「矜持」とは、「自信と誇り」「自信や誇りを持って、堂々と振る舞うこと」を表す言葉です。
矜持という言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、矜持の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「矜持の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
矜持の正しい意味とは?|辞書、Wikipediaでの定義を簡単にわかりやすく!
矜持とは、「自信と誇り」「自信や誇りを持って、堂々と振る舞うこと」という意味です。
矜持(きょうじ)とは、プライド、自尊心、自負心などを意味する言葉。俗に「きんじ」とも呼ばれることもある。
さらに、そこから派生し「自分を抑制する」「自分をおさえつつしむ」という意味も含んでいます。
矜持の「矜」は名前につかえない?
馴染みのない言葉ではありますが、人名として使用したいと考える方がいるほど深い意味合いを持つ言葉でもあります。
ただし、「常用漢字」「人名漢字」として使用することができないために、名前に「矜持」の「矜」を使用することはできないようです。
参考:「矜持」の「矜」を名前に使用するのが認められていないのはどうしてなんですか? – Yahoo!知恵袋
矜持の誤用|「きんじ」は慣用として多く使われる
矜持を「きんじ」と読むのは本来誤用ですが、慣用読みとして広まっています。
ちなみに慣用読みとは正式な読み方のほかに使われる読み方のことで、誤読から広く使われるようになって次第に認められるようになりました。
時代とともに言葉は変化していきますが、矜持以外にも慣用読みは多くあるので、これを気に確かめてみるのもいいかもしれませんね。
たとえば…
- 早急(さっきゅう/そうきゅう)
- 重複(ちょうふく/じゅうふく)
- 貼付(ちょうふ/てんぷ)
も、本来の読み/慣用読みとして一般に広く普及している読み方になります。
矜持の誤用|「食い矜恃」という言葉はない!
「食い扶持(くいぶち)」とは、食料を買うためのお金や食費という意味を持つ言葉で、「扶持(ふち)」とは給与のことです。
この「扶持」と似ていることから、検索などで「食い矜恃」と検索されている方がおられますが、「食い矜恃」という表現はないことに注意しましょう。
矜持の語源・由来
矜持の「矜」は「矛の柄」が語源です。古代中国の時代、武士が「矛の柄」を持つことは誇りを持つべきことでした。
そこから、「矛の柄を持つ=誇る」であり、自信と誇りを表す熟語として使われているのです。
また、後述するように「矜持を持つ」という使い方をしますが、この場合は誇りを持っているらしい振る舞いをする、という意味合いを含んでいます。
矜持の読み方・発音
矜持は「きょうじ」と読みます。
ただし、あまり一般的に使う言葉ではないため、誤用がそのまま慣用的に使われてしまっていることも多いです。
矜持と矜恃の意味の違い
「矜恃」も同じように「きょうじ」と読みます。「矜」は同じ漢字ですが「恃」が違います。
どちらも「自信と誇り」という意味ですが、「矜持」はその自尊心をじっと保ち、自身を抑えることを表すのに対して、「矜恃」は見るからに自尊心があり、堂々と振る舞うことというニュアンスの違いがあります。
- 「矜持」→自尊心をじっと保つイメージ
- 「矜恃」→自尊心を持ち堂々としているイメージ
矜持の例文と使い方
矜持の例文と使い方1|矜持を正す
「矜恃を正す」という言葉は通常ほとんどしませんが、「矜恃」という言葉を検索している方の中には、この用法で検索する方も多いです。
矜恃を正すとは、そのままの意味では「自信やプライドを正す」ことになります。
ただ、ニュアンスとしては「襟を正す」「姿勢を改める」「気を引き締める」のように、これまでの態度や言動をもう一度直す」意味合いがあります。
たとえば「組織の代表として矜持を正す」などは、使い方としてイメージがつきやすいでしょう。組織の代表としての矜持を、外部の人に見られるときこそ正しく改めるというニュアンスになります。
矜持の例文と使い方2|矜持を保つ
矜持とは、自信やプライド、自尊心のことです。それを保つということは、プライドを維持するという意味合いになるでしょう。
矜恃とは、誰かに否定されるだけですぐに手放してしまうべきものではありません。そういう人物は、「優柔不断」「付和雷同」という言葉で揶揄されてしまうに違いありません。
たとえば、挑発されたからといって、格闘技の選手が一般市民に暴力を使ってしまうのはプロ格闘技選手としての矜恃を捨ててしまうことになりますね。
矜恃を保つというのは、ただの「自信満々な状態」を表すのではなく、矜恃を持つべくして持っている人物」としての絶えぬ努力が必要なのです。
矜持の例文と使い方3|「○○としての矜持を持って…」
このように、「自信や誇りを持って(行動する)」という意味として使われることが多いです。
たとえば、伝統ある学校の生徒・学生としての振る舞いをしよう、という意味合いで使われます。
矜持の例文と使い方4|仕事への矜持
「仕事への矜持」というのも、ほかの使い方と同様に、「誇り/自信/プライド/自尊心」という意味で使われます。
仕事の場合、経験年数やスキル、そして現場で身につけた様々な学びが「矜持」を形作ります。
- 仕事への矜持を持つことで、日々辛い仕事でも乗り越えることができる。
- 仕事への矜持を保つことと、無根拠な自信を持つことは異なる。
- ミスや失敗を繰り返し、仕事への矜持を忘れそうになる。
このように使います。
矜持の例文と使い方5|矜恃を見失う
