?」と疑問を持っている転職希望の方に向けて、転職エージェントを利用する前に知っておくべき基本的な知識や選び方、利用する際のテクニックをご紹介してきました。
この記事を読む前と比べて、転職エージェントの使い方がハッキリわかったのではないでしょうか?
あとは、実際に行動を起こすのみです。
今回ご紹介した転職エージェントに関しては、下記記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