未経験者がコンサルティングファームへ転職する方法まとめ

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未経験からコンサルティングファームへの転職を考えている方は、「自分はコンサルタントとしてのスキルが本当にあるのだろうか?」「転職活動はどう進めるべきなのか?」といった漠然とした不安・心配を抱えている方が多いのではないでしょうか。

コンサルタントの仕事は、未経験者にとって具体的な仕事内容が掴みづらく、また、どんな方法で求人を探すのかといった具体的な方法もなかなかイメージし辛いでしょう。

そこで今回は、未経験からコンサルタントを目指す方に向けて、「未経験からコンサルティングファームへ転職する方法」をまとめて掲載しています。ぜひ参考にしてください。

ぼっち

はかせ、ぼくコンサルタントになりたいんだけど、未経験からなれるの?

はかせ

結論から言うと「可能」じゃ!未経験者がおさえておくべき情報をおさえた上で、しかるべき転職方法を選べば転職活動をスムーズに進めることができる。

ぼっち

そうなんだ!じゃあ早く教えろ!!!

はかせ

うわっ、なんだコイツ…

コンサルティングファーム/コンサルタントの仕事内容

コンサルタントの仕事内容・役割

コンサルタントとは、民間企業や官公庁からの依頼により、組織の経営や方向性に対して分析を行い、アドバイスや指導を行う専門家です。そして、その指導・アドバイスを「コンサルティング」と呼びます。

企業の業種・仕事内容などにより、多種多様な種類のコンサルタントが存在します。専門的な知識を活かしたアドバイスを行う点は共通していますが、それ以外は実に様々です。

代表的なものとしては、経営のアドバイスを行う「経営コンサルタント」や、ITに関する知識を活かしてシステム構築などを提案する「ITコンサルタント」などがあります。

コンサルタント 5つの種類

コンサルタント 5つの種類

コンサルティング企業は「コンサルティングファーム」と呼ばれます。それぞれの得意とする専門分野や主として扱うコンサルティング内容により、大まかに下記の分類が可能です。

  1. 戦略系:経営戦略に関わるコンサルティング
  2. 人事系:人事制度や人材育成・研修などの人事部門の課題解決
  3. 金融系:財務・会計、M&Aなど金融分野に関する課題解決
  4. IT系:組織においてITを活用した業務改善やシステムの導入を提案・指導
  5. 総合系:戦略〜ITまで様々な分野を総合的に扱う

コンサルタントの中でも、ITや金融など専門分野に特化したコンサルティングを行う企業も多いため、前職で専門知識を身に着けた方がコンサルタントとして活躍するケースも多く見られます。

未経験からコンサルティングファームに転職できるの?

未経験からコンサルティングファームに転職できるの?

では、実際に未経験からコンサルティングファーム・コンサルタントへ転職することができるのかを、様々な観点から見ていきましょう。

コンサル業界へ転職する際に、どんな点が採用基準となるのかをおさえておくことで、企業選びや面接準備などの具体的な転職活動をスムーズに進めることができます。

コンサルは「中途採用」が中心

コンサルティングファームの採用基準は、基本的には職務経歴が既にある方を対象とした中途採用が一般的です。大手のファームほど年間を通して優秀な人材を確保しようと採用活動を展開しているのが現状です。

現在活躍しているコンサルタントのうち、中途で転職した方ももともとはポテンシャルのある人材として転職したことを考えれば、未経験でもコンサルタントへの転職は十分可能であることが分かります。

年齢別に注意すべきポイントが異なる

20代(社会人経験2年〜10年ほど)の場合、約3割の新卒の方が3年以内に辞めることが増えてきているため、コンサル業界でも第二新卒の方を中途採用の対象に入れているところが多くあります。20代での転職の場合は、新卒のコンサルタント採用で求められる基準と同等と考えましょう。

つまり、「なぜコンサルタントになりたいのか?」といった明確な志望動機が最も大切です。企業研究や自己分析を入念に行い、転職面接準備や職務経歴書の記入などを丁寧に行うことが先決でしょう。

30代の場合は、20代よりも前職での経験が重要視されます。具体的には、ほかの業界である程度の専門知識を持っていることや、マネジメントを行っている立場であったかどうかなどの前職の実績を評価されます。転職後も、20代での転職とは異なり、高いポジションでの入社が現実的です。

