薬剤師として他の職場へ転職したいと考えている方の中には、「転職に失敗したくない」と強く感じつつも、不安を払拭できない方が多いのではないでしょうか?
それもそのはず、まだ転職活動をしたことない方がわからないのは当然のことです。しかし、失敗してしまう方には共通点があるため、そこから反省点や解決策を学べば、失敗を回避しつつ転職先を見つけることができるでしょう。
そこで今回は、薬剤師が転職に失敗するケースと解決策を解説したのちに、具体的な転職活動の流れ・ポイントを解説していきます。
今回の記事を参考にすることで、スムーズに転職活動を進めることができます。ぜひ最後まで参考にしてください。
ぼっちよ、大丈夫じゃ!
薬剤師の転職の失敗例から反省点・解決策を学べば、スムーズに転職活動を進めることができるじゃろう!
INDEX
薬剤師が転職に失敗するケースと解決策
薬剤師の転職で失敗してしまう人って、どんな人なのかな??
失敗する転職者にはある程度の共通点があるんじゃ!
それを避けるように転職活動を進めていけば、失敗することはないじゃろう!
転職に失敗してしまう薬剤師のケースには、ある共通点があります。よって、その共通点を洗い出し、解決策を知っておくことで失敗を避けて転職を進めることができますね。
そこでここでは、薬剤師が転職に失敗するケースと、その解決策をひとつひとつ解説していきます。
1 情報収集が足りなかった
転職活動は、新卒の転職活動がそうであるように「情報戦」です。
つまり、自分に合った転職先を決める・探すためには、まず何よりも情報収集が大切なのです。
転職について情報を集めておかないまま転職先を決めてしまうと、「イメージと実情が違っていた」という転職後の後悔に繋がってしまいます。
ここでいう情報収集とは、下記のポイントについて調べることを指します。
- 条件面:勤務地・給与,賞与・職場の規模・福利厚生・仕事内容
- 職場環境:人間関係・忙しさ・働いているスタッフの人柄など
条件面は、求人情報からカンタンに調べることができます。また、職場独自の取り組みや仕事内容は、HPなどで確認することもできます。
大切なのは、職場環境の観点です。こちらは、パソコン・スマホだけで調べるのには限界があります。
職場環境の情報を調べるためには面接後に申し出て職場見学をさせてもらったり、転職エージェントに相談して実情を教えてもらったりする方法があります。
「条件面」「職場環境」の両方の情報収集をする。特に職場環境については、職場見学や転職エージェントを使って情報を集めること。
2 転職したい理由があいまいだった
「転職したい理由」とは、あなたがどのような動機で今の職場を辞め、転職したいのか?という理由のことです。
転職の動機については、「何となく思う」レベルで済ませている方も多いと思います。普段の悩みや職場のストレスが強すぎて、冷静に考えられない方も多いでしょう。
しかし、転職したい理由があいまいなままだと、転職先に求める条件を決めることができません。
たとえば、「人間関係に問題がある職場」から転職したいと考えている方は、「人間関係が良好な職場へ転職したい」と考えるはず。
しかし、給与額や休暇日数が多い条件に捕らわれてしまい、「そもそもなぜ転職したいのか?」という動機を忘れてしまいがちです。
「なぜ転職したいのか?」という転職理由をハッキリさせる。その上で、転職先を探し始めること。
3 転職先に求める給与があいまいだった
転職したい理由から次の転職先に求める条件を決めることが大切であることはすでに解説しました。ただし、転職先に求めるべきなのは、そういった条件だけではありません。
転職する上で重視するものは人それぞれです。しかし、最低限、転職すべき水準を満たすお給料や休日の日数、勤務時間は決めておくべきでしょう。
たとえば、「〇〇円以上の手取りがほしい」と明確にしている人と、「とにかく今くらいの年収があればいい」と考えている方を比べれば、明確にしている人のほうが転職先を探しやすいのです。
勤務地や条件などを調べた上で、「自分が最低限確保したい条件」を決めておきましょう。
勤務地・給与.賞与・福利厚生などの諸条件は「最低限の水準」を明確にしておくこと。明確にしておけば、転職求人を探すのがぐんと楽になる。
4 募集時の条件と実態が違う職場に入ってしまった
募集時の条件と、実際に働いてみたときの忙しさや仕事のイメージが全く異なるという状況が発生します。
