盤石・磐石の意味とは?使い方、類語・対義語、四字熟語、英語表現

盤石/磐石の意味とは?語源・使い方と類語をわかりやすく解説!
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「盤石」とは、「非常に堅固なこと」「安定していて、動かないこと」を意味する言葉です。「磐石」と表記されることもあります。

盤石という言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。

しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。

正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。

そこで今回は、盤石の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。

「盤石の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

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INDEX

盤石/磐石の意味とは?

盤石の意味・読み方

盤石(ばんじゃく)は「きな岩。いわお。ばんせき」「非常に堅固なこと。安定していて、動かないこと」という意味です。

ばん じゃく [0] 【磐▼石・盤石】

① 大きな岩。いわお。ばんせき。
② 非常に堅固なこと。安定していて、動かないこと。 「 -の構え」 「会社の基礎を-の固きに置く」

引用:盤石の意味・解説 – weblio辞書

盤石の意味1|「大きな岩」

盤石には、元来「大きな岩」という意味があります。

こちらの意味で使われることはほとんどありませんが、元々の意味として「大きな岩を表している」こと、そこから比喩的に下記でご紹介する意味に転じたことを理解しておくと、「盤石」の使い方が鮮明になります。

盤石の意味2|「非常に堅固であり安定していること」

一般的に使われる「盤石」の意味は、「非常に堅固であり安定していること」を比喩的に表すニュアンスです。

たとえば、「本番に備えて盤石の備えをする」「来るべき上場に備え、盤石な組織づくりを行う」など、「安定している物事」を表すときに使用します。

大きな岩が厳然として構えているイメージを持っていれば、この「たとえ」的な使い方にも納得できるのではないでしょうか。

盤石の意味3|「盤石」の「石(じゃく)」は「弱(じゃく)」ではない

盤石の「石」は「じゃく」と読みますが、音から推測して「弱い」という意味に捉えて誤用してしまうケースが多い言葉でもあります。

盤石の「石」は「弱い」の「弱」ではない点に注意が必要です。

「物事やもろく弱いこと」を表すのであれば、「貧弱(ひんじゃく)」「脆弱(ぜいじゃく)」という言葉が適切です。

盤石と同様に「貧弱な身体」「脆弱な組織」などと使います。

「盤石」と「磐石」の違い

「盤石」には、「磐石」という書き方が存在します。

「般」の下に「皿」がついているか、「石」がついているかで表記が異なりますが、両者の意味に違いはありません。

ただし、「盤」は皿が入っているので、皿や物を乗せる台という意味があります。一方「磐」は石が入っているので、大きな岩という意味があります。

「磐」は常用外の漢字であり、一般的には「皿」が入っている「盤石」を使われています。

盤石の使い方と例文

ここでは、「磐石」の一般的な使い方とその例文について解説していきます。

盤石の使い方と例文1|「盤石な組織」の意味

「盤石な組織」とは、今後組織が直面しそうな課題やリスクに対してもきちんと体制が整えられており、少しのことでは動じない組織であることを表現する言葉として用いられます。