マネジメント経験や、前職の業種・職種での専門性を活かした転職活動が求められるため、企業選びや分野選び(IT、金融、人事など様々なコンサル分野)が非常に重要になります。

学歴も重視されるが「経験+実績」のほうが重要

具体的な学校名が採用の要件に含まれていることはありませんが、特に大手であればあるほど国内外の上位校出身者の方が多いのが現状です。そのため、中途採用の場合も一定以上、学歴は重視されます。

しかし、コンサル業界が学歴を重視するのは、コンサルタントが「知恵を売る仕事」であるためです。転職者の学力レベル、努力レベルを判断するために、学歴を見ているといえます。

よって、必ずしも上位校であることが必須条件であるわけではありません。たとえば、分野に特化したコンサルティングファームへの転職であれば、その分野の専門知識や取得している資格、そして業務経験などを明確にアピールすることができれば、転職を成功させることは可能です。

つまり、転職活動では「学歴は大手企業規模であればあるほど重視されるが、コンサル分野に対する経験や実績を示すことが大切です。

社歴は転職先に親和性が高いものほど重視される

転職活動で学歴以上に重視されるのは「社歴」になります。あなたが前職までにどんな経験を積み、どんな実績を残してきたのか、といった情報を基に、あなたのコンサルタントとしての適性が判断されます。

たとえば、規模こそ大きくなくても先進的なサービスやシェアを多く占めているサービスを展開している企業出身者であれば、同様のシチュエーション・規模で課題を抱えている企業へのコンサルティングにかなり親和性が高いでしょう。

このように、転職先として選んだコンサルティングファームのコンサル内容や分野に関連する企業や業界での経験がある方は、転職活動を有利に進めることができます。

資格は必ずしも必要ではないが、資格+実績は有利にはたらく

コンサルタントはどのような分野であれ、必須となる資格はありません。また、資格を取得しているからといって、実務経験がなければ評価されることもないでしょう。(しかし、ポテンシャルとして判断される可能性は十分あります。)

たとえば、経営コンサルタントには中小企業診断士の国家資格を持っている方や、金融コンサルタントで公認会計士の資格を取得している方なども多く存在します。コンサルティングを行う分野に関連する資格+資格を活かした業務経験があれば、転職活動で有利にはたらくでしょう。

ファームごとに異なる職務内容に注意する

戦略系ファーム(経営・戦略コンサル)系の企業では、主に未経験者採用において、「ポテンシャル採用」がほとんどです。たとえば、管理職ではなくともマネジメントを行う役割を担った経験があるかどうか、また、企画部門や事業開発部門での業務経験はあるか、といった質問が面接などでなされることもあります。

つまり、戦略系ファームにおいては多様なバックグランドを持った方々がコンサルタントとして活躍していますので、基本的なビジネススキルに加えて、提案・アドバイスを行う人材として価値があると認められれば転職に成功する確率は高いといえます。

また、人事や財務、ITコンサルタントなどの分野が限られているコンサルティングファームでは、特化している分野に関する経験や知識が必要になります。よって、採用基準にはほとんどの場合、前職での経験が含まれているでしょう。

どちらの場合も、転職活動で重要な点は、前職の業務の中で「問題点をあぶり出して論理的に解決策を見つけ実行できたのかどうか」などのような、コンサルタントとして適性があると分かる経験をアピールすることです。

コンサルティングファームへ転職するメリット・魅力

コンサルティングファームへ転職するメリット・魅力

コンサルタントの仕事における魅力・やりがいとはどのようなものでしょうか? ここでは、3つの観点からコンサルタントの魅力ややりがいをご紹介していきます。

1 若いうちから経営などの企業の中枢に関わる仕事ができる

コンサルタントの仕事は、業務上企業の根本的な悩みや課題を解決する仕事になります。よって、若手のコンサルタントであっても、経営・戦略などの企業の中枢に深く立ち入り仕事をする機会が数多くあります。

専門分野に特化したコンサルタントであっても、企業組織の中心的な課題に対してアドバイスし改善していく点では同じです。たとえば、人事系のコンサルタントであれば「採用」「人材育成」など、企業の中長期的な悩みを解決するための方法を見つけ実行する必要があります。

