介護の仕事を続けていると、「介護の仕事って、今後給料上がるのかな?」と心配になってしまう方は多いのではないでしょうか。
それもそのはず、介護業界は低賃金なのに大変…というイメージや現場からの声がとても多い業界です。また、資格取得してもリターンが少ない、そんな現状もあります。
しかし、給与アップのための選択肢は残されています。
今回は、介護業界で働く方向けに、今の介護業界の実情を解説するとともに、「給与アップのためにどんな行動をとればいいのか?」という疑問を解消するための内容を掲載しています。
そうなのか…でも実際、ほかの施設や職場と比較してみなければ本当のところはわからないのが現状じゃ。まずは、転職も含めて給与アップのための方法を調べることが大切じゃぞ。
じゃあ、その情報教えてよ!早くしろ!
最近の若者はキレやすいな…おい…
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介護職・介護士の給与が安いと言われる理由は?
平成28年度「介護労働実態調査」の結果を見ると、介護職員の月給の全国平均は224,848円と全産業平均よりも約10万円ほど平均賃金が低い状態が続いているのが現状です。
事業所管理者、つまり介護施設の管理者になれば平均賃金はアップするものの、一般的な介護の仕事に携わる方の給与は依然低いままです。
2017年度より、厚生労働省が介護サービス価格の基準となる介護報酬を引き上げる方針を固め、介護職員の賃金を平均一万円アップさせることがニュースになりました。
厚生労働省は18日、介護サービスの価格の基準となる介護報酬を2017年度から1.14%引き上げる方針を決めた。介護職員の賃金を平均で月1万円程度引き上げ人手不足の解消につなげる。
引用:17年度の介護報酬、1.14%上げ 厚労省 – 日本経済新聞
今後も、介護業界は人材不足が続き、高齢者や要介護者の数も増加していきます。そのため、労働環境の改善が今後も続くと思われますが、実際に現場で働いている方にとっては、「先の長い話」と感じてしまいますよね。
ではなぜ、介護の仕事の給与が低いのでしょうか? また、介護の仕事を今後続けていく中で、賃金がUPする可能性はどの程度あるのでしょうか?
介護の仕事の給与は今後上がるの? – 介護業界の現実・実情 –
今後、介護の仕事を続けていくにあたり「給与がアップしなければ転職を考えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
実際に給与をアップさせるためには、介護福祉士やケアマネージャーなどの国家資格を取得してキャリアアップを図る方法があります。
介護福祉士は国家資格ではあるものの、手当が高額なわけではなく給与が介護士以外のスタッフと比較し大幅に上がることはありません。ケアマネージャーの場合は、国家資格取得が難関であるため、大きなリターンが見込める資格です。
しかし、ケアマネージャーの資格取得のためには、実務経験が5年以上と勤続年数が長くなければなりませんし、試験で求められる知識も数多くあります。
介護福祉士の資格を取得⇒ケアマネージャーの資格取得が介護の仕事におけるキャリアアップの方法になりますが、職場や働く環境によっても給与には大幅な違いがあります。
役職による給与の違い
介護スタッフ・介護職員と一概に言っても、役職や役割によって年収には大きな違いが出てきます。
今後、福祉・介護業界で働いていく上では、介護福祉士やケアマネージャーの資格を取得して、経験・スキルを得ていく必要があります。
では、介護福祉士やケアマネージャーの給与や賞与は、平均的にどのくらいの金額なのでしょうか?
介護福祉士の年収
平均月収:¥219,400
ボーナス:¥462,600
平均年収:¥3,095,400
ケアマネージャーの年収
平均月収:¥266,200
ボーナス:¥500,700
平均年収:¥3,695,100
介護福祉士やケアマネージャーの資格を持っている場合、月収やボーナスは下記のようになります。世代によっても額は変わりますので、単純に比較はできません。
しかし、介護業界は他の業界と比較し年齢や性別によって給与やキャリアアップが左右されることは基本ありません。下記で説明するように、「介護施設」によっても給与や賞与は変化します。
介護施設による給与の違い
役職だけではなく、「働いている施設」によっても、給与や賞与は変化します。
上記の平均額を見て、「自分の給与が低い」と感じる方は、今働いている環境や事業所の都合によって収入が低くなっている可能性もあります。
介護施設・事業所によって、なぜ収入や変化してしまうのか? その原因は、事業所の運営体制によることが大きいといえます。
介護保険サービスの公定価格は要介護度やサービス内容に応じて国により定められています。また、事務所に限らず介護施設で最もかかる費用は「人件費」ですので、差はつきにくいはずですよね。
しかし、事業所の規模が大きければ大きいほど運営する施設の備品を効率的に調達したり、様々な仕組みを上手く効率化していたりと、小さな営業所よりも費用をおさえる仕組みを整えているケースが多いです。
また、小規模の施設の場合でも、運営側がサービス内容を工夫することによって、従業員の給与を出来る限り高くするよう工夫している場合もあります。
同じ資格で同じ仕事をしていても、事務所により給与額には差がついてしまうのが、現在の介護業界の実情であるといえます。
では、給与に関する悩みを持つ介護業界で働く方は、どのような考えのもと、給与アップを図っていけばよいのでしょうか?