保っていた誇りやプライドが、何らかの理由でなくなってしまったり、維持することが難しくなってしまったりすることを「矜恃を見失う」と表現します。
一度失った矜恃も、失敗の原因を見つめ直し根底から自分を見つめ直すことが大切ですね。
- 矜恃を見失った結果、生きる意味も見失いかけている。
- 矜恃を見失うことは、暗中模索することと同義である。
- ささやか誇りを傷つけられ、矜恃を見失った。
矜恃の例文と使い方6|男の矜恃/女の矜恃
「男の矜恃」「女の矜恃」など、男性/女性が持つべきプライドや自尊心を表す言葉として矜恃が用いられることがあります。
- 女の矜恃とでも呼ぶべき母親のプライドが見え隠れしていた。
- 男の矜恃と呼べるものは、男女共同参画社会の昨今では死語になりつつある。
- 亭主関白で頑固な性格をしている父親は、「これが男の矜恃だ」と言い放った。
矜持の類語・言い換え語
矜持の類語・言い換え語1|自信
自分の価値・能力を信じることを自信といいますが、矜持はそれよりもより広範な言葉であるといえるでしょう。
矜持は「自分を抑える」というニュアンスがあるので、自信の一言では伝わらないニュアンスが持ちますね。
矜持の類語・言い換え語2|自尊の念/自尊心
心理学的には、「自尊心」とは自己に対して一般化された肯定的な態度を表します。
社会心理学という心理学の一分野には、自己の概念に対して自尊心の意味が位置付けられています。
そこでは、自尊心は「育み育成される自己評価」「ありのままの自己を尊重し受け入れる態度」を表します。
矜持には、後天的に学んだ規律や自分が正しいと信じるものを敬う気持ちが含まれています。社会心理学上の「育み育成される自己評価」と繋がる部分がありますね。
矜持の類語・言い換え語3|自負
自分の才能や仕事に自信をもち、誇りに思うことを「自負(を持つ)」と表現します。
矜持は、自負よりもさらに静かに自分を抑制しつつ厳格に行動するニュアンスがあるため、自負よりも責任を持ち粛々と行動する意味合いを伝えたいときには「矜持」を使うと良いでしょう。
矜持の類語・言い換え語4|自任
自分自身でそれが自分の任務としてふさわしい、それに相当する値うちが自分にあると思い込むことを「自任」と表現します。
ただし、矜持には「自分の任務としてふさわしい」と感じていながらも、冷静に行動するニュアンスを含みます。
矜持の類語・言い換え語5|誇り/プライド
みずからそれを名誉とする感情を「誇り」や「プライド」と表現します。これは、矜持よりも日常的に使う言葉ではありますが、プライドは良くも悪くも作用することがあり、矜恃とはニュアンスが異なる場合があります。
たとえば、「プライドが高い人」と「矜恃を持つ人」では、イメージされる人物像が異なります。
ビジネスシーンでの使い方には、(特に相手を褒めたい場合は)要注意ですね。
「矜持」がつく四字熟語
矜恃がつく四字熟語はありません。
矜持の対義語
矜持の対義語1|忸怩たる思い(じくじたるおもい)
自分の言動について、自分自身で反省し恥じ入ることを「忸怩たる思い」と表現します。
やってしまった失敗やミス、過去の自分の行いについて、謝罪したり改めて説明したりする際に使います。
忸怩たる思いになるということは、本来言動に反映させるべき矜恃を保つことができなかったことを意味します。
矜持の対義語2|卑屈(ひくつ)
卑屈とは、必要以上に自分自身を見下したり、自分を見下した態度を取ることです。謙遜も度がすぎると、卑屈になります。
自分に自信を持てなくなったときには、「どうせ自分には無理だ」と卑屈になってしまいがちです。これは、矜恃を持つのとは正反対の状態であるといえます。
矜持の英語表現
矜持の英語表現は下記の通りです。
矜持の英語表現1|pride(自尊心、自負心)
矜持の英語表現2|dignity(威厳・尊厳・品位)
矜持の英語表現3|self-esteem(自尊心・自惚れ・自負心)
矜持の英語のイディオム・例文
- I have pride in my team.(私はチームに誇りを持っている。)
- He has dignity.(彼には威厳がある。)
- I have no self-esteem.(自分に価値を感じない。)
- After the Meiji Restoration, he maintained his pride as kuge (a court noble) supporting the principle of excluding foreigners and stayed in Kyoto.(明治以後も攘夷論公家としての矜持を保ち、京都に留まった。)
矜持の中国語
中国語にも「矜持」という言葉があります。「緊張している」「かしこまっている」という意味があります。
矜持の中国語例文
他和我谈话,多少有点儿矜持。(彼は私と話をするときに緊張している)
他矜持地笑了笑。(彼は顔をこわばらせて笑った)
参考:矜持の意味 – 中国語辞書 – Weblio日中中日辞典
矜持の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、矜持の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
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おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
参考:きょう じ [1]-ぢ 【矜▼持】 ・-じ 【矜▼ 恃▼】 – Weblio辞書
参考:矜持 – ウィクショナリー日本語版 – Wiktionary