マネージャー、リーダークラスの役職の方の転職は一般的に難しいと言われています。しかし、企業で多数のメンバーを指揮し現場をまとめあげ成果を出す管理職の方の人材価値はとても高いことは当然ですよね。
そこで今回は、管理職の方に向けて転職が難しいと言われる理由とその解決策をご紹介し、管理職の方におすすめできる転職サービスを厳選してご紹介しています。
この記事を参考にすることで、管理職の方が転職に成功するための方法を知ることができます。ぜひ最後までお付き合いください。
管理職とは
この現場での独自の判断を決裁権といっていて、その決裁権を持つ役職のことを管理職と言います。企業内では一般的に課長や部長などの職が管理職となりますが、係長の肩書でも管理職になっている会社もありますし、名称が「マネージャー」などの役職名を使っている会社もあります。
INDEX
管理職の転職が難しいと言われる理由
「管理職の転職は難しい」とよく言われますが、その理由とはどのようなものでしょうか?
ここでは3つの理由を整理してご紹介します。
1 通常の転職サイトにはマッチする求人がない
通常の転職サイトで求人を検索しても、見合った求人を探すことが難しいのが管理職。世の中に出回っている求人のうち、管理職求人は2割程度の量しかないとも言われています。
管理職のようなハイクラス求人を探せる転職サイトを通して転職活動をしなければ、納得する条件で転職することは難しいでしょう。
2 経歴・スキル・経験が多く選考で判断しにくい
一つの企業で管理職として活躍されている方は、これまでに数々の役職、部署、経験を培ってきたことと思います。
一定の環境のもと成果を出すマネジメントスキルは確実にあるはず。しかし、あなたの実力をハッキリと計測することが難しいからこそ、転職活動の難易度が上がってしまうのです。
勤め上げてきた実績がある分、あなたの実績やスキルをすべて通して評価することは、通常の面接選考では難しいのです。
3 条件に合った求人を探すことが難しい
転職サイト自体で求人を探すのが難しいことは先程述べたとおりです。
ただし、それに加えて管理職クラスの方が同じような条件(特に給与など)で再びほかの職場で働くためには、「同じような条件で迎え入れてくれる企業」を探す必要があります。
この条件面での難しさが、転職の難易度を上げる原因になっています。
管理職が転職することのメリット・デメリット
管理職が転職することの難しさについては、上記で述べたような理由が必ずつきまといます。しかし、管理職転職は決して不可能なわけではなく、成功させる方法はあるのです。
しかし、具体的な転職方法を知るより前に「管理職の転職」のメリット・デメリットを抑えておくことも大切になります。
そこでここでは、管理職転職の良い点・悪い点を整理してまとめました。今一度転職すべきかどうかを整理したい方はぜひ参考にしてください。
管理職が転職することのメリット
管理職の方が転職するメリットは、下記の通りです。
1 管理職としてさらなる年収アップ・キャリアアップが見込める
管理職として転職を検討している方のほとんどは、キャリアアップや年収アップを目的として転職を検討しているのではないでしょうか?
