「アイデンティティ」とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?
アイデンティティという言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、アイデンティティの本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「アイデンティティの意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
「アイデンティティ」とは?|意味と定義を解説!
「アイデンティティ」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?
ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの周りでは使われることが多いはずです。だからこそ、「アイデンティティ」と検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。
しかし、アイデンティティの意味・ニュアンスや内容は状況や個人の使い方によって異なります。そのため、もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。
アイデンティティの本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。
もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。
アイデンティティの意味とは?
アイデンティティの意味|辞書の定義
「アイデンティティ(「アイデンティティー」とも表記されます)」とは、「自分が自分として同じものであること」を表す言葉です。
日本語で「自己同一性」と訳されたり、同じ言葉として用いられることもあります。
アイデンティティー【identity】の意味
1 自己が環境や時間の変化にかかわらず、連続する同一のものであること。主体性。自己同一性。「アイデンティティーの喪失」
2 本人にまちがいないこと。また、身分証明。
アイデンティティの意味|アイデンティティをわかりやすく、簡単に言うと?
「自分がどんな環境や時間でも、同じ”じぶん”であるということ」を指す言葉であり、わかりやすい表現で言い換えるならば「自分らしさ」になります。
人は社会で生きていく中で、様々な顔を持っています。
- 私は日本人だ。
- 私はサラリーマンだ。
- 私は読書好きな人物だ。
- 私は息子にとっての父親だ。
自己が環境や時間の変化にかかわらず、連続する同一のものである自分をアイデンティティと呼ぶのです。
アイデンティティの意味|「自己同一性」「自我同一性」
アイデンティティは、日本語に訳すと「自己同一性」「自我同一性(※心理学用語)」と訳されます。
たとえば「あなたとは何ですか?」と聞かれたときに名前や性格、体験したことや知っている知識、人間関係などがあげられると思います。
これは、あなたがあなたであるということを証明するアイデンティティと呼ぶことができます。
「自分は何者か?」「自分はどうして自分だと言い切れるのか?」ということに対する答えには様々なものがありますが、普段意識することはありません。
ほかと区別して自分にはどんな独自の特徴があるのかという問いに対する答えや、”自分らしさ”が「アイデンティティ」の意味になります。
また、アイデンティティには、「自分がある集団に属している」ということへの認識「帰属意識」という意味もあります。
アイデンティティの意味|アイデンティティとパーソナリティの違い
アイデンティティと同様に使われる言葉には、「パーソナリティ(personality)」があります。
パーソナリティとは、「その人の人格・個性・性格」という意味を持つ言葉でアイデンティティと同じような意味があります。
しかし、アイデンティティは「自分が自分として同じものであること」を自分で認識することを指します。
一方、パーソナリティは「自分が他人から見られたときの特性」を指します。
自分から見た自分と、他人から見た自分と言い換えても良いでしょう。
たとえば、あなたが他人よりもはっきりと意見を言う性格だった場合に、あなたは自分自身で「私は正しいと思ったことをすぐに言いたくなる性格の持ち主である」と考えています。
この「私は正しいと思ったことをすぐに言いたくなる性格の持ち主である」は、あなたがあなたであるというアイデンティティになります。
一方、あなたの友人からは「肝心なところで頼りになる性格をしているな」と思われています。
この「肝心なところで頼りになる性格をしているな」と他人が思うようなあなたの性格がパーソナリティになります。
アイデンティティの語源・由来|「idem(同じ)」
「Identity」はラテン語の「idem(同じ)」という意味から来ている英単語です。
それがなぜ人の正体や身元という意味になったのかは議論があるものの、おおよそ理解できます。
人は歳を取り容姿も考え方も変わります。細胞も数年でまったく違うものに入れ替わります。
そこで自分らしさを保つためには、「同じ」であることを証明する必要があります。それゆえに、「同じ」という言葉が人の連続性を表す言葉として定着したのは不思議ではないですね。
アイデンティティの英語表現|「Identity」
英単語「Identity」は、「同一であること」「一致していること」などの意味のほか、「身元」「正体」という意味があります。
identityとは
主な意味 同一であること、同一性、一致、同一人であること、本人であること、正体、身元、独自性、主体性、本性
たとえば、SNSにログインする時「ID」「パスワード」を入力します。このIDは「Identity」の略称です。あなたの身元を判別するために割り振る文字列という意味になります。
カタカナ語で「アイデンティティ」と言われる際は、おおよそ英語の意味と同じだと考えて良いでしょう。
ただし、人に対してだけではなく、IT用語で「一致」「識別」という意味で使われることがあるので注意しましょう。
アイデンティティのビジネスにおける意味とは
コーポレートアイデンティティの意味
コーポレートアイデンティティとは、企業独自の文化や独自性を持つロゴデザインやメッセージを通して、企業の存在価値を高めようとする戦略で作られる企業の同一性のことです。
たとえば、「企業理念」などもそのひとつです。企業を1人の人に見立てて、連続している存在として社会に広めることで、ブランドや企業の製品・サービスに対する信頼感を作ることができます。
哲学・心理学におけるアイデンティティの意味とは
哲学・心理学におけるアイデンティティは特に理解が難しいですが、主に人が青年期に初めて抱く「自分とは何か?」という問題意識として扱われています。
アメリカの精神分析医のエリクソンが初めて心理学において「アイデンティティ」という概念を取り入れ、青年期の発達課題として「アイデンティティの確立」VS「アイデンティティの拡散」という対概念を提唱しました。
エリクソンは「自分は何者であるか?」という疑問に対して答えを見つけられるかどうかが、人の青年期の発達課題であるということを説明しています。
アイデンティティの例文・使い方
- 青年期のアイデンティティ確立のためには、自問自答が何よりも大切だ。
- これまで熱中していたことができなくなり、アイデンティティを喪失しかけている。
- 自分とは何か、というアイデンティティの課題を抱え続けている。
- 企業のアイデンティティを確立することがブランディングにおいて重要だ。
- 地元に強いアイデンティティ(帰属意識)を持っている人だ。
アイデンティティの類語・言い換え語
アイデンティティとは、「ある”モノ”がそれとして存在していること」自体を含む広い概念です。そのため、類語としては様々なものがありますが、下記の類語・言い換え語一覧をおさえておけば問題ないでしょう。
- 同一性
- 独自性
- 一致(する)
- 身元
- 自己認識
- 個性
- 人格
- 特徴
- インディビデュアリティ(individuality):個性
アイデンティティの対義語・反対語
アイデンティティの対義語・反対語|他者受容性
アイデンティティの正確な対義語・反対語はありませんが、哲学分野に「他者受容性」という言葉があります。17世紀の哲学者ルネ・デカルトが「他者性」という概念を用いた後から、生まれた言葉です。
アイデンティティの意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、アイデンティティの本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上に知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!
次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。
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ひとつの項目でも当てはまるあなたは、用語を学ぶだけではなく、働き方や生き方を満足できるものにするために、働き方や生き方を変えるべきです。
「このままずっと同じ職場で働くつもりだ」と、あなたは自信を持って言えるでしょうか?
少しでも自信がないなと感じる方は、ぜひ下記の転職するための4つのコツをお読みください。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考資料:アイデンティティの意味・解説 – weblio辞書
参考資料:アイデンティティー(英語表記)identity – コトバンク
参考資料:アイデンティティ(英語表記)identity – コトバンク