新卒入社の7割が経験するという営業職ですが、これまで営業職を経験したことのない方にとって「営業職の仕事内容」はわかりづらいですよね。
今回は、営業職の仕事内容や役割、「営業職の実務は辛いのか?」といった実情まで網羅した情報を掲載しています。
これから営業職への転職を考えている方は、営業職の基本を知った上で転職活動を進めていきましょう。
今回の記事の後半では、営業職に転職するためにあたって必要な転職方法やおすすめ転職サービスをご紹介していますので、合わせて参考にしましょう。
ほう、そうなのか。(こいつ卒業前じゃなかったのか…)
でも、営業職についてまったく知らないんだよね、はかせ教えてよ、ねぇねぇ。
わかった、わかったって!
じゃあ、基本からすべて説明していくぞ。この記事を読んでいるあなたもぜひ参考にしてくれ!
INDEX
営業職とは何か?
営業の仕事は、商品・サービスを市場に認知してもらうことでより多く販売する仕事全般を指します。
「商品を売る」ことだけが仕事なわけではなく、売るまでにどう顧客にアプローチするかを考えたり、販売した後の顧客へのフォローを行ったりと業務の範囲は広く、様々な業務を並行することが求められます。
新卒採用の7割は「営業職」として企業に入社しますが、その根拠は「営業職を通してビジネスの現場が学べる」ことにあります。
当然、最も人数が必要である職種が営業であるという要因もありますが、それを考慮しても、営業職で総合的に学べることは多いのです。
では、具体的に営業職の仕事内容を見ていきましょう。
営業職の仕事内容は?
営業職の一般的な仕事内容は下記のとおりです。一般的には、営業職は「商品を売る仕事」と理解されていますが、ただ単に商品を売るだけではなく、お客様に商品やサービスを提案する過程や、「打った後のフォロー」まですべきことは様々なのです。
1 アポイント
営業の第一の仕事が「アポイントを取る」というものです。電話や飛び込みなど様々な方法があります。
アポイントを取る企業や個人の情報収集を行い、販売する商品・サービスのニーズがある法人・個人へ提案をするための日程決めなどを行います。
2 提案と見積り
販売する商品・サービスを、アポイント先へ提案します。提案資料を持参し、顧客の課題やニーズをヒアリングした後に商品・サービスを提案する流れが一般的です。
また、ヒアリングを行いながら軌道修正し販売する商品・サービスの種類を変えるなどの柔軟な対応が求められます。見積額を含めて、数回に渡り提案を行う場合も多いです。
3 成約・納品
アポイント先と見積額に合意が取れた後には、実際に商品・サービスが成約したことになります。断られた場合は失注になります。
契約書類などを使用して成約・納品完了することが一般的です。受発注処理は営業が行う場合と、営業事務が行う場合とで企業により分かれます。
4 アフターフォロー
継続受注のためには、納品が完了した後も状況を確認しさらなるニーズや課題が契約先にないか確認することも大切です。
継続した受注は新規開拓よりも安定しているために、営業職としてもこのアフターフォローは重要な部分になります。
ここまで、営業職の一般的な仕事内容・流れについて説明してきました。営業職は、ビジネスの現場の最前線ですので基本的なビジネススキルを磨き上げることのできる環境です。
また、業界の商品・サービスに詳しくなることが必須なために、属する業界に精通することができる点も営業職の魅力です。
営業職の仕事の実情 -仕事は辛い?-
営業職の実際の業務内容は、企業により様々です。取り扱う商品によって話す内容は異なりますし、法人営業か個人営業なのかでも業務内容は大幅に変わるでしょう。しかし、基本的な過程は一緒です。
その上で、営業職の仕事の実情を見ていきます。営業職は「ノルマが辛い」「プレッシャーがきつい」といった悪い評判も多い営業の仕事ですが、実際のところどうなのでしょうか?