給与アップには転職活動を検討すべき!
結論から述べますと、国の政策や職場の改善を待つよりも、「高待遇の施設」に転職することが最も効率的です。
転職活動は、終わるまで様々な「すべきこと」がありますから、特に転職初心者の方は何をすれば良いのかもわからず、なかなか一歩を踏み出せないということも多いと思います。
しかし、現在は下記でご紹介するように「介護業界」に特化した転職サービスが数多くあります。
また、転職初心者でもスムーズに転職を進めることができるよう、手厚くサポートをしてくれる転職エージェントと呼ばれるサービスもあります。
「今後、介護の仕事を続けても給与が上がらないのではないか?」と不安な方は、勇気を出して給与アップのための転職活動を進めることも一つの方法です。「給与アップ」のために転職活動を進める方も今は珍しいことではありません。
下記では、介護業界で転職する場合のポイントと、転職サービスの選び方、そしておすすめの転職サービスをご紹介しています。
介護業界の転職方法・ポイント
では、転職で最も重要な「転職する方法」をご紹介していきます。転職するために必要なアクションを3つご紹介していますので、ぜひ参考にして頂き実践してみてください。
転職するために必要な3つのこと
転職に必要なことはこの3つです。順に解説していきます。
1 キャリアの棚卸
「キャリアの棚卸」とは、自分自身のスキルを客観的に見て、どんな経験を積みどんなスキルを身に着けてきたか? を明確にすることです。
比較的余裕ができてきてからいざ自分自身のスキルを振り返ろうと思ってもなかなかできることではありませんし、転職を機会として自分を見つめ直さなければ、この棚卸しをするタイミングはほとんどありません。これを機に、自分の「経験・スキル」を過去の具体的な仕事内容とともに書き出しておきましょう。
2 転職する理由
転職することを考えている以上は、何らかの「理由」があるでしょう。理由のない転職はない、それは当然のことですが、実は転職する理由が固まっていないという可能性もあるのです。
「自分は何を要因として転職を考えているのか?」を今一度明確にして書き出してみましょう。それは給与・待遇面でしょうか? 仕事内容でしょうか? 求める人間関係でしょうか?
3 具体的な企業(職場)
自身の経験と転職理由をハッキリさせたあとは、具体的に「ここで働きたい」と思える企業を探す必要があります。具体的に企業を見ていくためには、業界に数多存在する企業をひとつひとつ調べるのではなく、「事業の内容」「商品・サービスの内容」などを区別して、自身の求める条件や「やりたいこと」に照らして選んでいく必要があります。
異業種への転職の場合は、具体的にどんな仕事があるのかについて詳しく知らない方がほとんどでしょう。その場合は、「実際どうなの?」はさておき、とにかく自分が「やりたい!」と思う仕事内容や、企業の提供するサービスや取り扱う商品を事前にリサーチしておくことが大切です。
ハッキリと「転職したい企業」が定まっていない場合でも、「転職したい業種・職種」をハッキリさせておくことで、転職活動における企業選びをスムーズに行うことができます。
「転職に必要な3つのこと」を学んだ上ですべき2つのこと
1で自分自身の経験・スキルを再確認し、2で転職する理由を明確にしました。さらに、3では具体的な企業選びをする準備を整えました。さらに、ここからすべきことは2つです。
4 志望動機を明確にする
「志望動機」は、「なぜこの企業に入りたいのか?」を明確にし、面接で企業側にあなたを採用するメリットを理解してもらうために必要な要素になります。
中途採用で最も採用基準として重視されているポイントは、「必要スキルの経験年数」です。
応募先企業が、あなたを採用するメリットをよく理解するためには「マッチするスキルや人間性」をわかりやすい形でアピールする必要があり、そのためには具体的な経験に基づいた志望動機が重要になります。
5 転職エージェントを活用する
「転職活動は初めて」という方は、求人を紹介してくれる転職エージェントサービスを活用するか、求人情報を多数取り扱うサイトを活用することをおすすめします。
特に、「転職エージェント」は本来1人で進めなければならない転職活動を、業界に精通したエージェントがサポートしてくれるため、転職成功の確率がぐんと上がります。
下記では、ほかの転職方法の解説や、転職エージェントのメリット・デメリット、そして登録後の流れをご紹介しています。転職を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
転職活動をする方法、決まっていますか?
