グロスの意味とは?単位・広告業界での使われ方と「ネット」との違い

グロスの意味とは?単位・広告業界での使われ方と「ネット」との違い
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「グロス」とは、どのような意味・定義を持つ言葉なのでしょうか?

単位としてのグロスから、広告業界で主に使われるグロスまで、様々な業界・シチュエーションでグロスという言葉・概念は利用されています。それだけ、利用するのが便利な言葉なのです。

あなたも、どこかで「グロス」という言葉を耳にして今この記事を読んでいるかもしれません。グロスを「ネット」などの関連語句と一緒に学ぶことで、意味が理解できるようになります。

そこで今回は、グロスの本来の意味・定義をから始め、各業界・シチュエーションで使われるグロスの意味を解説しています。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

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「グロス」とは?|意味と定義を知ろう

「グロス」とは?|意味と定義を知ろう

 

「グロス」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?特定業界では多用されることがある言葉ですが、まったく使わない現場で働く人も多いでしょう。

ただ、ビジネスシーンでは他業種・他業界の人との打ち合わせなどを含め、多種多様な人々と円滑なコミュニケーションを取る必要があります。

そのため、グロスなどの特定業界で使われる言葉をしっかり抑えておくことは、あなたのビジネススキル向上にも役立つはずです。

 

「グロス」の意味・定義

「グロス」とは、十二進法の数量単位「gross」を表す言葉が本来の意味です。「1ダース=12」×「12」で合計144の単位をグロスといいます。

また、そこから転じて「全体で」「総体で」という全体量を表す言葉として使われています。

十二進法による数量の単位。144(=122)。12ダース。1728(=12グロス、123)をグレートグロス、120(=12×10)をスモールグロスという。

「全体で」、「総体で」という意味の英語。反義語はネット。

引用:グロス – Wikipedia

「グロス(gross)」は、私たちにとって馴染み深い言葉ではないかもしれませんが、下記のような用語で活用されている言葉になります。

 

Gross National Product:国民総生産(GNP)

国民総生産(GNP)は一定期間に国民によって新しく生産された商品・サービスの付加価値合計を指す値で、国民が作ったものの価値を表す指標として1993年以前まで使われていました。2000年以降、GNPは「国民経済計算」と呼ばれる計算体系が変わったため、現在はない指標です。

 

Gross Domestic Product:国内総生産(GDP)

国内総生産(GDP)は、一定期間内に国内で生み出された商品・サービスの付加価値の合計を指す値で、国家の経済規模を表す指標としてGNPの代わりに扱われる数値です。

 

Gross National Income:国民総所得(GNI)

国民総所得(GNI)は、GNPの代わりに使われるようになった指標で、国民の総所得量を表す数値のことを指します。

上記3つ以外にも様々な「Gross」が使われていますが、どれも「国民」「国内」全体の指標を表す意味であることから、グロスの意味が分かりやすいのではないでしょうか。

 

「グロス」と「ネット」の関係

また、グロスは「ネット」という言葉と同時に使われることが多いです。重量や内容量、スコア計算などにグロスとネットが用いられます。

ネット【net】

① 余分な部分を除いた、実際に意味のある部分。経費などを差し引いた純益、風袋ふうたいを差し引いた正味の重量など。正味しようみ。

引用:ネット – コトバンク

たとえば、梱包された商品の総重量は「グロス」、商品の中身だけの重量を「ネット」というかたちで用います。

また、金額計算でも、売上も経費もすべて含まれた総合的な金額がグロスになり、経費を差し引いた純益をネットというなど、概念自体がとても便利なものです。

 

グロスの語源

グロスはラテン語「gross」で「大きい量」を表す単語です。そこから転じて数量を表す単位になりました。

グロスは12ダースを1とする単位になります。つまり、「144=1gross」ということになります。

先ほど解説した「十二進法」とは、古代ヨーロッパで用いられていた概念で、商品の売買時はダース単位で行われていたことが一般的だったようです。

 

