資格なし・未経験から介護業界ではたらくことは、可能なのでしょうか?
今回は、介護に関する資格を取得していないが、介護業界への転職を考えている方に向けて、「無資格で働ける介護の仕事」の内容や転職方法について解説しています。
また、合わせておすすめの転職サービスや転職の注意ポイントを掲載していますので、転職者の方はぜひ参考にしてください。
いや、そんなことはないぞ。資格なしでも、介護の仕事に就くことは可能じゃ。
じゃあ、資格がなくても転職できる方法があるってことだね?
その通りじゃ。まずは、無資格で介護業界で働く場合の仕事内容や、転職方法を知ることが大切じゃぞ!
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無資格で介護業界へ転職することは可能?
介護の仕事は、一般的なイメージとして「資格が必要な仕事」ですよね。もちろん、介護は専門的な仕事であり、かつ責任の大きい仕事ですから、資格を要する仕事内容も多いといえます。
しかし、資格を持っていない・未経験の方が働ける介護現場は数多くあります。「未経験可」の求人も数多くあります。たとえば、介護補助・介護助手などの形で採用している施設も多いのです。
下記では、無資格の方が介護業界で働く場合の仕事内容や、「資格取得はどのタイミングでできるのか?」といったキャリアパスまで、介護業界への転職にまつわる様々な情報を掲載しています。
介護業界への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
無資格で介護業界で働く際の仕事内容・役割
無資格で介護業界で働く場合には、大まかに下記のような仕事内容に関わることができます。施設によって具体的な求人内容は異なりますが、転職活動前に「どのような仕事があるのか?」についておさえておきましょう。
1 送迎車両の運転手
介護施設と利用者自宅の間の送迎を担う運転手は、介護に関する資格を必要としません。一般の自動車運転免許さえあれば、送迎車両の運転手として働くことが可能です。
2 介護施設で働く
介護施設内での仕事は主に資格を持っている介護職員の方が担います。しかし、資格が無い方を募集している施設も多くあります。
介護施設で無資格の方が働くことは、介護保険法という法律で規制されていないため、介護施設で無資格の状態で働くことは十分可能なのです。
今後、資格取得を目指す方も、「実務経験」を早めに積む上でメリットがあります。たとえば、特別養護老人ホームでも、求人さえあれば働くことができます。
3 施設での生活援助
施設での利用者の生活援助も、無資格の介護スタッフとして行うことができます。
生活援助とは、具体的には食事の支度や衣類の洗濯、その他買い物や身の回りのお世話など多岐に渡ります。介護施設での仕事内容のほとんどすべてを担うことができます。
1〜3で見てきたように、無資格の状態でも介護施設で働くことは可能です。では、実際に無資格で介護業界へ転職することは難しいのでしょうか?
無資格で介護業界へ転職することは難しいの?
無資格者が介護業界へ転職する場合には、「無資格OK」「未経験OK」の求人へ応募数必要があります。
ただ、未経験・無資格での転職が可能と言われる一方で、現場の介護スタッフからは「資格なしは難しい」「初任者研修は必要」といった声が聞こえてくることも確かです。
どうして難しいと言われるのか? その原因は、「現場の仕事を知らないこと」「現場のスタッフに新人に仕事を教える時間がないこと」による人間関係の悪化や仕事の辛さの増加にあります。
不安な方は、「介護職員初任者研修」と呼ばれる研修を終了させるのも一つの方法です。
しかし、職場の悩みをそもそも転職前から解消することができれば、現場で学びながら仕事を覚え、必要な資格を取得するために勉強を始めたほうが効率が良いのも確かです。
無資格ではできない介護の仕事は?