転職活動を検討している方の中には、どこの転職サイトを使うべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。とりあえず転職サイトに登録したはいいものの、なかなか企業選びが進んでいない…そんな方は「自分に合った転職活動の方法」を知った上で転職活動を始めるべきです。
自分に合った転職活動の方法を知るためには、「転職活動にはどんな方法があるのか?」をおさえて置く必要があります。ここでは、一般的な転職方法を3通りご紹介していきます。自分はどれに当てはまるかを確認しながら参考にしてくださいね。
1 転職求人サイト
転職者が個人情報や経歴・スキルを登録後、掲載されている求人情報を探すことのできるサービスが転職求人サイトです。「転職活動をする」というと、真っ先に思い浮かぶ方法ですよね。
代表的な転職サイトには、リクナビNEXTなどがあります。
とにかく自分で求人情報を探したい方や自分のペースで転職活動を進めたい方、転職が初めてではない方にとっては、最も効率的な転職方法です。
2 スカウトサービス
スカウトサービスとは、サービス上に登録された転職者に対して企業側がスカウトを送信しマッチングする転職方法になります。
代表的な転職スカウトサービスには、ビズリーチやDODAがあります。また、通常の転職求人サイトの機能のひとつとして「スカウト」「オファー」の機能がある場合もあります。
転職サイトとは異なり、登録した方の経歴やスキルを元に「企業側から連絡が来る」ことが特徴です。今よりいい条件の企業へ転職したいと考えている方や、転職サイトを使うよりも確実な転職がしたいと考えている方におすすめの方法です。
3 転職エージェント
転職エージェントとは、登録者の経歴やスキル、求める条件をもとに求人情報を紹介してくれるサービスです。スカウトサービスとは異なり、企業と転職者の間に「エージェント」が仲介します。
転職エージェントには大手から業界特化型まで様々な種類があるため、「業界・業種が決まっている方」におすすめです。また、初めから最後までサポートしてくれるため「転職が初めての方」が最初に活用すべきサービスです。
転職に対する不安が大きい方は、自分一人で転職活動を進めるのではなく「転職エージェント」を活用してみてはどうでしょうか。転職エージェントについてもっと知りたい方は、下記を参考にしてください。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
メリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
デメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
転職サービス選びのコツは?
転職エージェントは、複数活用することで最も転職成功率が高まります。これを機に登録をしておきましょう。
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
■転職エージェントを選ぶコツ
- 求人数(多くの数がある分、選択肢が増える)
- サポート内容(エージェントサイトによってサポートしてくれる内容や方法が変わる)
- どの業界に強いか?(職種・業界に特化したエージェントがある)
この3つの観点から、自分にあった転職エージェントを複数活用していくことをおすすめします。
転職する際に活用すべき転職サービスは?
無資格・未経験でも活用できる!介護専門求人サイト『かいご畑』
『かいご畑』の特徴
かいご畑は、介護専門人材コーディネーターと呼ばれる担当アドバイザーが、転職相談・支援をおこなってくれるお仕事紹介サービスです。
特に、経験が浅い若手の方や、これから介護資格を取得する予定の方におすすめです。
かいご畑では、無資格・未経験からテキスト代以外無料で受講できる資格取得制度があります。
正社員・契約社員・派遣からパートまで柔軟な働き方を選べるのも魅力です。若手の介護職の方が登録しておくと、特に転職活動を進めやすいでしょう。
介護士の転職でおすすめである理由
- 未経験・無資格からでも気兼ねなく利用でき、資格取得ができる。
- 転職が初めてでも問題なく相談にのってもらえる。
- 若手の介護職の人でも条件の良い職場を紹介してもらえる。
介護業界への転職におすすめの転職サービスTOP4
もっと転職サービスに登録しておきたいんだけど、何を見ればいい?
下記「おすすめ記事」では、保育士への転職におすすめの転職サービスを紹介しておる!
おすすめ記事:【お得な情報が見つかる】「介護職」におすすめの転職サイトTOP4
複数の転職サービスを活用して、転職を成功させるんじゃ!
まとめ|介護・福祉業界への転職を成功させよう
自分の現状と比較して、「転職すべきか?」を考えるところからがスタートだね!
その通りじゃ!まずは、転職エージェントを利用して転職を前向きに検討することが大切じゃ。介護業界での経験は今後もますます活かせる時代が来る。自分に合った職場を探すために行動できるかがカギじゃな!
そうだよね!じゃあ、まずは「転職エージェント」に登録してみるよ!
はかせよりもよっぽど頼りになりそうだしね!!!
がびーん。。。
今回は、介護業界で働く方向けに、今の介護業界の実情を解説するとともに、「給与アップのためにどんな行動をとればいいのか?」という疑問を解消するための内容を掲載してきました。
介護業界で働きながら、資格を取得し経験とスキルを活かせる職場選びができれば、これからも長く、満足できる職場で働き続けることができます。
そして、それが可能である仕組みは整いつつあります。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ給与に関する悩みを解消してくださいね。
介護の仕事って給料安くて…辞めようかなと思い始めてきた。。。