フリーターが就職活動を成功させ、正社員としての第一歩を踏み出すためには、基本としておさえておかなければならない基礎知識や準備がたくさんあります。
しかし、フリーターの方が就職活動をおこなうための情報が足りておらず、正社員への道がすでに閉ざされていると感じて諦めてしまう方も大勢いるのが現状です。
そこで今回は、フリーターの方が就職活動を始めるにあたって注意すべきことや基本として覚えておくべき知識をまとめて解説しています。
就職活動は、「実際に始める前の準備」が非常に大切。だからこそ、今回の記事を参考に、就職活動を成功させるための知識について学んでいきましょう。
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フリーターとして働き続けるか、正社員を目指すか?
フリーターとして働き続けてもよいのか、それとも正社員への転職を真面目に考えたほうが良いのかは、簡単に決められることのようでなかなか決められない、そんな深刻な悩みですよね。
自分にとってどちらが良いのかを決めるためには、フリーターでい続けることのメリット・デメリット、正社員を目指すことのメリット・デメリットを知ることが大切です。
正社員とフリーターの違いについては、下記記事でも解説しています。
おすすめ記事:フリーターから正社員を目指すべき?転職する方法とメリット
ただ、結論としては、フリーターでも正社員でも「あなたが望む生活次第」で決めても良い時代なのです。
正社員より給料が少なくても、余暇時間はフリーターの方が多いですし、有意義な時間を作ることができるという見方もあります。
ただ、ひとつだけ注意するべきポイントがあります。将来のことについて一度は必ず真面目に考えてみることです。
下記のポイントについては、正社員転職をするべきかどうかを決める前に振り返って考えてみることが大切です。
- このまま同じ水準の生活が続くのはイヤ?(YES/NO)
- 結婚や子育てなどの予定や目標はある?(YES/NO)
- 仕事に面白みや達成感がほしい?(YES/NO)
- ローン審査などに困ってる?今後組む予定はある?(YES/NO)
- 老後の生活が心配?(YES/NO)
上記のポイントのうち、ひとつでも「YES」に当てはまるものがあるのであれば、あなたはフリーターから正社員を目指して就職活動をおこなうべきかもしれません。
正社員になるだけで福利厚生が充実していますし、生涯年収もフリーターの平均3倍に膨れ上がります。また、条件次第では土日祝日休みの正社員求人を見つけることも可能です。
働きながら就職活動をおこなうことができるため、リスク無しで生活を変えるチャンスをつかむことができます。
あなたはどうしたいでしょうか?
一度正社員へ就職してから考えることも大切!
「フリーターのまま働くべきか、正社員として就職するべきか?」で悩んでいると、将来のことや今後の生活について考えを巡らせることになります。
でも正直な話、将来のことは誰にも知ることはできませんし、あなた自身がどう生きたいのかによっても働く場所や仕事内容は変化していきます。働き方には正しい答えはありません。
正社員への転職では、手取り額やボーナス、休日や福利厚生など、様々なメリットがあります。しかし、それを「良いこと」ととらえるのか、「別に必要のないこと」と捉えるのかは別の話です。
ただし、悩んでいる人はフリーターでいることのデメリットを生活の中でひしひしと感じているのではないでしょうか?
もしどっちにしたら良いのかが分からないと考えているのであれば、まず行動することが大切です。
正社員への転職は、30歳を過ぎてからとても厳しいものになってきます。若いうちであればあるほど、正社員への転職は簡単になります。
そのため、迷ったらまず正社員として働き始め、それから今後の人生を考えていくのもありなのではないでしょうか?
フリーターが正社員への就職活動を始めるときには、最初に知っておくべきことを知ってさえいれば、余計な不安を抱かずに済みます。
現状にもやもやとした感情を抱いているのであれば、まずは行動してみましょう。
フリーターが就職活動を始める前に知っておくべきことリスト
ここでは、実際にフリーターから正社員を目指したいと考えている方に向けて、就職活動(転職活動)を実際に始める前に知っておくべき知識や注意点をご紹介しています。
まともに転職活動のしたことがない方や、したことはあるが流れを忘れてしまった方などは、実際に求人を探し始めるよりも前に、就職活動の基本を学んでおきましょう。
1 転職活動の方法・流れを知ること
最初にやるべきことは「就職活動(転職活動)」の基本的な流れをしっかりおさえることです。
流れを知ることで、就職活動に余計な不安を抱く心配がなくなります。これは大きなメリットです。
なぜなら、就活に失敗する原因のほとんどは「仕事が見つからず諦めてしまう」ということだからです。
どのように仕事を見つけ、応募する企業に内定をもらうことができるのか?