転職市場の動向を観ても、中途採用による管理職需要は増え始めており、ヘッドハンティングや転職エージェントによる転職実績も増加傾向になります。
また、その分給与などの条件面も、多くの企業で転職者に有利になってきています。
そのため、希望条件の求人を、以前よりはよほど見つけやすくなっているのです。もちろん、管理職の求人を探すためには明確な方法をおさえておく必要があります。
2 今の企業の将来性に不安がある場合にはメリットが大きい
今現在所属している企業や業界の先行き・将来性に不安を感じている管理職の方にとっては、転職は非常に大きなメリットがあるといえます。
今の時代、一つの企業で定年まで働ける人材のほうが少なくなると言われており、個々人がキャリアを効率よく構築していかなければいけない時代になってきています。
そのため、好条件かつ自分の希望に合った企業であれば、転職すべきなのです。今や、30代の4人に1人は転職経験アリと言われていますから、決して転職は珍しいものではないのです。
3 キャリア上、非管理職転職よりも有利である(ヘッドハンティングなど)
一般転職(非管理職の転職)と管理職の転職の決定的な違いは、ヘッドハンティングやハイキャリア転職サービスを利用できることです。
引き抜きはある程度以上の肩書と経験・実績の積み重ねがないとそもそも行われないため、それだけで十分一般転職より有利であるといえます。
4 「仕事のマンネリ化」を解消することができる
ここでいう仕事のマンネリ化とは、今の役職・業務・環境では満足できないと感じている状況のことを指します。
キャリアやワクワクする仕事をしたいのに、それができていない…と感じている管理職の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
安定はしているものの、あと何十年・数十年同じ業務を繰り返したくはない。そう考えているキャリア志向の方は、ぜひ転職すべきだといえるでしょう。
これからは、キャリアを自分の意志で作っていく時代です。自分が納得する条件で転職先を選ぶことができる今、少し時間を確保して転職活動を始めるメリットは大きいといえます。
管理職が転職することのデメリット
管理職が転職することのデメリットは下記の通りです。
1 転職後にプレッシャーがともなう
管理職に限ったことではありませんが、転職後は異なる環境・部下・業務内容で管理職としてのパフォーマンスを発揮する必要があるため、プレッシャーを感じることもあるでしょう。
転職を後悔する人は一定程度いるため、転職後にミスマッチに気づくことのないように、転職先は慎重に選ぶことが大切です。
ただし、転職エージェントなどを活用すれば、転職先の情報を転職前から聴くことができます。ミスマッチのリスクを最小限にして転職することができるでしょう。
2 「管理職候補」などの求人に注意するべき
管理職向けの求人の中には、「管理職候補」という名目で求人を出している企業があります。
これは、管理職としての役割が保証されているわけではなく、入社時点では非管理職であるため、注意が必要です。
あなたの経験・スキルや実績を正当に評価してもらえる企業求人ではない可能性があるため、応募には慎重になる必要があります。
ただ、具体的な条件面をみれば一目瞭然なので、焦らずに転職先を探すことができれば、得に問題はないでしょう。
ここまで、管理職の方が転職することのメリット・デメリットを解説してきました。
管理職の転職には良い面・悪い面がそれぞれありますが、メリットが圧倒的です。
また、万が一転職を取りやめることになるとしても、在職しながら転職活動を行えば、失職してしまうリスクは「0」です。
限りなくリスクを減らして転職活動を行える時代ですので、気負いせず転職活動ができることをおさえておいてくださいね。
下記では、管理職の方が転職を成功させるための解決策をご紹介しています。「具体的な転職方法を知りたい」という方は、ぜひチェックしてください。
管理職の転職を成功させる5つの解決策とは?
では、管理職の方が転職に成功するためには、どのような方法があるでしょうか?
ここでは解決策としてあげられるものを5つご紹介していきます。
1 志望理由を明確にする
業界や企業へ転職したい理由を明確にすることが転職では最も重要なことです。
管理職として転職したい場合の志望理由・志望動機は、業界への思いと、転職する企業の理念・事業内容への共感が必要不可欠です。
管理職としてのあなたの経験・実績をできる限り伝えるためには、特に「企業の理念に共感できているか?」が重要です。
志望理由は具体的に述べられるように準備しておきましょう。
2 求める条件を決めておく
求める条件とは、下記のような「転職先に求める様々な条件」のことを指します。
- 役職・役割
- 給与条件
- 勤務地
- 業界、職種、業種
- 企業規模
給与条件や就く役職などについて、予め自分の求める条件を決めておくことが転職活動においては重要です。具体的な企業が決まってからではなく、条件を先に決めておくようにしましょう。
3 キャリアの棚卸(自己分析)を行う
キャリアの棚卸とは、これまでの仕事で培ってきた経験やスキルを具体的にしていくことです。新卒者がおこなう自己分析よりも、社歴や経験・スキルを数多く整理することが求められます。
自分がこれまでどんな仕事に関わり、その中でどのような成果を残してきたのかを考えて言葉にしましょう。経験が多い方であっても、一度整理してみなければ採用担当者に上手に伝えることはできません。
4 志望する企業の情報を調べる
すでに業界内の事情に精通している場合でも、更に志望する企業の情報を調査することは重要です。
企業理念、事業内容や、市場での立ち位置や商品・サービスの売れ行きなど様々な観点から、志望する企業の情報を収集しましょう。
この情報収集ができていなければ、自分自身がその企業で働くイメージを持つことが難しくなります。
管理職の場合、管理能力やスキル面での即戦力を求められますから、情報収集は欠かせません。
5 管理職に強い転職エージェントを活用する
転職サイトといえど、一般向けの転職・求人情報が多いサービスがあれば、そうでないものもあります。
下記でご紹介している転職エージェントサイトであれば、管理職の求人案件を多数見つけることができます。
管理職は一般向けの求人よりも求める人材の内容が細かく基準も高いため、一人で転職活動を進めることが大変です。
手厚いサポートをしてもらいつつ上手に転職を進めていきたいのなら、転職エージェントを活用した転職活動をオススメします。
管理職が転職する際に活用すべき転職エージェントは?