営業職として働いている方の実情を、様々な情報源や口コミサイトからまとめました。共通しているポイントについてまとめています。
1 営業の「辛い」と「楽しい」は紙一重
営業職を辛いと感じている人の割合は多いですが、「楽しい」と感じている人の割合も多いことが下記のデータより分かります。
■営業職は辛いですか?それとも楽しいですか?
辛い 42人(51.9%)
楽しい 39人(48.1%)
引用:営業職社会人に聞いた、ぶっちゃけ営業って「辛い」「楽しい」どっち?! 5割が選んだホンネは…… – マイナビ学生の窓口
大手転職サイトマイナビが運営する「学生の窓口」では、営業職の仕事をしている社会人へのアンケートを実施しています。この割合だと、「辛い」「楽しい」でそれぞれ約半分の割合を占めていますね。
具体的な声としては、「ノルマや売上数値が目に見えるためプレッシャーが辛い」という意見があるものの、「成果を出した分報われるから楽しい」といった営業特有の達成感を感じる方の意見も多いです。
つまり、営業職の仕事内容は事実としてプレッシャーを感じる仕事ではあるものの、その分自分なりに改善や反省をしながら次のアクションができる点が魅力でもあるといえます。
2 インセンティブ(営業手当)があるのでモチベーションが上がる
営業手当には2つの種類がある。
一つは営業職に従事する従業員に対して、職務上必要な負担(交際費なや職務への役割・責任に対して支給するもの。もう一つは、時間外勤務手当としての支払われるもの。
尚、みなし労働時間制の適用とは、事業場外で従事することが多く、労働時間の把握が困難なケースが多い営業職の残業手当(時間外手当)を定額払いとして支給するというものを言う。
引用:営業手当とは -リクログ
営業職には、「営業手当」と呼ばれる給与の「+α」があります。具体的なメリットとして、この営業手当を上げる方も多いでしょう。事務所・事業所内で完結せず、営業現場に赴いて仕事をする営業職のメリットのひとつです。
また、営業成績に応じて給与がプラスされる歩合給制度など、企業によって具体的な制度は異なりますが「インセンティブ」のある企業も多いため、成果を出した分だけメリットがある点も営業職の特徴です。
3 コミュニケーション能力が鍛えられる
営業は絶えず「お客様」とのコミュニケーションをする上で成り立つ仕事です。そのため、営業職はいかに自社の商品・サービスを売るかという観点だけではなく、「いかに自分の提案を聞いてもらうか?」「相手から要望を聞くことができるか?」といったことを考え続ける仕事であるといえます。
アプローチ→ヒアリング→プレゼンテーション→クロージング→フォロー…と、営業職はビジネスの現場における基本的なコミュニケーションを何度も繰り返すため、コミュニケーションスキルを伸ばすことにも繋がります。
よって、コミュニケーションを楽しむ・コミュニケーションから学ぶといったことを意識的に行える方であれば、営業職は楽しい仕事でしょう。対して、人と出来る限り関わりたくないと考えている方にとっては、営業職は向いていないといえます。
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4 人脈が広がる
得意先やお客様など、様々な人と密接な関係を築けることも営業職の魅力のひとつといえます。裏を返すと、それだけ多くの人々と関係性を維持することが、仕事をする上で重要になります。
たとえば、あなたがIT業界で営業をしていたとします。この場合、IT業界やIT関連の顧客と接点を持つことができれば、現場の感覚から「IT業界の流れ」「求められている商品・サービス」を学ぶことができますよね。
営業職は、新卒のほとんどが担当する職種ですが、他の業種・職種を目指す前に営業職として転職することも働き方を選ぶ際のひとつの方法です。
ここまで、営業職の仕事の実情についてご紹介してきました。企業や職場によって営業職の具体的な状況・環境は変化しますが、概して営業職の大変な側面、楽しい側面を述べると上記のようになります。
営業職として働きたいと考えている方は、営業職の仕事内容や実情をよく理解した上で、「営業職への転職」を検討していきましょう。下記からは、営業職への転職を考えている方に向けた情報を掲載しています。
はかせ、ボク新卒入社は事務職だったから、営業職に転職しようと思うんだけど!