薬剤師の転職者の方の中には、実態が募集要項とかけ離れており、転職に後悔する方も多いようです。
転職活動の真っ最中は、転職先を早く見つけたいあまり、目先の条件の良い求人に目が行きがちです。そこをぐっとこらえて、「実態はどうなのか?」を調べる慎重さが必要です。
調べるためには、1でも解説した通り「職場見学」「転職エージェント」が挙げられます。うまく機会を作り、転職先候補の実態をつかみましょう。
募集要項と実態がかけ離れている求人を避けるために、募集要項だけではなく実態を調べる機会を作ること。具体的には「職場見学」や「転職エージェント」を活用して情報収集を行うこと。
ここまで、薬剤師が転職に失敗するケースと、その解決策をご紹介してきました。
薬剤師の転職では、応募前の転職先のイメージと実態がかけ離れていることが多いため、後悔してしまう人がたくさんいます。
そういった後悔の声に学び、あなたの転職活動ではブラック職場に転職しないように万全な準備を行いましょう。
下記では、具体的な転職活動の流れ・ポイントを各項目ごとに解説しています。失敗するケースと解決策をおさえた方の中にも、実際の転職の進め方がわからず不安な方も多いはずです。
そんな方は、ぜひ最後まで参考にしてください。
薬剤師の転職活動を成功させるポイント
…でも、実際に転職活動を進める方法がよくわからないな…
大丈夫じゃ!
「転職活動でやるべきこと」を整理しておこう!
下記では、転職活動で必ずやるべきことを説明しています。
すべて参考にして頂き、スムーズに転職活動を進めていきましょう!
1 条件を明確にする
転職活動で最も大切なことは、転職先に求める条件を明確にすることになります。
条件とは、下記のポイントです。応募する求人を決める前にしっかり考えておきましょう。
- 「給与」「勤務地」「休日」などの待遇条件
⇒募集要項をよく見る - 社風や人間関係などの職場環境
⇒職場見学・エージェントに教えてもらう - 仕事内容や任される業務の範囲
⇒募集要項・会社HP・エージェントに教えてもらう
転職エージェントでは、紹介してくれる職場の社風や上司の特徴などの独自データを持っている場合がほとんどです。
転職後に「イメージと違った職場だった」ということがないように、あらかじめ転職先に求める条件を整理した上で、応募する求人を決めましょう。
2 面接対策を行う
面接対策は、採用面接を突破するために必ず行うべき準備です。
就職活動のとき以上に、業務経験や具体的な仕事のスキルなどについて質問されることが多いため、必ず事前に準備しておく必要があります。
面接対策は、下記のポイントに沿って行いましょう。
- 自己PR
⇒あなたの経験・スキル・資格を整理しておく - 薬剤師としての志望動機
⇒なぜ薬剤師として働きたいのか? - 会社を選んだ志望動機
⇒他の会社ではなく、なぜこの会社なのか?
面接対策は、転職エージェントがサポートしてくれます。
一人で転職面接対策をすることに不安を持っている方は、エージェントにサポートしてもらいながら面接準備を行いましょう。
3 退職手続きの準備をしておく
退職手続きは、今の仕事を円満に辞めるために最低限行うべき準備のことを指します。
手続きのやり方を知っておくと、転職で余計なことに悩んでしまうのを避けることができます。
- 退職する旨を上司に伝える
- 退職届・退職願を会社に提出する
- 書面の手続きを行う
退職手続きは、実際に転職活動を始めてからでも遅くありませんので、焦る心配はありません。
書面の手続きで必要なものは、下記のとおりです。
会社に返却するもの
- 健康保険証
- 社員証明書
- 制服・備品など
会社から受け取るもの
- 源泉徴収票(転職先での申告や年末調整に必須)
- 雇用保険被保険者証(雇用保険を受け取る際に必要。1年以内の転職なら雇用期間が通算になる。)
- 年金手帳(14日以内に転職先が決まっている場合:転職先で年金加入に必要。転職先が決まっていない場合:退職後14日以内に国民年金に自身で加入する)
- 離職票(失業給付やハローワークに提出する場合必要。一般的には退社後送付される。)
手続きは煩雑ですので、心配な場合は転職エージェントや今の職場の信頼できる上司、会社の窓口に相談しておきましょう。
4 転職エージェントを活用する
優良企業への転職を目指すのであれば、転職エージェントを必ず活用すべきです。
