事務職は継続力や確実に仕事をこなす正確性が求められる仕事です。しかし、現在事務職として働いている方の中には、「なかなか魅力ややりがいを見つけることが出来ていない」という方もいるのではないでしょうか。
「いっそ事務職を辞めるべきか?」と悩んでいる人も多いのが事実です。しかし、たとえ転職をする場合でも、もう一度事務職の魅力ややりがいを考えてみることが必要です。なぜなら、ネガティブな転職の成功確率はとても低いからです。
そこで今回は、事務職にやりがいを感じることができず悩んでいる方に向けて、事務職の「魅力」「やりがい」をもう一度考えるためのヒントをご紹介していきます。
また、転職を検討する方に向けて「事務職」「他の仕事」への転職を成功させる方法についても解説しています。転職者の方も活用してください。
事務職には向いている人とそうでない人がいるのは確かじゃ。しかし、「自分には合っていない」と早く決めつけてしまうことは、自分の将来を過度に狭めてしまうことに繋がる。
じゃあ…どうすればいいんだろう…
まずは、事務職の魅力ややりがいをもう一度考え直してみることが大切じゃ。そのためのヒントを掲載していくぞ。
INDEX
事務職のやりがい・魅力とは?
事務職の魅力・やりがいと言われている要素をまとめていきます。ご自身に当てはまる部分がないか、もう一度見直してみましょう。「こんな考え方があったか!」という項目が見つかるかもしれません。
1 他の職種の人をサポートする仕事である
資料作成、来客対応、資料のファイリング作業などのサポート業務を主として行うことが事務職の仕事です。そのため、目に見える成果がない仕事とも言えますが、営業や企画その他様々な職種の仕事を円滑に進行させることができます。
人をサポートする仕事というのは、基本的には「縁の下の力持ち」的な業務になります。その点、人をサポートすることにやりがいを感じる方であれば、この上なく魅力的な仕事であるといえるでしょう。
2 日々の業務の中に楽しさを見出すことができる
先程も述べたとおり、事務の仕事は営業など「目に見える成果」がなく測りづらいため、「明確な目標」「目的」は自分自身で見つけて仕事に対するモチベーションを高めていく必要があります。
しかし、裏を返せば日々の業務の中で少しずつ自分の仕事にやりがいを感じることのできるスキルを磨くことにもなります。
現代社会では、自分の仕事にやりがいを感じる人の割合があまり多いとはいえません。少々古いデータですが、仕事に対するやりがいを感じている人の割合は、年々減少傾向にあることが分かります。
事務職をずっと続ける気がないという方であっても、「自分自身で仕事に対するやりがいを見つけることができる」能力は今後さらに重宝するといえるでしょう。
3 働く時間が安定しやすい
労働環境がよく、安定した職場であるという条件がつきますが、事務職の場合はほかの職種と異なりルーティンの業務が多いため、きちんと配分し仕事を終わらせる見通しが比較的しやすい仕事です。
そのため、プライベートと仕事を明確に分けたい方や、副業をしたい方など、自分の時間をしっかり取りやすい仕事であるといえます。
もちろん、労働環境が悪くて転職を考えている方や、他の業界や職種・業種の仕事をしたいと考えている方が、事務職にこだわる必要はありません。しかし、今の仕事の条件面・やりがいのゆとりをしっかり知っておくことは、転職するしないに関わらず重要なことといえます。
では反対に、事務職にやりがいを見つけることのできないケースも見ていきましょう。
事務職にやりがいを見つけられないケース
ここでは、事務職にやりがいを見つけられないケースを見ていきます。合わせて、どのような行動を取るべきかについてもご紹介していますので、事務職のやりがいを感じることができず悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1 自分が役に立っているかどうか分からない
事務職を辞めようか悩んでいる人の中で最も多い悩みは「自分が会社で役立っているとは思えない」という風に自分の仕事を捉えてしまうこと。
はっきりいって誰でもできる雑用ばかりだし、必ずなにがなんでも会社に必要な存在とはどうしても思えません。常に「あ~この中で一番会社に役立っていないのは私だな~」と思いながら過ごしています。
引用:事務ってやりがいありますか・・? – Yahoo!知恵袋
実際のところ、事務職の仕事はとても大切で欠かすことはできないものですが、「目に見える成果がない」という事実がそういった思いを抱かせる原因になっています。
2 新しい仕事やチャレンジできる環境ではない
事務職の仕事は企業や職場ごとに業務が異なりますが、大抵の場合はルーティンの作業を行う仕事になります。来客対応や資料作成は、一定の形式に沿って進めていくため「一から考えてチャレンジしてみる」といった成果や目標に向かって努力する感覚がなくなることも十分に考えられます。
「仕事とプライベートは別」と割り切っている方でも「自分が出した実績・成果」が見えないことに不安や気の沈みを少しずつ覚えてしまう方は多いものです。
事務職にやりがいは正直みつけられません。それより求めなくなりました。何かをやり遂げる達成感も大して無いし、頑張って評価される数字等は出てきませんから。
引用:事務職のやりがいと不満を教えてください。 – Yahoo!知恵袋
3 結局は、自分の考えや思い次第である
事務職の魅力ややりがいは、あくまでも現場にいる自分自身で探し、見つけ出すもの。しかし、日々の業務の中でいくら魅力ややりがいを見つけようと努力しても、見つからない場合は十分に考えられます。
魅力ややりがいを見つけられるかどうかは、特性や適性、そもそもの性格に依存する部分があることも事実です。結局は自分次第。だからこそ、なかなか事務職でやりがいを見つけることは難しいのです。
事務職に向いている人・向いていない人
では、事務職のやりがいと「魅力ややりがいを見つけられない人のケース」を見た後のまとめとして「事務職に向いている人」「向いていない人」を解説していきます。あなたはどちらに当てはまるでしょうか。
事務職に向いている人は?
