「TPO」とは、「時(time)」「所(place)」「場合(occasion)」に応じた服装の使い分けのことを指す略語のことで、和製英語となります。
TPOという言葉は使いやすく一般にも使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。また、なんとなく服装のことだろうな…と考えている方も多いはずです。
使いやすい言葉なので、無意識に使っているという方も多いかもしれません。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えていますよね。
そこで今回は、TPOの本来の意味や定義を解説するとともに、ビジネスシーンでの例文や使い方、類語や似ている言葉について解説していきます。また、類語についても触れていきます。
「TPOの意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
「TPO(time, place, occasion)」とは?|意味と定義を解説!
「TPO」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?
ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの環境では使われることが多いはずです。だからこそ、TPOの意味を検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。
しかし、TPOの意味・ニュアンスや内容は使い方によって異なります。もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。
TPOの本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。
もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。
TPOって何の略?|読み方・意味・定義
TPOの読み方
TPOは「ティーピーオー」と呼ぶことが一般的です。似ている言葉には、「ドレスコード(dress code)」「服装規定」などがあります。
TPOの意味・定義
TPOとは、「時(time)」「所(place)」「場合(occasion)」に応じた服装の使い分けのことを指します。TPOはあくまでも和製英語なので、英語ではない点に注意が必要です。
時(time)、所(place)、場合(occasion)に応じた服装などの使い分け。
引用:TPO – コトバンク
基本的には、服装に関して「場をわきまえること」全般を指す言葉です。ときと場所、場合によってふさわしい服装は限られています。
たとえば、ビジネスシーン、冠婚葬祭などでも、シチュエーションによっても服装は異なります。特にビジネスでは、取引先に出向く時には清潔感があり派手すぎず信頼感のあるフォーマルな格好をしなければいけませんよね。
また、ときと場所、場合に合わせた服装をするということは、服装に合わせたふるまいや言葉遣いが求められるということでもあります。
たとえば、ビジネスで営業先に赴く時、TPOをわきまえた服装をしていても、実際にふさわしくない言動をしていては意味がありません。
そういった意味があるからこそ、TPOは「空気を読む」「場を読む」という意味が含まれることが多いのです。
TPOの語源・由来
Wikipediaの「TPO」に関する記事によると、「TPO」という概念を最初に発案し使用したのは、「VAN Jacket inc.(株式会社ヴァンヂャケット)」創設者の石津謙介氏であると言われています。
1960年代に一世を風靡した日本のアパレル企業・ブランドとして有名です。
戦後、洋服をどのように使い分けるべきかを知らない国民に対して「TPO」という概念を説明することで「洋服の使い方」を広く一般に広めるというやり方の一貫ともいわれています。
ビジネスにおけるTPOの意味
ビジネスにおいては、本来の意味である「時、場所、場合にふさわしい服装」という意味でTPOが使われるほか、一般常識から考えた空気の読み方、場のわきまえ方までを示す場合があります。
たとえば、「電車の中で通話をしない」「公共施設では騒がない」「葬式では黒いスーツ」などといったルールのことを指しますが、本来の意味では葬式における黒い服だけが当てはまります。
「TPOをわきまえた服装を!」とはよく言われますが、実際、どのように注意するべきなのかはよくわからない方も多いと思います。
特に若手のビジネスパーソンであれば、業務経験が少ない分、おおまかなルールは分かっていても、細かなポイントまでよく知らない方も多いでしょう。
実際、業界特有のルールやマナー、わかりにくい慣習などが多い業界も存在します。あまりに振り回されるのはよくないですが、業務に支障がでないように注意するべき部分を見直していきましょう。
ここでは、3つの視点から最低限のTPOをご紹介しているので、復習がてらチェックしてみましょう。
公共の場での一般的なTPO
公共の場におけるTPOは、一般に「常識」「マナー」と呼ばれるものです。たとえば、「電車の中ではマナーモードに設定する」「大きな声で会話しない」などが挙げられます。
パーティ会場などへのフォーマルなお招きにおけるTPO
パーティや高級レストランへの招待を受けたときのTPOは、慣れている方が少ないはずです。一般のマナーだけではなく、フォーマルな服装で会食をしなければいけないのは結構大変です。
マナーには様々なものがありますが、こういった高級レストランやパーティへの招待では男性はジャケット、女性はフォーマルな服装あるいはドレスコードが細かく決められている場合がほとんどです。
会場によっては、「ドレスコード(服装規定)」があらかじめ決められているケースもありますので、チェックしたあとに準備しましょう。
一般に、格式の高いパーティやレストランであればあるほど、求められる水準が高くなります。
取引先・営業先などを訪問するときのTPO
取引先や営業先を訪問するときのTPOとしては、基本的なビジネススーツを着用すれば問題ありません。ただし、資料を入れるために持ち歩く手荷物は「カバン」がふさわしいでしょう。
リュックなどは出勤時に活用し、外回りのとき専用にカバンを用意しておくのも良いかもしれませんね。
ファッション業界におけるTPOの意味
ファッション業界でもTPOは様々な商品開発に活用されています。
ファッションアイテムを開発するためには、「どんな人に」「どんなとき」「どんな場所で」「どんなシチュエーションで」使ってほしいのかを明確にする必要があります。
また、ファッションも多様化している現在では、様々なライフスタイルを持つ人々向けに売れる商品を作る必要があるため、TPOを意識した商品開発が求められます。
TPOの例文・使い方
TPOは、時と場所、場合にふさわしい服装という意味に加え、「場をわきまえた言動」を指すことをすでに解説しました。一般的には、この2つの意味が含まれている点に注意しましょう。
下記はTPOを使った例文の一部です。
- TPOに応じて、適切な服装をしていくことが重要だ。
- 電車内でのTPOを守ることは人として当たり前のマナーである。
- 営業先に行くときは、TPOを意識して身につけるものに注意を払おう。
- フォーマルな会食に招かれたので、TPOに合ったジャケットを着ていく。
- TPOをわきまえたふるまいができれば、ビジネス関係でも信頼される。
TPOの類語「ドレスコード(服装規定)」の意味
TPOは和製英語ですが、服装規定という意味では「ドレスコード」という類語があります。パーティ会場や高級レストランでのふさわしい服装と言う意味で用いられます。
たとえば、レストランで「ノーネクタイ」「短パン」を禁止するなどもドレスコード(服装規定)です。
TPOの対義語
TPOには特に対義語はありませんが、TPOには場の空気を読むというニュアンスもあるので、「空気を読まない」「場をわきまえない」という言葉が対義語になるでしょう。
TPOの意味や定義、そしてビジネスシーンにおける使い方・使われ方を解説してきました。
ここまで読んできた方は、TPOの本来の意味や定義について、これまで自分が知っていたこと以上に教養が身についたと感じるのではないでしょうか?
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!
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ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考:TPO(ティーピーオー)[time, place, occasion]の意味 – goo国語辞書