無資格では携わることのできない介護の仕事は「訪問介護」と呼ばれる仕事になります。
訪問介護は、利用者である高齢者の自宅を訪問し、生活援助を行う仕事です。自宅に高齢者の方がいる方は、その仕事内容がイメージしやすいのではないでしょうか。
食事や入浴、着替えや排泄の介助などの「身体介護」や、食事の用意や洗濯、買い物などの生活援助を行います。基本的に訪問介護は1人で行い、現場での責任と専門知識・技術が必要なため、最低でも「介護職員初任者研修」などの資格が必要になります。
介護の資格の種類
ここまでの話の中で、度々介護関連の資格に関する情報をご紹介してきました。介護の仕事には、未経験でできる仕事と、資格を持っていなければできない仕事があります。
未経験者・無資格者として介護業界に転職する場合には、働きながらキャリアアップのために資格取得を目指す方も多いのではないでしょうか。転職を考える際には、「将来的な働き方」までを見据えた行動が大切です。
介護に関連する資格は下記の3つです。
- 介護職員初任者研修(旧名:ホームヘルパー2級)
- 介護職員実務者研修(旧名:ホームヘルパー1級)
- 介護福祉士(介護士)
介護職員初任者研修を終了することで、資格取得者しかできない仕事である「訪問介護」が可能となり、できる仕事の幅が広がります。
介護関連の資格で最も難しいのは、「介護福祉士」です。介護福祉士は国家資格のひとつで、取得までに一定の段階を踏まなければなりません。
具体的には、「初任者研修」→「実務者研修」+「3年の実務経験」→「介護福祉士国家試験」→「合格&認定」になります。
指定教育機関で専門課程を終了した方以外は、国家試験を受けるための要件として「3年の実務経験」が必要です。3年間の意味は、初任者研修・実務者研修の終了の前後を問わず、介護施設で働いた期間になります。
つまり、未経験者として働きながら実務経験を積むことは可能です。後から資格取得を目指すことを見据えた上で、求人をしっかり探していくことが最も大切であることが分かりますね。
介護業界の魅力・メリット
ここでは、介護業界の魅力やメリットをご紹介していきます。実際に介護業界への転職を考えている方は、「介護業界で働く上でどんな点がメリットになるのか?」をきちんと理解した上で、具体的な行動をしていくことが求められます。
1 性別・年齢に限らずキャリアアップしやすい
介護業界は、性別や年齢など、ほかの業界では昇進や役職に就く上で重要視される事柄で縛られることが少ない業界です。
それよりも、「死角を取得しているか?」「介護現場でどのような仕事をしているか?」といった現場ベースでのしごとぶりや、持っているスキルの有無が問われます。ある意味、実力主義的なところがあるでしょう。
そのため、資格取得のために努力したり、仕事に一生懸命取り組んだり…と言った努力が実を結びやすい業界であるといえます。
2 リストラなどのリスクが低く、転職先も多い
介護の仕事は、高齢化の進むこれからの時代、さらに求められていきます。施設に限らず、介護に携わる人材不足も現実のものになりつつあります。
そのため、リストラや突然の解雇などといった生活に直結するリスクや、いざ転職しようと思ったときの転職先選びなどに困ることが少ない業界です。
3 多様な働き方ができる
介護職員と言っても、働き方は様々です。
介護業界のイメージは、未だに仕事がハードで時間の自由があまりない…というものが大半です。そして、実際にそのような職場も存在するのも事実でしょう。
しかし、介護の求人情報を実際に見てみると分かりますが、たとえば日中だけの営業時間であったり、反対に夜勤手当のつく夜勤専門だったり…と時間帯が様々です。
また、パートタイムで働くことのできる職場がたくさんあることも魅力です。
子どものいる家庭の方や、ご自身の介護や家庭の事情にも合わせやすいことも、「介護業界で働く」ことの大きなメリットになります。
1〜3まで、介護業界で働くことの魅力やメリットをご紹介してきました。当初イメージしていたよりも、介護業界が魅力的に思えたのではないでしょうか。
しかし、油断は禁物です。しっかりと自分の働きたい職場選びを成功させるためには、具体的な転職方法を知った上で、最も効果的に転職活動を進めていく必要があります。
下記の項目以降では、介護業界への転職を検討している方に向けて、転職の注意ポイントやおすすめの転職サービスをご紹介しています。
実際に介護業界への求人情報を探したいと考えている方は、引き続き参考にしてください。
はかせ、ボク介護の仕事がしたいんだけど、資格がないと介護の仕事ってできないの?