事務職に向いている人は、コツコツと継続して同じ仕事を行う継続力を持っている人です。また、そのような仕事が精神的に辛くない性格である必要があります。
加えて、資料や対応のミスに対する注意力が働かせる仕事が多いため、ひとつひとつの行程を細かくチェックできる人が向いています。
事務に向いているのに、今の事務の仕事に魅力ややりがいを感じることができていない場合は、あなたの適性が問題なのではなく「職場」「労働環境」が悪い可能性が高いです。下記では、事務職の転職を成功させるための転職サイト・エージェントをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。↓
事務職に向いていない人は?
事務職に向いていない人は、一つの仕事に集中して取り組むことが得意な職人気質の人です。また、コミュニケーションを社内でカジュアルに取ることができない方は、事務職よりも適している職種があるといえます。
コミュニケーションはどんな仕事にも必ずあるものですが、事務職の仕事の場合は「調整役」の立ち回りが多くなるため、人間関係に疲れがちな人には向いていない職種です。
しかし、事務職に向いていないからと言って、他の仕事ができそうもない…と考えるのは早すぎます。あなたの強みや適性を活かした転職先は必ずあります。下記では転職活動をする方法を転職者の特徴ごとにご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。↓
転職活動をする方法、決まっていますか?
転職活動を検討している方の中には、どこの転職サイトを使うべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。とりあえず転職サイトに登録したはいいものの、なかなか企業選びが進んでいない…そんな方は「自分に合った転職活動の方法」を知った上で転職活動を始めるべきです。
自分に合った転職活動の方法を知るためには、「転職活動にはどんな方法があるのか?」をおさえて置く必要があります。ここでは、一般的な転職方法を3通りご紹介していきます。自分はどれに当てはまるかを確認しながら参考にしてくださいね。
1 転職求人サイト
転職者が個人情報や経歴・スキルを登録後、掲載されている求人情報を探すことのできるサービスが転職求人サイトです。「転職活動をする」というと、真っ先に思い浮かぶ方法ですよね。
代表的な転職サイトには、リクナビNEXTなどがあります。
とにかく自分で求人情報を探したい方や自分のペースで転職活動を進めたい方、転職が初めてではない方にとっては、最も効率的な転職方法です。
2 スカウトサービス
スカウトサービスとは、サービス上に登録された転職者に対して企業側がスカウトを送信しマッチングする転職方法になります。
代表的な転職スカウトサービスには、ビズリーチやDODAがあります。また、通常の転職求人サイトの機能のひとつとして「スカウト」「オファー」の機能がある場合もあります。
転職サイトとは異なり、登録した方の経歴やスキルを元に「企業側から連絡が来る」ことが特徴です。今よりいい条件の企業へ転職したいと考えている方や、転職サイトを使うよりも確実な転職がしたいと考えている方におすすめの方法です。
3 転職エージェント
転職エージェントとは、登録者の経歴やスキル、求める条件をもとに求人情報を紹介してくれるサービスです。スカウトサービスとは異なり、企業と転職者の間に「エージェント」が仲介します。
転職エージェントには大手から業界特化型まで様々な種類があるため、「業界・業種が決まっている方」におすすめです。また、初めから最後までサポートしてくれるため「転職が初めての方」が最初に活用すべきサービスです。
転職に対する不安が大きい方は、自分一人で転職活動を進めるのではなく「転職エージェント」を活用してみてはどうでしょうか。転職エージェントについてもっと知りたい方は、下記を参考にしてください。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
メリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
デメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
事務職へ転職する際に活用すべき転職サービス選びのコツ
転職エージェントは、複数活用することで最も転職成功率が高まります。これを機に登録をしておきましょう。
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
■転職エージェントを選ぶコツ
- 求人数(多くの数がある分、選択肢が増える)
- サポート内容(エージェントサイトによってサポートしてくれる内容や方法が変わる)
- どの業界に強いか?(職種・業界に特化したエージェントがある)
この3つの観点から、自分にあった転職エージェントを複数活用していくことをおすすめします。
事務職へ転職する際に活用すべき転職サービスは?
リクルートの転職サービス『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。
業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
ほかにも多数掲載中!事務職の転職におすすめの転職サービスTOP5
まとめ|転職前に「自分は事務職に適しているか?」を考えよう
はかせ、どうやらボク、現状の不満のせいで冷静に自己分析できなかったみたい…!
仕事ではストレスが溜まったり不安になってしまったりすることはよくあることじゃ。しかし、その場合でも冷静に「今の仕事は自分に合っているか?」を考えてみることが大切じゃな。
うん!ということで、ボク他の企業の事務職に転職する!
はかせのところにもう来たくないし!
それ言わなくてよくね??
今回は、事務職のやりがいや魅力を再確認し「今の事務の仕事にやりがいを見つけられない」という方に向けて、転職前に考えておきたいことをすべてご紹介しました。
事務職として他の企業に転職する場合も、今の企業でまた改めて頑張る場合も、冷静に自分の役割や適性を見つめて「やりがいがあるかどうか?」「自分に合っているかどうか?」を考えるべきでしょう。
今回の記事を参考にして頂き、「働き方」をより良いものにしていきましょう!
事務職の仕事、楽しいって思ったことなくてさ…転職するか悩んでいるんだ。転職すべきだと思う?