このように、いわゆる若手のうちから積むことのできる経験・スキルはほかの業界に類を見ないでしょう。

2 高年収である

一般的に、コンサルタントは高収入・高年収です。独立しているコンサルタントではなくとも、十分に条件の良い収入を得ることができます。

また、下記で示すように自分の専門分野の経験・スキルを伸ばすことでキャリアアップや独立も視野に入れた働き方もできる業界ですので、高収入を狙うのであれば「商社」「コンサルタント」のどちらか…といえるほどのレベルでしょう。

3キャリアアップに繋げやすい

コンサルタントとしてスキルアップすることができれば、より条件の良いコンサルタントへのキャリアアップをすることも可能です。

また、企業の中枢を担う仕事の経験を活かし「起業・独立」や、起業の役員として活躍するケースも多いといえます。

コンサルタントに向いている人は?

コンサルタントに向いている人は?

コンサルタントに向いている人はどのような人でしょうか? ここでは、あくまでも一般的な傾向や特徴をご紹介していますが、自分はどの点に強みがあり、コンサルタントに向いているのかを整理しておくことが面接準備などでも重要になります。

1 ジェネラリスト

コンサルタントは「ジェネラリスト」として働くことを求められる仕事です。ジェネラリストとは、スペシャリストの対義語であり「様々な分野について精通している人」のことを指します。

コンサルタントは、様々な業界や分野の仕事と関わり提案を行うため、ジェネラリストとしての働き方が求められます。

IT、資源、物流、金融、公共、メーカー…と様々な業界と関わることは当たり前ですし、特に総合系ではときには人事、ときにはシステム導入…と様々な分野のコンサルティングをすることになるでしょう。

そのため、一つの分野を突き詰めて行く以上に、「様々な分野の仕事を並行して行う」ことが得意な方や、多くのことを経験して成長していきたいビジネスパーソンは、コンサルタントに向いているといえます。

2 向上心を持っている人

コンサルタントはジェネラリストと言いましたが、もちろん分野に特化したコンサルであれば、専門分野のスペシャリストになる必要があります。また、コンサルタントとしての経験・スキルを培うためには、「難しい課題・問題」に対処することも求められるでしょう。

要するに、コンサルタントは「簡単な仕事」ではありません。

「問題を自分自身で解決できない」からこそ、クライアントはコンサルタントに依頼します。よって、人並み以上に「問題解決」に関して常にスキルアップを考えていなければならないのです。

仕事に対して向上心を持って取り組みたいと考えている方や、成果や実績を残すためにどんな知識や方法が必要なのか?と考えることができる方は、コンサルタントとして活躍する性格の持ち主といえるでしょう。

3 海外を含めた様々な場所で働ける人

個々人の働き方や、企業の傾向にもよりますが、比較的コンサルタントは海外での仕事も多く発生します。日本企業は海外への進出を次々と狙っているため、その過程でコンサルティングを行うことも多いのです。

また、海外でなくとも「クライアント」のもとへ直接出向きコンサル業務を行うことが求められるため、一般的な事務系職種よりも圧倒的に「他の場所で働く」ことが多いこともコンサルタントの仕事の特徴になります。

海外やクライアント先など、様々な場所で同じパフォーマンスを発揮できる「場馴れ」の得意な方は、コンサルタントに向いているといえます。

4 お客様のために頭を集中して使える人

最後ですが、コンサルタントは「クライアントのために頭を集中して使うことができる人」が求められています。勤務時間を問わず、担当するクライアントのことを考える時間が必要なことも多いでしょう。

コンサルタントは、「思考して得た問題解決策」を提案し、実行に移すことで初めてお客様に貢献することができます。売る「モノ」が目に見えないことも、この仕事の特徴です。

よって、論理的に仕事を進める能力とともに、クライアントに親身に答えるヒューマンスキルも求められます。感情的にも論理的にも、お客様のことを大切にできる人は、コンサルタントに向いているといえます。

 

ここまで、コンサルタントに向いている人の特徴をご紹介してきました。どれも求められる水準が高いのでは…?と感じる方もいるかもしれません。

しかし、これはあくまでも一般的な傾向です。専門特化したコンサルタントとして活躍する方もいれば、海外には行かず国内でコンサル業務を行っている方もいます。

ただし、「コンサルタントにはこのような人材が求められている」ことを知った上で転職活動に臨むと、自分自身の強みを明確にアピールすることに繋げることができますから、必ずおさえておきましょう。

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