  • 上場準備のため、労務管理などに問題がないかを精査し、盤石な組織を作り上げる必要がある。

盤石の使い方と例文2|「大盤石/大磐石」の意味

「大盤石」とは、物事の基礎がしっかり据わっており、揺るぎないことを意味する言葉で、盤石をより誇張した表現として使います。

  • 我が国は大盤石の構えがある。

盤石の使い方と例文3|「盤石な地位」の意味

「盤石な地位」とは、多少の競争や競合の存在、リスクやトラブルではビクともしないような権力のある地位のことを指します。

  • 弊社の社長は、第一線を退いて会長の座につき、盤石な地位を確立した。

盤石の使い方と例文4|「盤石のごとく」の意味

盤石のごとくとは「大きな岩のように堅固に安定する」ことを意味する表現です。「彼の心構えは盤石のごとく…」などと使います。

  • 「盤石のごとく構えるべし」が祖父の口癖だった。

盤石の使い方と例文5|「盤石を期す」の意味

「盤石を期す」とは、「盤石な体制になることを期待する」ことを表現する言葉です。

  • ありとあらゆる世界経済リスクに備えるため、内部留保を増やし盤石を期す経営体制を敷くべきだ。

盤石の使い方と例文6|「盤石な構え」の意味

「盤石な構え」とは、「盤石な体制をとる」ことを意味する表現です。

  • 盤石な構えで明日のプレゼンに臨む。

盤石の使い方と例文7|「盤石の自信」の意味

「盤石の自信」とは、少しのことでは揺るがない自信を持っていることを表す表現です。

  • 小手先の知識だけではなく、経験に裏付けられた盤石の自信が彼にはある。

その他の盤石の例文一覧

  • あなたがいればチームは盤石だ
  • 盤石な建築だ

盤石の類語・言い換え語

盤石の類語・言い換え語1|万全(ばんぜん)

全く完全で、すこしも手落ちがないことを「万全」と表現します。

  • 準備は万全だ。出発しよう。

盤石の類語・言い換え語2|堅固(けんご)

「しっかりしていて、容易には破られたりくずされたりしないさま」を「堅固(けんご)」と表現します。

  • 堅固なフォーメーションで競合チームを出し抜いた。

盤石の類語・言い換え語3|堅牢(けんろう)

「かたくて丈夫なこと」「頑丈なこと」を堅牢と言います。

  • 堅牢な素材で作られた、長持ちしそうな工具だ。

盤石の類語・言い換え語4|鉄壁(てっぺき)

「非常にかたい守り」を「鉄壁」もしくは「鉄壁の守り(防御)」などと表現します。

  • 相手チームは鉄壁の守りを最後まで崩さなかった。

盤石の類語・言い換え語5|完璧(かんぺき)

「一つも欠点がなく、完全なこと」を完璧と表現します。「完壁」と表記間違い、表記揺れがあることに注意しましょう。

  • 彼のディベートは相手に有無を言わせないロジックが整っており、まさに完璧だった。

盤石の類語・言い換え語6|安定(あんてい)

激しい変化がなく、物事が落ち着いた状態にあることを「安定」と表現します。

  • 激動の時代の中、人々は収入の安定と心の安定を臨む。

盤石の類語・言い換え語7|不動(ふどう)

他の力によって動かされないこと。ゆるぎないことを「不動」と表現します。

  • 彼は持ち前のカリスマ性によって、社内で不動の人気を得た。

盤石の類語・言い換え語8|揺るがない(ゆるがない)

「揺れ動かず安定している様子」を「揺るがない」と表現します。

  • 彼には、確固として揺るがない信念がある。

盤石の類語・言い換え語(「大きな岩」を意味する場合)

ここでは、「盤石」の意味のうち「大きな岩」に該当する類語・言い換え語を解説しています。

盤石の類語・言い換え語(「大きな岩」を意味する場合)1|巨礫(きょれき)

巨礫とは、直径(礫径)256mm以上の礫(つぶて)を指す言葉です。

  • 巨礫を迂回して山道を進む。

盤石の類語・言い換え語(「大きな岩」を意味する場合)2|漂石(ひょうせき)

漂石とは、「氷河に運ばれた岩石が、氷河の解けたあとに残ったもの」を意味する言葉で、「迷子石」とも呼ばれます。

  • 氷河が融けたことにより、漂石が露出する。

盤石の対義語・反対語

盤石の対義語・反対語1|脆弱(ぜいじゃく)

身体・組織・器物などがもろくて弱いことを「脆弱」と表現します。

  • 彼は精神的にも肉体的にも脆弱だ。
  • 脆弱な組織では、グローバル経済を生き残れない。

盤石の対義語・反対語2|虚弱(きょじゃく)

体が弱く病気になりやすいことを「虚弱」と表現します。

  • 虚弱体質が原因となり、登山を途中でドロップアウトした。
  • 虚弱な身体を克服するためにジムに通うことにした。

盤石の対義語・反対語3|粗雑(そざつ)

細かい点までは行き届かず、あらっぽくて、いい加減なことを「粗雑」と表現します。

  • 彼は粗雑な性格をしており、部屋がとにかく汚い。

盤石の対義語・反対語4|不安定(ふあんてい)