それを頭の中でイメージすることができれば、あとは行動あるのみです。
就職活動・転職活動は、フリーターから正社員を目指す場合でも変わりはありません。全体の流れをつかみたい方は、下記記事を参考にしてください。
おすすめ記事:【全知識】転職活動のやり方・期間・面接対策・必要書類まとめ!
2 求人を探す方法をざっくり理解すること
就職活動の流れの中でも、特に重要なのは「求人を探す方法」です。
フリーターから正社員を目指す場合には、「希望する条件の就職先」を見つけることができるかが重要です。
基本的に、正社員から正社員への転職をする場合と比べて、フリーターから正社員の転職はむずかしいと言われることがあります。しかしこの情報は間違っています。
転職サイトから求人を探す場合でも、フリーターや第二新卒に特化した求人を紹介してくれるものがあるので、求人がまったく探せないということはありません。
求人を探す場合には「大手の転職サイト」に加えて「フリーターに特化した転職サイト」も同時に利用しましょう。
フリーターに特化した求人サイトは下記より探すことができます。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
3 今の仕事を辞めるタイミングを決めること
今の職場を辞めるタイミングも大切です。
今の職場を辞めるのは、実際に次の就職先が決まってからでも構いません。
しかし、バイト先によっては、辞める意思を上司や職場に伝えるために、ある程度の期間と手続きが必要な場合がほとんどです。
アルバイトであっても、「辞める場合には○ヶ月前に伝えること」と取り決めがされている場合があります。
そのため、就職活動を始める前に、一度上司や先輩から「辞めるための手続き」をそれとなく聞いてみましょう。
4 転職活動に必要なものを準備すること
退職の手続き方法や、求人の探し方をおさえたら、次に必要なのは「就職活動の準備物」を確認することです。
就職活動では、応募先企業にあなたの経歴を示すための書類を郵送やメールでおこなうタイミングがあります。
送る必要があるのは「履歴書」「職務経歴書」の2つです。この2つについては、下記記事でそれぞれの書き方を詳しくご紹介していますので、就職活動を実際に始めるときに参考にしましょう。
おすすめ記事:履歴書の書き方と基本ルール!転職に失敗しないための基礎知識
おすすめ記事:職務経歴書の書き方と基本ルール!転職で企業に受かるための全知識
また、面接に行くためのスーツやスケジュールを管理するための手帳など、就職活動をスムーズに行うための最低限の準備も必要です。
ここまで、フリーターが正社員を目指すときに知っておくべき就職活動のポイントをご紹介してきました。
基本的には、上記のポイントを知っておくことで、余計な悩みを持たずに就職活動を進めることができます。
ただし、世の中にはフリーターから正社員を目指して準備をしていたのに、失敗してしまうケースも多いようです。
そこで下記では、フリーターが正社員転職に失敗してしまうケースをご紹介していきます。他の人の失敗例から学び、スムーズに就職活動を進めていきましょう。
フリーターが就職活動で失敗してしまうケースを知る
フリーターが正社員への就職を目指す場合には、数々の課題や悩みに突き当たります。しかし、それは就職活動の難しさを正しくしっていないことに原因があります。
「就職活動はこんなものだ」と事前に知っておくことができれば、現実の悩みにぶつかった場合でもある程度冷静になることができます。
あなた自身のために、失敗するケースを学んでおきましょう。
1 正社員の求人が見つからない
正社員から正社員への転職は、「経験者採用」という形で行われます。
経験者採用とは、具体的には「前の仕事で得ている経験・スキルを活かして働ける人を採用する」ということ。
しかし、アルバイトでも経験・スキルを持っている人は大勢いるはず。一体何が違うのでしょうか?
