20代でIT業界に転職することは、キャリアや働き方の観点からとてもいい選択であるといえます。なぜなら、IT業界はこれからさらに伸びていく業界ですし、伸びしろの多くある若手の人材がIT業界で学べることは数多くあるからです。
しかし、20代でIT業界へ転職活動を行う場合には、メリットと同じくらい「注意すべきポイント」が存在します。IT業界の企業は数多くありますが、納得できる環境を選ぶことは、簡単なことではありません。
そこで今回は、20代でIT業界へ転職したいと考えている方に向けて、「転職する際に注意したいポイント」をご紹介していきます。未経験から転職する方をターゲットにしていますので、「未経験からIT業界に入りたい!」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
マジなことをいうと、「かっこいいから」では多分、色々厳しいぞ。
だまらっしゃい!だから、はかせに「失敗しない方法」を教えてもらおうと思うんだ。
わかった。20代でIT業界に転職する際は、下記のことに注意しておくんじゃ。
INDEX
IT業界の転職ではやることが3つある!
IT業界で転職をするにあたっては、大まかに3つすべきことがあります。転職で失敗しないためのノウハウを学ぶ前に、転職活動で知っておくべき基本の3項目をおさらいしておきましょう。
転職に必要なことはこの3つです。順に解説していきます。
1 キャリアの棚卸
「キャリアの棚卸」とは、自分自身のスキルを客観的に見て、どんな経験を積みどんなスキルを身に着けてきたか? を明確にすることです。
比較的余裕ができてきてからいざ自分自身のスキルを振り返ろうと思ってもなかなかできることではありませんし、転職を機会として自分を見つめ直さなければ、この棚卸しをするタイミングはほとんどありません。これを機に、自分の「経験・スキル」を過去の具体的な仕事内容とともに書き出しておきましょう。
2 転職する理由
転職することを考えている以上は、何らかの「理由」があるでしょう。理由のない転職はない、それは当然のことですが、実はあまり深く転職する理由が固まっていないという可能性もあるのです。
「自分は何を要因として転職を考えているのか?」を今一度明確にして書き出してみましょう。それは給与・待遇面でしょうか? 仕事内容でしょうか? 求める人間関係・チームでしょうか?
3 具体的な企業
自身の経験と転職理由をハッキリさせたあとは、具体的に「ここで働きたい」と思える企業を探す必要があります。具体的に企業を見ていくためには、業界に数多存在する企業をひとつひとつ調べるのではなく、「事業の内容」「商品・サービスの内容」などを区別して、自身の求める条件や「やりたいこと」に照らして選んでいく必要があります。
さて、ここまで転職活動において必要な3つの項目を解説してきました。しかし、実際に20代のあなたが転職活動を成功させるためには、より具体的なアクションが必要になります。次の項目より、転職に失敗しないための対策について解説していきます。
20代でIT業界に転職する際の注意ポイント!
1 出来る限り早く行動すべし!
大手転職サイトの「リクナビ」の転職ノウハウでは、転職活動にかかる平均的な時間を3〜6ヶ月としています。
平均的な転職活動期間は「3~6カ月」
希望条件にもよりますが、転職活動にかける目安は「3カ月から半年程度」と言われています。期間とともに、転職活動をどのように進めるかも重要なポイント。「今すぐ辞めたい」と思っていても、転職活動が長引く可能性を考慮し、退職時期は冷静に決めましょう。
業界や応募先企業の採用時期、転職をどれほどスムーズに進めることができるかなど、個人差がありますが、概ねこの時間の感覚で転職活動は進んでいきます。
つまり、「いつか転職したいな」と考えていると、すぐに1年、2年、3年…と転職のタイミングがズレていってしまい、最終的に30代になって現職でそれなりの立場になっていた…ということも少なくありません。
IT業界に転職したい気持ちが強いのであれば、「できる限り早い行動」が求められます。モチベーションが一番高い時期に転職活動を進めることができれば、1〜3ヶ月の不安な時期も乗り越えることができるでしょう。
