【例文あり】齟齬の意味とは?使い方と類語・ビジネスでの言い換え

【例文アリ】齟齬の意味とは?ビジネスで使ってはいけない理由を解説
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「齟齬」とは、「物事がくいちがって、意図した通りに進まないこと」を指す言葉です。

「齟齬」は使いやすく一般にも使われる言葉なのですが、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。

使いやすい言葉なので、無意識に使っているという方も多いかもしれません。

しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。

そこで今回は、齟齬の本来の意味や定義を解説するとともに、ビジネスシーンでの例文や使い方について解説していきます。また、類語・言い換え、対義語の意味や英語表現まで、齟齬について包括的に触れていきます。

「齟齬の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

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【全知識】転職活動のやり方・期間・面接対策・必要書類まとめ!

2017.12.25

INDEX

「齟齬」とは?|意味と定義を解説!

【例文あり】齟齬の意味とは?使い方と類語・ビジネスでの言い換え

「齟齬」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?

ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの環境では使われることが多いはずです。

だからこそ、齟齬の意味を検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。

しかし、齟齬の意味・ニュアンスや内容は職場や個人の使い方によって異なります。もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。

齟齬の本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。

もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。

齟齬の読み方は「そご」

齟齬は「そご」と読みます。

検索結果を調べると、「齟齬」の漢字が難しく書き方や読み方を調べる方が多いようです。

物事がくいちがって、意図した通りに進まないこと。また、そのくいちがい。 「両者の報道が-する」 「内容に-をきたす」

引用:齟齬 – weblio辞書

ビジネスシーンではメール・文書等で使用され、話し言葉で使うことや読み上げる機会は少ない場合が多いのですが、読み方をまずおさえておきましょう。

齟齬とはどういう意味?|「食い違いによる対立」

齟齬とは、「ものごとが上手く噛み合わないこと」「食い違いが起きること」を表現する言葉として使われます。

そ‐ご【×齟×齬/×鉏×鋙】

[名](スル)物事がうまくかみ合わないこと。食い違うこと。ゆきちがい。「両者の意見に―をきたす」「計画が―する」

引用:齟齬とは – コトバンク

「意見に齟齬が生じる」「お互いの言い分に齟齬がある」「2人のコミュニケーションに齟齬をきたす」などと使い方をする言葉です。

「齟齬する」という使い方もあるようですが、あまり一般的に使う表現ではありませんので注意が必要になります。

齟齬の漢字の意味は「食い違う」

一般的には、2つの感じの組み合わせによる言葉はそれぞれ異なる意味を持つものが多いです。

しかし、「齟齬」の場合はどちらも同じ「かむ」「くいちがう」という訓読みを持ちます。

齟齬の漢字|「齟(そ)」

「齟」の訓読みは「か(む) 」「くいちが(う)」となっており、「歯並びが悪い」「かみ合わない」「噛む」「咀嚼(そしゃく)する」という意味があります。

齟齬の漢字|「齬(ご)」

訓読みは「か(む)」「くいちが(う)」となっており、「くいちがう」「かみあわない」という意味があります。

齟齬の定義・ニュアンス

齟齬は「食い違い」という意味を持つ言葉ですが、定義・ニュアンスを理解したうえで使用しないと誤解を招く可能性がある言葉でもあります。

ここでは、ビジネスや日常生活における齟齬を使ううえでの注意点を解説します。

ニュアンス1|齟齬は「食い違いによる対立・衝突」のこと

意味の解説でも述べたように、齟齬は「食い違うこと」「食い違い」のことを表す言葉になります。

ビジネスでも日常生活でも、人間関係では「食い違い」がちょっとしたことで起きますよね。

人間関係における食い違いのほとんどは、しっかり話し合っていなかったり、譲り合う気持ちがなかったりということが原因です。

しかし、「齟齬」という言葉には「食い違いが原因で対立する・衝突する」という意味合いが含まれています。

そのため、自分と相手で意見や行動に食い違いがあっただけではただちに「齟齬がある」ということは厳密にはできず、自分と相手に食い違いによる対立や衝突が起きたときに初めて「齟齬がある」となります。

そ自分と相手に食い違いがあったときに「齟齬がある」と言ってしまうと、相手に不快な思いをさせてしまうことがあるので、注意が必要です。

ニュアンス2|「齟齬」と「誤り」は同じ意味ではない

齟齬とは、「意見などの食い違いによって対立したり、衝突したりするさま」を表す言葉です。

また、言葉や表現が相手に上手く伝わらないことも「齟齬がある」といいます。

一方、「誤り」は「正しくないこと」「間違い」を表す言葉であり、齟齬とは使い方や使うべきシチュエーションが大きくことなります。

そのため、「齟齬」を単純な誤りや間違っている箇所を指すときに使うと、他人を不快にさせたり、誤解を招いてしまったりする恐れがあります。

たとえば、下記の質問では「議事録チェックのメールを送るときに『齟齬がないかご確認ください』はふさわしいか?」という点について、分かりやすい回答をしている方がいます。

ただ本件は、作成した議事録を関係先にメールする際に、「齟齬がないかご確認下さい」と書くのは適切ですか?ということですから、その場面にふさわしい言葉かどうかの問題です。

私は、「普通は使わない方が良い」と考えます。なぜかというと、これは議事録に、漏れ、脱落、意味の取り違え等の問題がないかを尋ねるものです。「取り違え」と「齟齬」の意味は通じ合うものがありますから、多少の違和感なしとしないけど不適切とまでは言えません。

引用:齟齬(そご)って一般的によく使う言葉ですか? – Yahoo!知恵袋

たとえば、文書で広い意味で捉えられるような概念的な言葉や語句が使われているときなどには、ニュアンスの違いがあるため「齟齬がないか確認してほしい」場合があるでしょう。