転職エージェントを使えば在職しながら転職活動ができるので、リスク無しで転職したい求人を見つけることができます。
転職エージェントのメリットは、下記にすべてまとめています。
転職エージェントのメリット
- 利用は無料
- 自分の求める条件に合った求人を紹介してくれる(何度でも)
- 転職先の内部事情を教えてくれる(職場の内情、給与の相場)
- 面接や入社日のスケジュールを代行してくれる
- 転職活動の手続きをサポートしてくれる(履歴書などの作成・面接対策)
つまり、あなたの転職をすべて無料でサポートしてくれるのが、転職エージェントになります。
転職エージェントは、あなたが求人に採用されることで利益を得るため、正社員転職を目指すあなたと目的は同じです。
大手エージェントであれば、「無理やり転職させられる」「ブラックな職場を紹介される」といったこともないため、安心して活用できるでしょう。
また、転職エージェントは4つ以上登録して使い分けると、転職成功率がアップするデータがありますので、複数のエージェントに登録しておくと良いでしょう。
下記では、転職エージェントに登録したあと、どのように転職活動が進むのかを解説しています。
使うのが少し不安な方は、まず最初に「登録後の流れ」を参考にしましょう。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントに登録したあとって、どんな感じで転職活動が進むの?
大まかに流れをつかむために、「転職エージェントに登録後〜内定」までの流れを紹介しておくぞ!
転職エージェントに登録したあとの流れは下記の通りです。
転職エージェントごとに若干の違いがありますが、情報入力後にエージェントから連絡が来る点は同じです。
<転職エージェント登録後の流れ>
- 個人情報入力を入力したあと「転職相談」の日程調整の連絡が来る(一週間程度)
- 担当のエージェントと転職相談を行う。(対面か電話)
- 相談内容を踏まえてエージェントから求人紹介の連絡が来る
- 求人を選ぶ(希望するものがない場合は2へ)
- 面接の日程調整・履歴書や職務経歴書の作成をエージェントがやってくれる
- 面接対策・内定を得るためのアドバイスをもらい、面接を受ける
- 入社日・給与などの待遇交渉をエージェントが行ってくれる
決まったタイミングでしか相談ができないわけではありません。
場合に応じて、こちらから連絡することもできます。また、今の職場を辞めるための相談なども受けてくれます。
薬剤師の転職で活用すべき転職サービス
資格を持っているなら『マイナビ薬剤師』
『マイナビ薬剤師』の特徴
『マイナビ薬剤師』は、転職サービス「マイナビ」の薬剤師に特化した求人サービス。多様な地域と条件の求人案件を多数掲載しています。
転職活動は、まず求人案件の母数が多いところに登録し条件を絞って探すことがファーストステップ。まずは登録してみることをオススメします。
どんな人にオススメ?
- 求める条件が決まっており、条件にあった求人を探したい方。
- 資格を持っており、自分の資格を活かした職場で働きたい方。
- 多数の案件の中から、自分の希望条件の求人を探したい方。
転職エージェントって、ひとつ登録しておけばいいの?
転職エージェントは複数活用することで最も転職成功率がアップするデータがあるんじゃ!
下記の記事に掲載されているエージェントのうち、2つ〜4つのエージェントに登録しておくと良いじゃろう!
複数の転職サービスを活用して、転職を成功させるんじゃ!
まとめ|薬剤師の転職を成功させよう
転職エージェントを使えば、自分に合った求人を見つけることができるじゃろう!
わかったよ、はかせ!
まずは「転職エージェント」に登録してみるね!
…それにしても、はかせはどんな仕事をしているの?
それはお母さんに聴きなさい。
今回は、薬剤師が転職に失敗するケースと解決策を解説したのちに、具体的な転職活動の流れ・ポイントを解説してきました。
薬剤師の転職活動では、失敗の落とし穴がいくつかありますが、確実に回避できるものばかりです。転職活動期間を多めにとり、慎重に求人を探していくことができれば、必ず自分に合った転職先を探すことができます。
今回の記事を参考に、ぜひ転職活動を成功させてくださいね。
ねぇはかせ、薬剤師は転職に失敗しがちって本当??
これから転職する身としては、かなり不安なんだけど…