今回は、「広告業界は未経験だけど、転職したい!」と考えている方向けの「志望動機の考え方」について解説していきます。
広告業界は専門用語が飛び交い仕事も多種多様ですが、これからもどんどん伸びていく業界です。キャリアアップを考える方も、収入やスキルアップを考えている方もたくさんいらっしゃるでしょう。しかし、「広告業界に入りたい!」と考えていても、志望動機をどう考え伝えればいいかはよくわからない方も多いのではないでしょうか。
未経験で広告業を目指す方向けに志望動機の考え方や伝え方を解説し、転職を成功させる方法について参考にしてください。この記事を読むことで、広告業界への志望動機を明確にすることができます。
INDEX
広告業界への転職ではやることが3つある!
広告業界で転職をするにあたっては、大まかに3つすべきことがあります。転職活動で知っておくべき基本の3項目をおさらいしておきましょう。志望動機を明確にする前に、転職準備として下記の3つが明確になっているかどうかを確認してみてくださいね。
転職に必要なことはこの3つです。順に解説していきます。
1 キャリアの棚卸
「キャリアの棚卸」とは、自分自身のスキルを客観的に見て、どんな経験を積みどんなスキルを身に着けてきたか? を明確にすることです。
比較的余裕ができてきてからいざ自分自身のスキルを振り返ろうと思ってもなかなかできることではありませんし、転職を機会として自分を見つめ直さなければ、この棚卸しをするタイミングはほとんどありません。これを機に、自分の「経験・スキル」を過去の具体的な仕事内容とともに書き出しておきましょう。
未経験の場合は、他の業種・職種で学んだことをもう一度洗い出し、整理してみることが大切です。
2 転職する理由
転職することを考えている以上は、何らかの「理由」があるでしょう。理由のない転職はない、それは当然のことですが、実はあまり深く転職する理由が固まっていないという可能性もあるのです。
「自分は何を要因として転職を考えているのか?」を今一度明確にして書き出してみましょう。それは給与・待遇面でしょうか? 仕事内容でしょうか? 求める人間関係・チームでしょうか?
3 具体的な企業
自身の経験と転職理由をハッキリさせたあとは、具体的に「ここで働きたい」と思える企業を探す必要があります。具体的に企業を見ていくためには、業界に数多存在する企業をひとつひとつ調べるのではなく、「事業の内容」「商品・サービスの内容」などを区別して、自身の求める条件や「やりたいこと」に照らして選んでいく必要があります。
異業種への転職の場合は、具体的にどんな仕事があるのかについて詳しく知らない方がほとんどでしょう。その場合は、「実際どうなの?」はさておき、とにかく自分が「やりたい!」と思う仕事内容や、企業の提供するサービスを事前にリサーチしておくことが大切です。
求められる人材と仕事は?
志望動機を伝える前提条件として、広告業界で求められる人材・仕事・職種を整理しておきましょう。この点について理解しておくことで、自身が面接時に伝えるべき志望動機の内容をより具体的にしていくことができます。
求められる人材
広告業界で求められる人材とはどのようなスキル・経験をもっている方でしょうか?