違いは、そもそも経験者採用枠は「学歴・職歴」を最初に見ることが多いため、アルバイト経験のみの人が書類選考に通りにくいという現実にあります。
だからこそ、フリーターが正社員になるのは難しいと言われているのです。
しかし、さきほども述べたように、そもそも「どんな基準で採用を決めているのか?」で求人を探すことができれば、あなたにとって希望の条件を満たし、かつあなたを採用したいと考えている企業を見つけることは可能です。
2 焦って「とりあえず」で転職先を選んでしまう
フリーターから正社員を目指す場合には、ある程度の難易度があることは事実です。
それは、現実的にフリーターを正社員として雇う企業が少ない問題が原因になっています。
そのため、一度や二度面接に通過しても結局内定がもらえなかったり、希望する職種に内定をもらうことができなかったりと、就職活動が長引いてしまうこともあります。(就職活動は1ヶ月〜6ヶ月、場合によっては1年かかることもある)
ただし、何回か落とされたからといって、あなたに価値がないわけではありません。就職活動は、企業と人のマッチングです。そのため、あなたが落ち込む必要はありません。
それよりも、「早く正社員にならなきゃ」と焦ってしまい、入りたくもない企業や、条件の悪い企業に妥協して入ってしまう方がリスクがあります。
時間をかけて就職先を選ぶことは間違いではありません。
バイトをしながらでも就職活動をおこなうことができるので、じっくり腰を据えて就職先を選ぶことが大切です。
3 面接に何度も落ちて就活にやる気を失ってしまう
さきほども述べたように、フリーターから正社員を目指す場合には、「何度も面接に落ちてしまう」ということが原因で就職活動を辞めてしまうケースが多いです。
面接までこぎつけたのにも関わらず、結局内定をもらうことができなかったときのショックは精神的なダメージを与えます。
しかし、アルバイト感覚で内定をもらうことのできる正社員求人は少ないため、そもそも「落ちる前提」で積極的にチャレンジすることが重要です。
アルバイトをしながら就職活動を進めていれば、余計な不安を抱かずに就職先を選ぶことができます。決して落ち込まず、「こんなものだ」と割り切る精神的な余裕も大切です。
4 履歴書や職務経歴書の書き方の基本をおさえていない
面接までこぎつけなければ内定をもらえることはありませんが、意外と軽く見てしまうのはその前の「書類選考」です。
履歴書や職務経歴書のマナーや書き方は、企業があなたを選ぶ最初の基準になります。そのため、好印象を持たれるような書類の書き方が重要になります。
ご紹介した履歴書・職務経歴書の書き方を学び、間違いのない書類を作成しましょう。
また、1人で書類を書くことに不安を覚えるのであれば、転職エージェントなど就職活動をサポートしてくれる転職サイトを利用することもおすすめです。
5 就職活動のスケジュールをしっかり立てていない
就職活動は、働きながらおこなうにあたってスケジュール管理がとても重要になります。
特に、内定をもらうまでの期限を決めておけば、「何週間後までに何をすれば良いのか?」がすぐ分かるようになるので、おすすめです。
人によって就職活動の期間は異なりますが、フリーターから正社員を目指す場合には、「3ヶ月」あたりを目安に内定を得ることを考えると良いでしょう。
6 1人で就職活動を終わらせようとする
就職活動に不安が残らないように、今回の記事では様々な就職活動の知識をご紹介してきましたが、まだまだ不安や心配事が残っている方も多いのではないでしょうか。
1人で就職活動を始めるのは、一番最初に勇気がいること。人生を変えることができるかもしれないチャンスに、少し足踏みしてしまう気持ちはとても分かります。
1人で就職活動を始めるのが不安な方が1人で求人を見つけ応募し、面接を突破するのは難しい場合もあるかもしれません。
そんなときは、専門家への相談や面接対策、そしてあなたが就職すべき求人を紹介してくれる「転職エージェント」を利用するのがおすすめです。
転職エージェントは最初から最後まで無料で利用することができますし、登録したからといって絶対に転職しなければいけないわけではありません。
下記記事では、「転職エージェント」の使い方や特徴をランキングでご紹介しています。エージェントに少しでも興味があるのであれば、必ず見ておくことをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
まとめ|短期間で就職活動を終わらせよう
フリーターから正社員への就職を目指すに当たっては、思ったよりもやるべきことや考えるべきことが多い…と少々嫌になった方も多いのではないでしょうか。
しかし、現実的にあなたが正社員を目指すのであれば、就職活動のひとつひとつのやるべきことをしっかりとこなし、丁寧に就職先を探していくことが必要です。
やり方を知っていても、実際に行動し始めるのはほんの一握りの人です。そのため、少しでも行動し始めてしまえば、それだけであなたが有利であるといえます。
今回の記事を参考にして頂き、正社員への転職を現実のものにできることを願っています。