2 IT業界やスキルの情報収集をすべし!
IT業界や、ITスキルは具体的な仕事の中で学び経験を積んでいくものがとても多いといえます。Web制作やシステム開発のほか、デザインやIT業界特有の用語など、学ぶべき点は多岐にわたるのです。
未経験でIT業界に入る以上は、そのすべてを事前に学ぶことは不可能だとしても、出来る限り自分自身で学ぶ姿勢と意欲が求められます。転職後、実際に働き始めてからも「すでに世の中に存在するノウハウをどのくらい効率的に収集することができるか?」という情報収集のスキルは重宝するでしょう。
今のうちから、IT業界やスキルの情報収集をするとともに、プログラミングの勉強を進めていくのも一つの方法と言えます。
たとえば、プログラミング学習であれば「Progate」や「ドットインストール」、IT業界の学習全般であれば「Schoo(スクー)」といった動画学習サービスも活用できるでしょう。また、エンジニアの個人ブログなどで現場感をつかむことも大切です。
3 前職までのスキルを整理すべし!
IT業界に直接の接点がない仕事を今現在している場合でも、前職までに得た経験やスキルを整理しておくことが大切になります。
たとえば、接客業や営業職の顧客対応のスキルは、IT業界の企業でもヒューマンスキルのひとつとして活用できますし、社内でのコミュニケーションにおいても大変有効なスキルです。
また、今の仕事でIT関連の仕事と関わることが合った場合は、志望動機のキッカケとしてそのエピソードを伝えることにも繋げることができます。
「自分にはどんな強みや得意分野があるのか?」を明確にすることができれば、具体的に転職したい企業を選ぶ中で、「自分に合っているかどうか?」を照らし合わせて考えることができます。「キャリアの棚卸し」は必ずやっておくべきでしょう。
4 教育制度が整っている企業に入るべし!
メガベンチャーや規模の比較的大きなIT企業では、実際に仕事を始める前に基本的な業務やスキルを教えてくれる教育制度や研修制度が整っている場合が多いといえます。
未経験からIT業界に転職する場合は、ある程度社員数のいる規模感の企業で働き、スキルや経験を磨くことをおすすめします。後からほかの企業に再度転職することを考えている方も、
まずは「今学ぶべきことを学べる企業かどうか?」という観点で企業選びをしていくことが大切です。
5 企業を探すために特化型エージェントを活用すべし!
IT業界に特化した転職エージェントを活用して求人情報を見つけることも、未経験の方がより自分に合った求人を探すために必要なことになります。
IT業界は、「ブラック企業」「残業があまりにも多い」といった話が絶えませんが、業界に精通したエージェントとともに転職活動を進めることで、不安を抱くことなく転職活動を進めることができるでしょう。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
メリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
デメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
IT業界のSE・ITエンジニアにおすすめの転職サービス
IT、インターネット、ゲーム業界専門の転職エージェント『ワークポートテック』
『ワークポートテック』の特徴
・強みであるIT/インターネット業界だけでも約2000社との取引実績有り
・常時15,000件の求人案件を保有
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どんな人にオススメ?
・20~40代前半の方。
・転職サポート期間の期限がないのでじっくり転職活動をしたい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
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まとめ|IT業界への転職は確実な準備とスピード感が大切!
やることいっぱいあって大変だね…
確かに多いが、その分すべてをしっかり準備して転職活動に臨めば、自分の求める条件の企業の内定を得ることは可能じゃ。20代の転職者で転職に失敗しないための対策は、下記記事で紹介している。こちらも合わせて参考にしてくれ!
20代ITエンジニアが初めての転職に失敗しないための5つの対策
わしのように幸せな働き方をするためにも、ぜひ実践してみるんじゃ!
はかせ、この間の仕事めちゃくちゃ嫌だって愚痴ってましたよね?矛盾してません?
やかましい!!!
今回は、IT業界の転職を検討している20代の方が失敗しないためのポイントについて解説してきました。流動性の高い業界ですが、その分キャリアの選択は幅広く、刺激的な職業です。
今回ご紹介したノウハウを参考に、ぜひ転職を成功させてくださいね。
はかせ!ボク、ITってかっこいいと思うんだけど!