基本的に扱う商品・サービスが広告であるために、表現力・コミュニケーション力・ニーズを判別する力といった広告を扱う上での基本スキルが求められます。
しかし、上記3つの能力は他の職種・業種でも同じように一定程度求められるものですので、あとは広告業界でどの程度実務経験と知識を学びつつ仕事ができるかという点に課題があるといえます。
また、広告業に限らず求める人材像は各企業ごとに募集要項に記載していることが多いため、自分の前職での経験や知見のうち、どの部分が仕事で活かせそうなのかを考えておくことが大切になります。
求められる仕事
「営業職」と「デザイナーやディレクターなどの専門的スキルを持つ職種」の2つに大別されます。特に営業職は広告業界で多く必要とされており、比較的求人案件としても多いため選択肢を広げることができます。前職で営業職をしていた方であれば扱うサービスが異なる点以外は勝手がわかる仕事内容になります。しかし、広告業界特有の仕事「企画・広告の提案」等も含まれます。
デザイナーやディレクターは基本的には経験や特定のスキルを活用した仕事が求められるために未経験枠は少ないようですが、未経験求人も多く存在します。専門的なスキルを学びつつ働くことになるでしょう。
未経験から広告業界に転職するための「志望動機」の考え方と伝え方
1 「広告業界になぜ転職したいのか?」を明確にする
転職に必要な3つの項目では、「転職する理由」を決めておくべきことを説明しています。志望動機を考える上では、「なぜ広告業界なのか?」が説明できる必要があります。そして、そのためには広告業界で働くことを考えたあなたの理由を明確にしておくことが大切です。
「クリエイティブな仕事がしたい」「広告事業に魅力を感じた」だけでは明確とはいえません。そうではなく、広告業界にしかない特性をもとに理由を明確にする必要があるのです。
たとえば、「広告業界に魅力を感じたのであればどんな部分なのか?」と考えると、あなたがなぜ広告業界に魅力を感じたのかが分かります。コピーライティングに魅力を感じるのか、クライアントの商品を最適な形で消費者に届けること自体に魅力を感じるのか…と深掘りしていくことで、自身が広告業界に感じている魅力を言葉にしていきましょう。
2 マッチしないスキルはアピールする必要はない
広告業界と言っても仕事内容は多岐にわたります。その中でも、必要だと思われる前職でのスキルと、必要にはならないスキルを区別して考えておく必要があります。あなたがもし面接官だった場合、自分が必要としていないスキルを複数持っている人材と自分が欲しているスキルを持つ人材のどちらを採用するでしょうか?
殆どの場合、自分が欲しているスキルを持つ人材を採用しますよね。いくら前職での経験やスキルであっても、それが今回の採用企業にとって魅力のあるものでなければ意味がなくなってしまうのです。
たとえば、海外で仕事をするのであれば英語力はスキルのひとつとして数えることができます。しかし、広告業界の中で日本国内で仕事をするのであれば、英語スキルをアピールしても意味がありません。出来る限り無駄な部分をなくした志望動機のほうが、採用側にとっては簡明でわかりやすいのです。
3 応募先企業の事業内容を理解し魅力に思ったことを伝える
1では広告業界自体の魅力を深掘りしていき、広告業界を志望する理由を考える段階でした。また、アピールするスキルも明確になっています。その後にすべきは、応募先の企業の事業内容を理解し、「どの点が魅力なのか?」を言葉にしていくことです。
たとえば総合広告代理店であれば、様々なクライアントの要望に答える職務のために、分野問わず多様な広告を企画・提案することになります。あなたはその多岐にわたる業務内容が、広告業界の中でも特に重要であり魅力的である仕事であることを伝える必要があります。
応募先企業だけが行っている事業・取り組み・考え方に共感したうえで採用に応募した旨を言葉にして伝えることが大切です。
4 トレンドを追う
広告業界は絶えず世の中のトレンドを先取りし、世の中のトレンドを動かしている業界です。その業界内で仕事をすることを目指すあなたも、トレンドに敏感であり情報収集をしている必要があります。
具体的な方法としては、CMや広告を見て「どこがいい/悪い」といった基準で考えてみたり、時代を反映する人物や商品について知っておいたりすること。加えて、そういった現状の広告業界の中で自分はどのようなものを作り、提案していきたいかということまで考えておくことが重要になります。
5 未経験の求人はとにかく数を探す(志望動機の前提になります)
1〜4をもとに細かく志望動機を言葉にしていくことで、志望動機を考えて実際に採用企業にあなたの考えと熱意を具体的に示すことができます。さらに、志望動機を考えるためには数々の会社を比較しつつ、自分の求める条件にあう企業を探すことが重要です。
そのためには、未経験で広告業界への転職を進めることができる転職サービスを通してアクションを起こしていくことが重要です。下記では未経験の広告業界へ転職する際におすすめの転職サービスをご紹介していますので是非参考にしてくださいね。
未経験から広告業界へ転職する際におすすめの転職サービス
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広告業はこれからも伸びていく業界です!
今回は、広告業界を目指す未経験の方に向けて、選考時の「志望動機」を考えるための方法について項目ごとに分けてご紹介してきました。
ご紹介した方法をもとに志望動機を考え実際に選考時に伝えることができれば、転職を成功させることができるでしょう。これからまだまだ伸びる広告業界。その中で働きぜひあなたのキャリア・働き方をよりよいものにしていってくださいね。