エグゼクティブ向けの転職エージェント『CAREER CARVER(キャリアカーバー)』
『CAREER CARVER(キャリアカーバー)』の特徴
大手人材紹介業のリクルートキャリアが提携するハイキャリア向けの転職エージェントです。ミドル世代(30〜40代)の転職者へのサポートに強いのが特徴。転職コンサルタントが無料でしっかり求人探し・面接等のサポートしてくれます。
キャリアカーバーで特に転職成功率の高い職種・業界
- 金融系
- マーケティング関係
- 経営、事業企画全般
- 各業種に特化したコンサルタント
- 機械、エンジニア系
どんな人にオススメ?
- 短期集中型で、期限を決めて転職活動されている方。
- 管理職などのハイキャリア転職を希望している方。
- 自分の専門分野を活かし、転職先には好条件のキャリアを求める方。
また、管理職向けのスカウトサービスにも同時に登録しておくことをおすすめします。「BIZREACH」では、年収600万円以上のハイキャリア人材から高評価を受けているスカウトサービスです。
年収アップやキャリアアップを目指すのであれば、必ず登録しておきましょう。
管理職向けの転職サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』
『ビズリーチ』の特徴
利用企業数は5000社以上。無料で利用できるスタンダード会員と、有料のタレント会員、プレミアム会員があり、会員のクラスによって閲覧できる求人や届くスカウトなどに差が出るのが特徴です。
また、ヘッドハンターからスカウトが来る珍しい転職サービスです。
どんな人にオススメ?
- 会社には転職活動がバレたくない方(入力した、現在や直近に在籍していた会社情報はプロフィールに公開されないため)
- 年収をアップさせたい方
- 忙しく転職活動に時間が取れない方
他にも多数掲載中!管理職にオススメの転職サービス
管理職向けの転職サービスは、上記のほかにも様々なものがあります。転職エージェント・サイトごとの強みや、あなたの転職方法にあっているかどうかは、それぞれの特徴や評判を観てみないことにはわからないことがほとんどです。
確実に自分の希望条件にあった転職エージェント・サイトを活用したなら、上記以外にも様々なエージェントを比較してみることをおすすめします。
下記では、管理職おすすめの転職サービスランキングを解説しています。用途・目的に併せて、転職サービスを使いこなしましょう。
おすすめ記事:「管理職」におすすめの転職エージェント・サイトTOP4を調べました
管理職の転職を成功させよう!
今回は、管理職の方が転職する難しさの理由と、転職に成功するための解決策をご紹介しました。
また、管理職の方の転職の難しさを払拭し転職をスムーズに進めるために活用できる転職サービスも厳選してご紹介してきました。
管理職の転職は、いかに自分の基準・スキルにふさわしい求人を見つけることができるかがカギになります。キャリアアップ・年収アップ転職は、コツさえつかめばスムーズに進めることができるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考に、管理職のあなたがますますご活躍されることを願っています。