経営企画の仕事は、会社の舵取り役ともいえる大変魅力的な仕事です。あなたも、ご自身の経験・スキルを活かして会社経営に携わりたいと考えている方の１人でしょう。
しかし、「実際に経営企画の仕事に自分は転職できるのか？」が気になる方は多いはずです。なぜなら、経営企画という仕事内容や求められる人材像が分かりづらいためです。
そこで今回は、経営企画の仕事へ転職したいと考えている方に向けて、「仕事内容」「転職できる人の特徴・経験・スキル」そして「転職方法」までをまとめました。
なるほど！「経営企画」の仕事であれば、これまでの経験を活かした働き方ができるはずじゃ。
でも、自分に向いているかどうかがわからないなぁ。。。
大丈夫じゃ！
今回は経営企画へ転職できる人の特徴や、具体的な転職方法をご紹介するぞ！
INDEX
経営企画へ転職したい！…実際はどんな仕事内容なのか？
経営企画とは、会社経営者のサポート役としての役目を持ちます。
具体的には、下記の3つです。
■経営企画の仕事内容
- 各種調査・データ分析を行い経営戦略を建てる。
→営業、人材資源、競合状況のデータを作成し戦略を中期・長期の会社経営の筋道を立てる。 - 経営会議を行う。
→分析した調査結果やデータを用いて経営会議を開く。経営陣へのプレゼンを行い説明する。 - 会議で決定した内容に沿って経営戦略から経営目標を立てる。
→「コスト削減」「ビジネスモデルの見直し・改善」など全社的な舵取りを行う。
主に100人以上の従業員がはたらいている企業では、「社長室」「経営企画室」などの名前で部署が存在します。経営企画の仕事は、社長室などの部署で上記3つの仕事を担当します。
経営企画の仕事に必要な資格はありませんが、これまでのビジネスパーソンとしてのスキルや経験を活かすことが求められます。
では、具体的にどんな経験やスキルがあれば、経営企画の仕事へ転職することができるのでしょうか？ 下記では、経営企画の仕事を目指せる人の特徴をご紹介しています。
経営企画へ転職できる人の特徴・経験・スキル
経営企画の仕事は全体的なイメージをつかみにくい仕事かもしれません。転職したい方は、自分の経験やスキルが経営企画の仕事で活用できるかを知っておくことが大切です。
１ ヒアリング能力（聴く力）
経営企画に限らず、様々なビジネス現場で必要とされている能力は「ヒアリング」の能力です。
たとえば、toB向けシステムの法人営業であれば、相手のニーズや課題を聴き、聴いた内容を元に自社のシステムでどのように顧客の利益に貢献できるかを説明できる必要があります。
上記のような、「顧客から話を聴いた上で、自社でできることを提案する」業務で結果を上げてきた方は、経営企画でも良質なアウトプットを出すことができるでしょう。
２ コミュニケーション能力
経営企画の仕事は、一般的な管理職とは異なる業務が多くあります。ただし、全社的な目標を掲げ経営者の方針を社内に浸透させる業務や、ボトムアップ型で社員の要望をもとに経営者へ提案する業務などが求められるでしょう。
つまり、上司（経営陣）にも、他部署にもしっかり経営戦略上の重要課題や解決策を浸透させるためのコミュニケーション能力が必要になります。
これまで様々な現場で活躍されてきた方にとっては頷けることも多いでしょう。短期目標よりも、「中・長期的な目標」のほうが、部下に理解してもらうことがより難しくなります。
経営企画の仕事では、そのような「情報共有・指示」を繰り返し行う必要があるため、コミュニケーション能力は必須なのです。
３ マネジメント能力
戦略の方向性を決定し目標にするまでが経営企画の仕事ではありません。
戦略を決めた後も、「実際に目標を達成できるのかどうか？」「戦略の修正の必要性はあるのか？」など、一度設定した目標や戦略を見直したり、絶えず定点観測する必要が出てきます。
そして、そのためには適切な人員配置の大切さや、場合によっては整理を行うことも求められます。
よって、経営に関することではなくても「プロジェクトチームのマネジメント」をしてきたマネージャー・管理職層の経験・スキルは経営企画で必要とされるでしょう。
４ 特定の業界について深い知識を持っているか
経営企画の仕事は、自社が業界内でどのような位置づけであるかを正確に理解した上で、より会社が利益を挙げることができるようにするための「舵取り」を行う仕事です。
経営陣だけでは把握することのできない詳細なデータや、状況を精査するための調査結果を理解するためには、経営企画ではたらく人材の「業界に対する深い知見」が求められます。
よって、業界内で「競合」「自社の強み」などを絶えず考えなければならないマーケティング職についている方は、経営企画というさらに上流の仕事にも適性があるといえるでしょう。
ここまで、経営企画へ転職できる人の特徴や経験・スキルについて解説してきました。
具体的な転職活動の中では、求められる業務の幅や規模は多様です。そのため、給与以外にも様々な条件面を自分自身で決めた上で転職活動を進めていくことが大切です。
下記では、転職活動をこれから始めようとしている方が気になる転職活動のポイントをご紹介しています。
「年齢」で転職難易度はどう変わる？
経営企画の仕事へ転職したいと考えている方の中には、「30代」の方が多いのではないでしょうか。
これまで長く現場で勤め、今の会社ではキャリアアップが難しいなどの理由で転職を検討している方も多いと思います。
そこで、30代の方が転職するにあたって最も気になるのは「年齢によって採用を見送られることが多いのではないか？」というポイントですよね。
確かに、転職を考えてみたときには「年齢がある程度あると、なかなか雇ってもらえない」といったネガティブなイメージを持ってしまいますよね。
しかし、30代のミドル層の転職は今ではすでに当たり前になってきています。
引用：https://mid-tenshoku.com/
人手不足の影響を受けて、ミドル人材を対象とした求人が「増えている」、「どちらかと言えば増えている」と回答した転職コンサルタントは約80％。企業からのミドル人材ニーズは確実に増加しているようです。
引用：人手不足がミドル求人に及ぼす影響は？転職コンサルタント105人に聞いた見解と展望。
上記データは、大手転職サービスを運営する「エン転職」が調査したデータです。転職市場全体の傾向の根拠としては、確実性のある情報といえます。
引用：https://doda.jp/
加えて、転職に成功した年齢を見ると、ミドル人材と呼ばれる30代前半が平均となっていることが分かります。
現在は、20代後半からの転職市場も伸びているようですが、それを含めて考えると20代後半〜30代前半が転職に適した時期であることが、よくわかりますよね。
では、実際に転職を考えている方は、どのように転職活動を進めていくべきなのでしょうか？
次ページでは、転職活動を成功するためにすべきことや転職方法、そして活用すべき転職サービスをご紹介しています。
はかせ、ボク、経営企画や経営戦略を練ることができる仕事がしたいな。