ビジネスシーンにおける「グロス」の意味

ビジネスシーンで用いられる「グロス」には様々な意味があり、現場や業界、取り扱う商品によって様々な用法があります。

 

1 商品販売における「グロス価格」

代表的な例は商品販売で用いられる「グロス価格」のことで、実際に販売するときの価格のことを指します。一方、店頭に並ぶ価格から手数料をひいた価格が「ネット価格」になります。

実質的な価格は、実際に経費なるものを計算に入れたうえで合計額を出さないと正確な数字を出すことができませんから、グロスが重要な概念であることが分かるはずです。

 

2 給与における「グロス」

私たちが毎月あるいは毎週受け取っている給与も、もともとの額面上の総支給額と手取り額に分かれています。これもグロスとネットの関係で示すことができます。

給与のうち、総支給額は「グロス」、税金や社会保険などを差し引いた手取り額が「ネット」になります。

 

3 投資における「グロス利回り」

投資においてもグロスは利用されます。「グロス利回り」という言葉で用いられるこの言葉は、表面利回りを表しており、経費や税金などを差し引いたネット価格の前の金額を表します。

 

4 不動産業界における「グロス面積」

不動産業界では「グロス面積」という言葉が用いられます。グロス面積とは、賃貸物件の面積のうち、自由に使えない部分である廊下、トイレ、給湯室などの面積を含めた面積のこと。

一方、ネット面積は、賃貸物件のうち借り主であるあなたが自由に使える部分のみの面積になります。

 

5 ゴルフにおける「グロス」

ゴルフでは、18ホールすべてをラウンドし終わった段階で総スコアが出ます。

ゴルフコンペでは、公平さを保つためにハンディキャップを用いることがあるため、グロスからハンディ分の数字をひいたうえで「ネットスコア」を出すというプロセスがあります。

つまり、ここでいうグロスからひくハンディキャップは経費・費用に当てはまるわけです。

 

6 貿易業界における「グロス」

貿易統計では、「輸出金額・輸入金額」を算出する際の数値をグロス、「貿易赤字」「貿易黒字」を差額として出す数値をネットと呼びます。

 

7 自動車業界における「グロス」

自動車エンジン出力を表す数値としてもグロスが用いられます。エンジン単体の出力数値を計測したものを「グロス値」、実際にエンジンを自動車に搭載したうえで測定した値を「ネット値」といいます。

実際に自動車に搭載したときは、エンジン単体出力のときと同じ条件下でおこなうものの、細かな条件は異なります。そのため、自動車に搭載されることをコストと考えるということになります。

 

8 広告業界における「グロス」

広告代理店などの広告業界企業では、頻繁に「グロス」「ネット」そして「マージン」という言葉が使われています。この3つの言葉は、広告商品の価格を考えるときに欠かせない概念です。

主に、広告の見積書や請求書作成や、広告の価格設定のときに用いられる概念になります。

たとえば、広告代理店での「グロス」「ネット」「マージン」それぞれの意味は下記の通りです。

  • グロス:広告の定価
  • ネット:広告の原価
  • マージン:原価と売価の差額

たとえば、定価100万円の広告の場合のグロスは100万円になり、そこからマージンが20%、つまり20万円を引かれると80万円になります。マージンをグロスからひいた価格が「ネット」になります。

見積書、請求書はグロス、ネット、マージンを表記したうえで出すことになるので、この計算は密に行います。ま

た、広告代理店や媒体によって金額は変わるので、細かな調整に渉外・営業が必要になってくるのです。

 

グロスの使い方・用例

グロスは様々な業界で用いられ、使われ方は様々なものがあります。ただ、大まかな理解としては、グロスが「総額」を表し、ネットが実質的な金額を表すといえば理解しやすいです。

