看護師の転職はなぜ失敗する?成功するための情報収集のポイント

看護師の転職はなぜ失敗する?成功するための情報収集のポイント
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看護師として働いているあなたは、今現在職場で様々な悩みを抱えているのではないでしょうか。そして、その悩みを解決する方法として、転職を視野に入れているでしょう。

人間関係の悩みなどのネガティブな理由で転職を検討することは、決して間違いではありません。しかし、場合によっては、「転職に失敗してしまうケース」に当てはまっている可能性があります。

そこで今回は、これから転職しようと考えている看護師の方に向けて、「転職で失敗する事例」と転職に成功するためのポイントについて解説しています。

この記事を読むことで、看護師としての転職をスムーズに進めることができます。

ぼっち

ねぇ、はかせ。看護師の転職方法を教えてよ。

はかせ

ん?なんじゃ、転職したいのか??

ぼっち

うん、どうも今の職場の上司と性格的に合わなくてさ…もう嫌になっちゃったよ…

はかせ

そうか…それは転職を考えるべきじゃな!…しかし、転職はしっかり転職後のことまでイメージした上で進めることが大切なんじゃ。今回は、転職に後悔しないためにどんなことを考えておくべきかを説明していこう。

看護師が転職活動に失敗するケース

看護師が転職活動に失敗するケース

転職活動を行う際にやるべきことは、大まかに「自己分析」「業界研究」「企業研究」にわけられます。そのうち、看護師の転職では、業界研究ではなく「企業研究」…つまり、転職したいと考える病院・施設に関する下調べがとても大切です。

看護師の転職で失敗してしまう人には、ある共通点があります。まずは、転職活動で「〇〇をしていなかった」というポイントに絞って、失敗する原因を見ていきましょう。

ご紹介するケースを避けるようにすれば、あなたの転職活動はスムーズに進むはずです。

1 情報収集に失敗する

転職活動における情報収集とは、働きたい職場に関する情報(仕事内容・職場の評判・働いている人の口コミ・待遇など)を調べることです。

たとえば、同じ看護師でも「大病院」で勤める看護師と、特別養護老人ホームで勤めている看護師では、日々の仕事内容が全く違うことは当然あり得ますよね。

そういった、自分に直接関係のある情報を十分に集めていないことは、「転職の失敗」に直接つながってしまいます。

情報収集に失敗する方は、ほとんどの場合「前職の嫌なところと逆の職場を選ぶだけ」という単純な方法で転職先を選ぶことに原因があります。

そうではなく、様々な転職先に関する情報を収集するところから、転職活動はスタートするのだということをしっかり理解しておきましょう。

転職サイトの情報や職場のHP、その他求人情報を読むことに加え、実際に働いている職場の方の声を出来る限り調べることも大切です。「リアルな看護師の声・実情」を教えてくれる転職サービスを活用することも、情報収集をさらに深めてくれます。

情報収集においては、下記のポイントに着目して転職先の情報を調べることが大切です。

情報収集の4つのポイント

  1. 勤務体制や休暇などの勤務時間
  2. 給与や福利厚生などの待遇
  3. 働いている人の声・人間関係
  4. 具体的な仕事内容

2 応募先職場の分析不足

転職したいと考えている職場の具体的な仕事内容や勤務時間などの情報収集に加えて、「応募先職場の分析」もしっかりと行う必要があります。

ここで意味する「分析」とは、「自分が活躍できる仕事内容なのか?」という”転職先との相性”を理解するということです。

たとえば、看護師として一定以上の経験がある場合でも、助産師としてのスキルが求められる環境では仕事になれるまでに時間がかかるかもしれません。

あるいは、救急病院での勤務になれていない方が、地域の中で最も忙しく責任の大きい大病院で働くことには、大きなストレスがあるでしょう。

自分の求める条件(例:給与、休暇など)がよくても、自分自身がしっかりと役目を果たすことのできる職場で働けなければストレスが溜まってしまい、長続きしない可能性が高いですよね。

「転職後、どのような仕事が求められるのか?」「その仕事は、自分にできる仕事なのか?」を冷静に分析することが大切です。

1人ではネガティブになってしまいがちな要素ですので、アドバイザーがサポートしてくれる転職エージェントを活用して転職活動を進めるのもひとつの方法です。

 

3 自己分析をしていない

今の職場からの転職を考えている方は、ほとんどの場合「人間関係が悪い」「仕事内容が自分に合わない」といった具体的な悩みを抱えていることと思います。それを理由として、転職することは決して間違いではありません。また、珍しくもなくなってきています。

