公務員の人間関係の悩みは解決できる？最終手段は「転職」すること。

公務員として働いている方の中には、人間関係の悩みが大きく、毎日の仕事が辛いと不安を抱いている方も多いでしょう。

統計を見ても、公務員のうち精神疾患を患ってしまう方はとても多く、例年その数は増加しているようです。

しかし、改善できるためにできることはまだあります。現状に諦めず、しっかりできることから考えていくことが大切です。

そこで今回は、人間関係に悩んでいる公務員の方に向けて、「人間関係を良好にするコツ」や、どうしても改善できない状況にいる方に向けた「転職方法」までを解説しています。

はかせ、公務員の人間関係って独特なんだね…ボク辛くて辛くて…

そうなのか…かわいそうに…ぼっちなんだな…

ぼっちじゃないわ！真面目に悩んでいるんだから相談に乗ってよ！

わかった。じゃあまずは人間関係を改善するコツから教えていくぞ。

公務員の悩み第一位は「人間関係」にある

「人間関係に悩んでいる」という方は、明日にはまた会いたくない人と会い、同じ職場にいなければいけないこの状況が、本当にイヤでイヤで仕方ないと思います。

自分が悩んでいるときには気持ちに余裕がないことは当たり前なのですが、下記のデータを少し見てみましょう。

一般財団法人地方公務員安全衛生推進協会が発行している「地方公務員健康状況等の現況（平成26年度）の概要」に記載されているデータです。

引用：「地方公務員健康状況等の現況（平成26年度）の概要」 – 一般財団法人地方公務員安全衛生推進協会

地方公務員における長期休業者の疾病分類を年度ごとに表しているグラフでは、「精神疾患」がダントツで一位になってしまっています。

つまり、人間関係などのストレスが原因で、うつになってしまったり、過度のストレスに耐えられなかったりする公務員の方は増えていることがわかります。

ですので、今現在、公務員として働いているあなたが「辛い」と感じているなら、それはあなた自身の「甘え」とは言えない可能性がとても高いといえます。

とは言っても、すぐに辞めるわけにはいきませんよね。そこでまずは、人間関係を少しでも良好にするためのノウハウを下記でご紹介します。

はぁ〜…やっぱり結構ストレスで休んじゃっている人もいるのか…。

公務員の場合、民間企業とは違う緊張感や環境で仕事をしなければならないケースも多いからな。。。じゃが、改善できるケースもあるはずじゃ。

公務員の人間関係を良好にする4つのコツ

ここでは、公務員として働いているあなたが実践すべき「人間関係を良好にするコツ」をご紹介していきます。

どれも当たり前のことのように思えますが、見落としていたことや人間関係の細かな見直しに繋がる内容があるかもしれません。ぜひ参考にしてください。

１　変化を恐れず「あいさつ」が基本！

自分と性格が合わない職員や、普段あまり言葉をかわさない方に対しても、気持ちよくあいさつするだけであなたの印象が変わる場合もあります。

たとえば、「近寄りがたさ」を感じている人に笑顔であいさつされたら、少しだけ関係性が近くなった気持ちになります。あいさつは、人間関係の基本なのです。

でも、昨日まであいさつしていなかったのにいまさら…と考えてしまいますよね。突然コミュニケーションのとり方が変わったら、変な風に思われてしまうのではないかと心配になります。

しかし、気持ちよくあいさつをされて嫌な思いをする人は基本的にいませんし、それでも文句を言う人には最初から関わるべきではありません。

まずは、自分のあいさつを見直してみましょう。

２　飲み会・行事にしっかり参加する

若手の方であればあるほど、「飲み会」「職員同士でのイベント」と、何かと付き合いで臨む行事が「イヤ」と感じる方が多いのではないでしょうか。

気持ちはとても良くわかります。気の置けない仲間ならいざしらず、職場の方々と場合によっては余暇を返上して参加するのはあまり好きではない方が多いはずです。

しかし、職場で交流がなかなかできない人や、あまりプライベートな会話をすることができない人と話せる大きな機会でもあります。また、場合によっては仕事上のコミュニケーションにも良い影響を及ぼすでしょう。

少し我慢することになりますが、次の飲み会やイベントには参加してみてはいかがでしょうか。

３　言われたことを真に受けない

職場での人間関係に悩む人は、ほとんどの場合「仕事のでき具合」や「指導の仕方」などが悪い人に対して抱えるストレスを持っていることでしょう。

特に、働いてあまり年数のたっていない若手公務員の方であれば、指導方法や理不尽な叱り方、嫌味などを気にし過ぎてしまうことも多いのではないでしょうか。

悩みを軽くするひとつの方法としては、「言われたことを真に受けない」ことがイチバンの方法です。仕事上のミスや改善点だけを学び、メモを取り、そのほかの人格攻撃は意味のないこととして流してしまいましょう。

４　とにかくコミュニケーションは明るく積極的に行う

答えるとき、質問をするとき、依頼をするとき…一挙手一投足ご自身の身の振る舞い方や所作を明るく積極的に行うことが、人間関係を良好に保つ方法です。

「あいさつ」にも通ずることですが、受け答えや話し方は、意識して行うことでよりよくなります。また、人によってどのような態度で臨むべきかも繰り返すことで学ぶことができます。

公務員に限らず、話す言葉の意味よりも所作や表情が大切な場面はビジネスの現場においてもかなり多いですので、日常業務の中で意識しておくことも大切でしょう。

普段の振る舞いや態度を少し工夫するだけでも、身が軽くなることは多いんだね。

その通りじゃ。自分ができるところから、少しずつ改善していくことも大切じゃな。

「それでも改善しない」…そんなときはどうすべきか？

人間関係を良好にするためのコツとして、上記4つのポイントをご紹介してきました。これで、少しでも人間関係を良好に保つためのノウハウを知ることができたことになります。

しかし、「それでも改善しそうにない」「現実はそうカンタンではない」と感じる方も多いのではないでしょうか。それはその通りで、あなたに何も問題がなくても、人間関係が悪くなる一方…という可能性も高いといえます。

その際は、「転職」を視野にいれることも検討してみてはいかがでしょうか。

転職サービスや転職サイトでは、公務員の求人を探すことはできますし、また、公務員以外の転職先をしっかり選ぶことも可能です。

下記では、転職活動において必ず知っておきたいポイントや、具体的な転職サービスをご紹介しています。「転職を考えている」という方は、ぜひ記事後半も参考にしてください。

自分で変えられることには限界があるから…転職も考えてみるべきなんだね。

そうじゃな。公務員の転職は難しいというが、未経験から応募できる求人はたくさんある。まずは、「どんな仕事がしたいのか？」「職場にどのような条件を求めているのか？」を明確にすることが大切じゃぞ。

次ページでは、公務員の方が転職活動を成功させるためのポイントについてご紹介しています。