「 安定しないこと」「状態が一定していないこと」を「不安定」と表現します。

  • 収入が不安定な状況では、精神的にも安定を保つことはできないだろう。

盤石の対義語・反対語5|不十分(ふじゅうぶん)

「足りない部分があること」「十分ではないこと」を「不十分」と表現します。

  • 不十分な準備しかできなかったことで痛い目を見る。
  • 証拠が不十分なことから、相手に罪を認めさせることができなかった。

盤石の対義語・反対語6|脆い(もろい)

「脆い」とは、「壊れやすい」など物理的な弱さを表現する場合と、「感動しやすい」「感情的になりやすい」「すぐ泣いてしまう」などの意味で使われる場合があります。

  • 彼女は涙脆く、すぐに泣いてしまうタイプだ。
  • 精神的に脆いのであれば、この組織には属すべきではない。

盤石を使う四字熟語一覧

盤石を使う四字熟語1|堅如磐石(けんにょばんじゃく)

「顕如盤石」とは、「どっしりとした岩のように揺るぎないこと」を意味する四字熟語で、意味としては「盤石」と同様です。

書き下し文にすると、「堅きこと盤石の如し」となり、「盤石のように体制がしっかりしている」ことを表す四字熟語であることがわかります。

「盤石」だけではなく、体制や自信、組織などがより堅固であることを表現したい場合に使うことができる四字熟語です。

盤石を使う四字熟語2|盤石之固(ばんじゃくのかため)

「盤石之固」とは、「並外れて堅固なこと」を意味する四字熟語で、こちらも盤石と同じ意味で使用します。

一般的な「盤石」よりも、さらに堅固で揺るぎないことを表現したい場合に沢しい表現となります。

盤石の語源・由来

盤石の漢字の成り立ち

「盤石」の「盤」は、「般」と「皿」で構成されており、「渡し舟の象形」+「手に木の杖を持つ象形」+「食物を盛る皿の象形」から、「大きな舟の形をした盥(たらい)」を意味する言葉です。

「盤石」の「石」は、「崖の下に落ちている”いし”の象形」から漢字が成り立っています。

ここから、「盤石」とは、「石のうち、大きな舟の形をした盥から連想される大きな岩」を意味する言葉として成立しています。

盤石の由来

不動明王が座している、その土台の事で、金剛石とされているのでダイヤモンドの原石のことをいいます。

「不動明王」が「憤怒相」「降魔の三鈷剣」「羂索(けんじゃく)」「迦楼羅焔」を以て、衆生を救わんとするその意志の固さを現しています。

転じて、磐石とは何者にも害されない強さを持った土台のことです。

盤石の英語表現

  • 大きな岩を意味する場合:boulder(玉石・丸石)
  • 堅固で安定していることを表す場合:adamantine(金剛石のような(固さの))

英語の例文・イディオム

  • an adamantine will(鉄石の心)
  • We are prepared for any enemy attack.|We have a cast‐iron defense.(我々の備えは盤石だ)

盤石の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。

ここまで読んできた方は、盤石の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。

ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!

次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。

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少しでも自信がないなと感じる方は、ぜひ下記の転職するための4つのコツをお読みください。

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?

  1. 「失業リスクがある」
  2. 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
  3. 「転職すると給料が下がる」
  4. 「新しい環境に慣れるのが大変そう」

しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。

1 転職活動に失業リスクはない!

転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。

一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。

大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

引用:年代別の転職回数と採用実態 – リクナビNEXT

20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。

つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。

ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。

理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」

人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。

2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。

引用:中途採用調査 – リクルートワークス

つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。

理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」

転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。

しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。

たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。

  • 求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を作成する
  • 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
  • 面接を1次〜3次まで突破する
  • 給与条件や入社日を人事側と調整する
  • 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう

これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。

でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。

そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。

以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。

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おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。

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2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる

転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。

特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。

これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。

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また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。

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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる

転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。

「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。

しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。

それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。

あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?

実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。

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参考資料:盤石の意味・解説 – weblio辞書

参考資料:「磐石」の意味 – goo辞書

参考資料:磐石/盤石(読み)バンジャク – コトバンク

参考資料:磐石・盤石(読み)ばんじゃく – コトバンク

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