しかし、「〇〇だから、今の職場をやめたい」だけでは、「転職先にどんな仕事を求めているのか?」を明確にすることができず、結果として転職後も気持ちよく働けない可能性が出てきます。

「こんなはずじゃなかった…」という後悔を避けるためには、転職先に求める条件に「優先順位」をつけておくことが非常に大切です。

たとえば、「給与は高くなくても休みが多い職場」「忙しいがしっかり自分のスキルが活かせる職場」など、仕事に求める条件は人により異なります。

自分は仕事において何を第一に求めているのかは人により異なりますし、どれがイチバン良いということもありません。

しかし、転職後に後悔しないためには、転職活動中に自分の求める職場の条件の優先順位をつけておくことが大切になります。

4 「なぜ転職したいか?」という理由が定まっていない

この記事を読んでいる方のほとんどは、「転職したい」と考えている方や、少しずつ転職活動を進めている方だと思います。しかし、「なぜ転職したいのか?」という転職理由を、しっかりと言葉にして話すことができるでしょうか。

たとえば、「人間関係の悩みが多かった」という理由で転職を志すことはひとつの大きな転職動機になり得ますが、「転職すればなんとなくうまくいくかも…」といったあいまいな理由で転職をしてしまう方は意外と多いのです。

基本的には、看護師の場合辛い職場が多いのが現状のため、「全てに満足できる」という環境を見つけることは大変難しいといえます。

よって、特に明確な理由がないのに転職をしてしまうことは、危険ですらあります。

まずは、あなた自身が「どうして転職したいのか?」をしっかり決めておく必要があります。周囲の人が転職をして上手くいってそうに見えても、それは「隣の芝生は青く見える」だけなのかもしれません!

5 転職先に求める条件があいまい

転職理由だけではなく、転職先にどのような条件を求めるのかがあいまいな方も、転職に失敗してしまう場合が多いです。

転職を検討していると、前職での不満がこれまで以上に出てきます。つまり、転職活動時には、「現状の不満」に目が行きがちなのです。しかし、本当に転職で大切なことは、「自分が働く上で大切にしたいものは何か?」を明確に定めておくことです。

「そんなことは分かっている!」という方も多いと思いますが、ここで改めて考えてみましょう。「あなたが転職先に求めていることはなんですか?」と聞かれたとき、あなたはどのように答えるでしょうか。

「職種や仕事内容はどのようなものがいいのか?」「職場や企業の雰囲気は?」「給与は年収でどのくらいほしいか?」「休みは土日固定でほしいのか、平日が休日でもよいのか?」決めておくべきことはたくさんありますよね。

3でご紹介した自己分析をしていないケースと同様に、自分自身が「働く職場」に求める条件には、どんなものがあるのかを整理することが大切です。

また、すべての条件を満たせる職場がたくさんあるわけではありませんから、「イチバン譲れない条件はコレ!」としっかり言えるように準備しておきましょう。

ここまで、5つの観点から看護師が転職活動に失敗するケースを観てきました。転職活動を進める際には、上記5つの「失敗するケース」を避けるように転職活動を行いましょう。

次にご紹介するのは、看護師として他の職場に転職したものの、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースです。

上記でご紹介したものと内容が被る場合も多いのですが、「転職前にしっかり考えておかないと、こういうことになるんだ」という反面教師として情報を活用してください。

看護師が転職後に後悔するケース

看護師が転職後に後悔するケース

1 「自分に合った場所」が決まっていないため不満が出る

転職後の自分の待遇や働き方を、事前に調べていても「感情」「やる気」が邪魔をして、上手く働けないケースがあります。

たとえば、「もっと看護師としてのスキルアップがしたい」と考え転職した方の場合、転職先での仕事は「ゼロから学び直す」ことになります。経験したことのある科の仕事でも職場によって「方法」が異なる場合などはいくらでも考えることができます。

しかし、既にある程度経験を積んできた方が転職すると、前職での経験やスキル、そしてプライドが邪魔をして「イチから学ぼう」という姿勢がなくなってしまう場合が大いにあるのです。

自分の経験が活かせる職場選びは重要ですが、同時に転職後は「イチからのスタートだ」ということを同時に理解しておきましょう。

たとえば、「年下の上司」がいたり、「既に知っている」ことを学び直さなければならなかったりということもありますから、柔軟に対応できる心の準備が転職では特に大切です。

2 人間関係の悩みを繰り返す

人間関係のトラブルは、看護師に限らず様々な業界・企業で働く方が抱く悩みです。しかし、特に看護師の方は人間関係の悩みを持つことが多いのではないでしょうか。職場の悩みを話す看護師の方も多いですよね。