たとえば、日給で1万円出るバイトで交通費が出ないと考えます。そうすると、総支給額は1万円でも、交通費2000円分をひいたら実質は8000円になりますよね。

これが、様々な業界で総量と実質的な量に分ける基本的な意味になります。


ここまで、グロスが使われる業界やシチュエーション、広告代理店におけるグロスやネットの使われ方を解説してきました。

グロスは業界ごとの定義をチェックしていくと複雑に見えますが、それぞれの業界の知識や慣習を知れば、難なく理解することができます。

今現在「グロス」を周囲に使っている人がいる場合には、それがどの業界のどんな計算量を意味しているのかをチェックしてみましょう。

 

転職したい?希望条件の転職先を探すための方法とコツ

転職したい?希望条件の転職先を探すための方法とコツ

 

ここでは、転職を少しでも検討している方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

 

1 転職サイト選びは慎重におこなう

これから転職活動を少しでも始めたいと考えている方の中には、まだ実際に求人情報を探し始めていない方がほとんどだと思います。

転職活動でいちばん大切なことは「どうやって転職求人を探すのか?」ということです。

しかし、転職サイトといっても様々なものがありますし、利用できる転職者のターゲットや、効果的な活用法が異なります。

転職サイト選びに悩んでしまう理由は、「そもそもなぜ転職サイトを使うべきなのか?」という根本が分からないからです。

下記記事では、転職サイトのランキングをご紹介しつつ、効果的な活用法や注意点について解説しています。

転職サイトを通じて求人を探したい方は、ぜひ下記記事を参考にして、自分に合った転職サイトを見つけてみてください。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

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2 転職活動の全体の流れをおさえ、余計な不安を解消する

転職活動を始めたいけど、なぜか不安…そんなふうに思っている人が最初にやるべきことは「転職活動の全体の流れ」をおさえること。

たとえば、料理をするときは、レシピを全体を見て必要な材料を揃え、作り方の流れをある程度覚えてから実際に作り始めますよね。

それと同様に、転職活動も全体の流れを通して学び、その上で実際に始めることで、成功率が格段にアップします。

余計な不安を感じずに、前向きに転職活動をしたいなら、まずは転職活動の基礎知識を学びましょう。

おすすめ記事:【全知識】転職活動のやり方・期間・面接対策・必要書類まとめ!

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3 転職が初めてなら、「転職エージェント」を使うべき!

転職活動の流れは知っているけど、それでもまだまだ転職は不安…そう感じてしまう人もいるのではないでしょうか?

頭では分かっていても、実際に転職に踏み出す勇気がなかなか出ない人もいるでしょう。また、単純に仕事が忙しく、転職したいけどできないという方もいると思います。

ただ、そんな人でも転職活動をおこなうことは可能です。

忙しい人や一人で転職活動を始めるのが不安な方は、求人紹介や転職相談、面接対策や日程調整まで様々なサポートを無料でしてくれる「転職エージェント」を活用しましょう。

在職中に転職活動を始めれば、リスク無しで好条件の求人を探すことができます。

もちろん、良い転職先が見つからないのであればムリに転職先を選ぶ必要はありません。

下記記事では、あなたにおすすめの転職エージェントが見つかるよう、転職エージェントランキングをご紹介しています。

ぜひ、自分に合った転職エージェントを見つけてください。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

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まとめ|グロスは営業よりも幅広い業務を担当する

まとめ|渉外は営業よりも幅広い業務を担当する

今回は、グロスの本来の意味・定義をから始め、各業界・シチュエーションで使われるグロスの意味を解説してきました。

グロス、ネット、そしてマージンなど、ビジネス用語としてもかなり使われることが多い言葉であることがお分かりいただけたのではないかと思います。

転職や異動など、これまで使ってこなかったビジネス用語を学ぶ機会はこれからもあると思いますが、ぜひその都度学べるようにしていけるといいですね。

今回の記事を是非参考にしてください。

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