「無理」とは、「理を欠くこと・道理に反すること」「実現するのがむずかしいこと」という意味を持つ言葉です。
無理という言葉は頻繁に日常生活で使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、無理の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「無理の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
無理の意味とは?
無理(むり)は「理を欠くこと・道理に反すること」「実現するのがむずかしいこと」という意味です。
む‐り【無理】
[名・形動](スル)
1 物事の筋道が立たず道理に合わないこと。また、そのさま。「無理を言われても困る」「怒るのも無理はない」「無理な言いがかり」
2 実現するのがむずかしいこと。行いにくいこと。また、そのさま。「無理を承知で、引き受ける」「無理な要求をする」
3 しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。「もう無理がきかない」「無理に詰め込む」「あまり無理するなよ」
物事が道理に合わないこと
「無理」には、「物事の筋道が立っておらず道理に合わないこと」という意味があり、理屈に合っていない、論理的ではない物事に対して使う言葉となります。
- 実現不可能な要求から発展し、無理な言いがかりをされている。
- そんな無理を言われても、できないものはできない。
実現するのが難しいこと
「無理」が一般的に使われるもっとも多い用法として、「実現するのが難しいこと」という意味があります。
これは、道理に合っていることではなく「実現することが理論的には可能でも、現実的に考えた場合できないだろう」という物事に対して使われます。
- 人前に出て話をするのが苦手な人にスピーチを頼むなど、無理な要求だろう。
- 理論的に可能なのはわかったが、当人のやる気や能力を全く考慮に入れていないのは無理がある。
- そんなの、自分には無理です!
物事を強いて(むりやり)行うこと
「無理やり」「無理に〜する」など、物事を強制的に行うことにも「無理」を使います。
この場合の「無理」には、「本来正しいと言えるような方法ではないものの、力技でなんとか切り抜けるような行動をとる」というニュアンスがあります。
- アレルギー持ちの子どもに無理やり食べさせるのは、教育以前の問題だ。
- 無理に勉強を強制しても、自立的に勉強するような人格は形成されない。
- 無理やり、計画を実行に移した。
無理と無茶の意味の違いとは?
無茶は「筋道が立たず、道理に合わないこと」「度を越していること」という意味で、無理とほとんど同じ意味を持ちます。
しかし、無理は「難しい」、無茶は「度を越している」というニュアンスがあるため、無茶の方がより実現可能性が低いことに使うといいでしょう。
無理の語源・由来
「無理」はもともと、「道理が合わない」「物事の正しい筋道がない」ということを表す言葉としてのみ使われていました。
しかし、近年「無理」の一般的な用法としては、「理論的にはできるものの、当人ができる限りやりたくないこと」「できる限り避けたいこと」「やると恥ずかしいので取り組みたくないこと」「面倒なこと」なども、「無理なこと」と表現するようになってきています。
便利な表現ではありますが、「無理」を多用すると、下記の引用文で述べられている通り、周囲からの信頼を落とす原因になるため、使い方には注意する必要があるでしょう。
よほど気心の知れた相手に言うのであればともかく、公的なふるまいが求められる場面でこのような言い方をすると、社会人として生活するのには無理があると思われかねないので、注意が必要です。
たとえば、「無理」と一言で断るのをやめ、「○○という理由で難しいと思います」などと詳細に説明するなど、無理を使わなくても「できないこと」を相手に伝える方法は存在します。
無理の例文と使い方
無理の例文と使い方|無理なく○○する
精神的に負担にならない程度〜するという意味。
例:無理なく勉強することにした。
無理の例文と使い方|無理やり
難しいことを分かった上で無理に押し通すさまこと。
例:雨だったが無理やり練習をした。
無理の例文と使い方|無理筋(むりすじ)
将棋や碁で、理屈に合わない無理な手順・指し手。また、一般にそのような無理な手法。
無理の四字熟語
無理を用いた四字熟語は複数存在します。ここでは特に用いられることの多い四字熟語を紹介、解説します。
無理難題(むりなんだい)
無理難題とは、「理屈・道理に合わないような無理な依頼や注文をすること」を指す言葉です。
実現不可能な要求や、解決するのが非常に困難な問題などに対して使います。
無理非道(むりひどう)
無理非道とは、「道理や人の道から外れていること」を表現する四字熟語です。
特に、ものの道理だけではなく、道徳的に非難されるべき事柄を表し、その言動が、人の道徳的な考え方から大きく外れていることに対して表現するときに使います。
無理算段(むりさんだん)
無理算段とは、「苦しいやりくりをしてなんとか物事や金銭の都合をつけること」を意味する言葉です。
赤字や無理難題に直面したときに、「なんとかする」ことを意味する表現として用いることができます。
無理無体(むりむたい)
無理無体とは、「相手の考えに構わず強引に物事をおこなうこと」を意味する表現です。
強引に物事を押し進める人の行動に対して用いることができます。
無理の類語・言い換え語
及び難い/及び無い
「それと同等になることがきわめて難しいこと」を「及び難い」もしくは「及び無い」と表現します。
ニュアンスとしては、「○○と同じことをするなんてとても無理だ」「○○さんの能力に追いつくのは無理だ」などと同じ意味となります。
有り得ない
「あるはずがないこと」を有り得ないと表現します。「道理に合っていないこと」=「無理である」と同じニュアンスです。
不可能である
できないことを「不可能である」と表現します。「無理なことである」「無理である」などと同じ意味を持つ表現です。
無理の対義語・反対語
道理(どうり)
「物事の筋道」自体を表す言葉には「道理」があります。「道理が通らないこと」を無理と表現するため、反対の意味を持つ言葉となります。
可能である
「ある物事ができる見込みがあること」を可能である、と表現します。「不可能である」と反対の意味を持つ表現であり、無理とも反対の意味を持つ言葉となります。
無理の英語表現|「unreasonable」
「unreasonable」には、「理性的でない」「道理をわきまえない」「無分別な」「不合理な」「不当な」「途方もない」などの意味があり、訳文では「無理な」と訳すため、無理の英語表現となります。
「unreasonable」のイディオム・例文
- unreasonable demands:無理な要求
- to be unreasonable:道理に合わない
無理の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、無理の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!
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転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
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- 「転職すると給料が下がる」
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しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
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おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
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2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考:「無理」の英語・英語例文・英語表現 – Weblio和英辞書