人間関係の悩みをもとに転職を検討することは決して間違いではありません。しかし、人間関係の悩みには様々な種類があるため、それを一緒くたにしてしまい、転職をしてしまうことには危険があります。

パワハラやセクハラなどの問題や、理不尽な扱いをしてくる上司などの問題では、あなたには一切非がないといえます。

しかし、「性格が合わない」「標的になりやすい」「イライラさせてしまうことが多い」などの問題の場合は、次の職場でも同じようなことに陥る可能性があるでしょう。

また、もしかすると仕事の内容自体が自分に向いていない…といった、より根本的な問題があるケースもあり得ます。

どの場合でも、自己嫌悪をしてしまったり、必要以上に反省する必要はありません。しかし、転職活動中に「なぜ、以前の職場では人間関係が悪くなったのか?」を客観的に考えてみることもひとつの方法です。

転職後に、「次からは自分のこういう性格・言い方に注意しよう」と心構えをするだけでも、働き方は変わっていきます。同じ職場ですと急に態度を変えることは難しいのですが、新しい環境では柔軟に人間関係の態度を変えることも比較的カンタンです。

3 転職先がイメージや募集要項と違っていた

看護師の転職に専門特化した転職サービスが増えている今、「ブラック職場」をあえて紹介してくるようなサービスはありません。

しかし、転職サービスといえども、あなたに転職してもらうことで仲介料をもらう「ビジネス」ですから、信頼しつつも基本的な転職先の情報をきっちりと自分自身で調べることが大切です。

たとえば、「アットホームな職場です」「風通しの良い職場です」といったアピールポイントを募集要項につけている職場は一見あたたかそうな職場に見えます。

しかし、実際に書いていない情報が、あなたにとってかなり納得の行かない条件である可能性も高いのです。

転職後に「転職前に事前に確認しておけばよかった」となることには、「金銭的な条件」「人間関係」など様々なものがあります。契約を結ぶ前に契約書類をしっかり確認することや、そもそもの職場選びの際に職場のHPや口コミをよく調べることも大切でしょう。

また、HPや口コミだけではなく、「実際の条件・環境」を教えてくれる転職サービスも下記で紹介しています。

こういった「職場の内情」を知ることのできるサービスはどんどん活用して、自分自身で転職後の後悔を減らす工夫が大切です。

4 評判を鵜呑みにして細かな条件を確認していなかった

職場に求める様々な条件(給与や休暇など)を事前に決めておくことが大切ですが、イチバン自分が求めている条件が整っているからと言って、ほかのポイントを無視して良いわけではありません。

たとえば、職場で働いている人の評判が良いからと言っても、部署によって働き方が異なっていたり、おおもとのその評判の出どころが不明確だったり…と、評判をうのみにするのはかなり危険です。

また、人間関係に苦労した経験から、次の職場では人間関係に苦労しない職場を選ぼうとしたあまり、給与や条件等が少し悪くてもいいや…と妥協してしまう可能性があります。

すべてに満足できるような職場を見つけるのは大変ですが、「最低このくらいはほしい」という最低基準も決めておくべきでしょう。(たとえば、月収〇〇円、夜勤は〇〇時間など)

5 面接で嘘をつきスキルがマッチしない職場で働いた

転職活動が初めての方で陥りがちなのは、「面接で軽くウソをついてしまう」ということです。答えにくい質問や、考えていなかった質問などを面接で聞かれた場合に、「本当は違うけど言ってしまった」ということはよくあることなのです。

しかし、たとえそこでウソをつき採用されたとしても、その後に苦労してしまうことは大いにあります。カンタンな例で言えば、担当したことのない処置内容や看護内容について「できる」と答えてしまうと、採用自体の確率は上がるかもしれませんが、職場は当然その処置や看護内容ができるとあなたを評価してしまいます。

結果として、あなたの転職後の評価が落ちてしまうことになってしまいますよね。

中途採用の場合は、新卒採用時とは異なりこれまでの経験を元に業務を任されることになります。自分ができる範囲のことをしっかりと任せてもらい、転職後からしっかり働けるようにすることが大切になります。

面接等でしっかりと自分のこれまでの経験や持っているスキルを話すべきでしょう。

面接でしっかり自分の経験やスキルについて話せるようにするためには、ある程度面接で聞かれる質問を想定しながら、面接準備を進めていくことが必要になります。

面接時にどのような準備をする必要があるのかについては、記事後半の「転職するために必要な3つのこと」を参考にしてください。

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