一方、誤字脱字や抜け漏れがある場合や、修正が必要な部分の確認などは、齟齬の有無ではなく誤りや修正箇所のチェックになるため、「齟齬がないかチェックしてください」ではなく、「誤りやミスがないかチェックしてください」と述べたほうが正確ですね。

齟齬の間違った使い方

齟齬と言う言葉は、定義やニュアンスがネガティブな要素を多く含むため、特に目上の人への説明や、誤解を招く恐れがあるシチュエーションでは使うべきではありません。

中でも、下記2つの使い方をしている場合には、誤解を招く可能性が高いため、「間違った使い方」としています。

齟齬の間違った使い方1|日付に齟齬がある

「日付に齟齬がある」とは、「約束していた日程やスケジュールに認識違いがあった」「相手と自分のどちらかが約束していた日程を間違えていた/勘違いしていた」場合に使えそうな言葉です。

しかし、齟齬には「食い違いがあった」というニュアンスがあるため、あなたがスケジュールを勘違いしていた場合に「スケジュールに齟齬がありました」と説明してしまうのはNGです。

相手にスケジュールを間違えてしまったことを責任転嫁しようとしているとも受け取られてしまいかねません。

そこで、「自分のミスにより、相手との日程やスケジュールを勘違いしてしまっていた」場合には、「以前打ち合わせしていたスケジュールを失念しておりました/勘違いしておりました」と説明したほうがいいでしょう。

齟齬の間違った使い方2|約束を齟齬にする

「約束を齟齬にする」という用例は一般的ではありません。以前相手方と行った契約や約束事に「食い違いがある」のであれば、「約束した内容に齟齬がある」と表現しましょう。

また、「約束を反故(ほご)にする」という表現の場合、「約束をなかったことにする」という表現になります。

齟齬の例文・使い方

ここでは、齟齬の例文や使い方を解説していきます。

「齟齬が生じる」「齟齬をきたす」などの代表的な使い方と例文について、ご紹介します。

齟齬の使い方・例文1|「齟齬する」

両者の意見が食い違っており、話が噛み合っていない様子を指す場合に、「齟齬する」を使います。

齟齬するに限らず、齟齬は第三者目線で食い違っている様子を表す場合に使いますので、使い方には注意が必要になります。

  • 賛成派と反対派の意見が齟齬する。
  • 支持する政党によって、何を重要課題にするかの考え方が齟齬する。
  • コミュニケーション不足によって、チームメンバー個々人の「日々の考え方」自体が齟齬する。

齟齬の使い方・例文2|「(感情・内容などに)齟齬がある」

両者の間で取り交わした約束の内容や契約内容、文面でのやりとりやお互いの感情などに「食い違い」がある場合には「齟齬がある」を使います。

  • 取り交わした契約内容に齟齬がある。
  • 文面のやりとりの中で齟齬があった。
  • 感情に齟齬があることによって人間関係に支障をきたす。

齟齬の使い方・例文3|「齟齬が大きい」

両者の食い違いや理解に大きな齟齬がある場合には、「齟齬が大きい」と表現することがあります。

大きな意識のズレや同じ物事に対する大きな目的意識の差など、誰から見ても食い違いが発生している際に使います。

  • 両者の齟齬が大きいのは、政治思想が正反対だからだ。
  • 契約内容は綿密に打ち合わせして決定していたのにも関わらず、現状両者の契約内容の認識は齟齬が大きい。
  • 初めは小さな認識のズレだったが、時間経過とともに齟齬が大きくなっていった。

齟齬の使い方・例文4|「齟齬が生じる」

齟齬が今まさに発生しているシチュエーションや、齟齬が今起きているときには「齟齬が生じる」「齟齬が生まれる」と表現します。

  • 2人の意見に齟齬が生じる。
  • 言い方が悪く、齟齬が生じてしまったようだ。
  • 齟齬が生じている原因は、説明不足と言い方にあると思う。
  • 両者が持つこのテーマに関する課題意識に齟齬が生まれる。
  • 単純に性格が合わないだけではなく、違いが重要と感じているやり方に齟齬が生まれている。
  • 齟齬が生まれる原因のひとつは、両者のコミュニケーションロスにあると思う。

齟齬の使い方・例文5|「齟齬をきたす」

「齟齬が生じる」とほぼ同じ意味を持つ表現です。一般的には、「齟齬が生じる」「齟齬がある」と表現した方がわかりやすいですね。

  • 両者の考えに齟齬をきたす。
  • 計画に齟齬をきたした。
  • もともとのコンセプトと齟齬をきたしている。

ビジネスにおける齟齬の意味と言い換え方法

ここでは、ビジネスシーンで使用する齟齬の意味・ニュアンスと、齟齬を使うべきではない場合の適切な言い換え方法について解説していきます。

コミュニケーションにおける齟齬は「お互いが対立すること」を表す言葉

ビジネスにおいてはどうしても「齟齬」が発生します。

あなたも、毎日の仕事で悩むことと言えば人間関係の問題であるはずです。

お客様との関係、上司や部下、同僚との関係…どうしてこうもうまくいかないんだと感じることもたくさんあるでしょう。

また、いくら打ち合わせや話し合いを重ねても、どうしても食い違いが起きてしまうパターンもあります。その際は、「相手が悪い」と決め込んでも良いのですが、自分が悪い場合もあるので、そうも考えられません。

このときは「お互いに食い違いがあるので…」と関係性を修復できるように努力するはず。

しかし、そのときに「お互いに齟齬があるので」と言ってしまうのは実はNGなんです。

齟齬には、「食い違い」という意味だけではなく「お互いに対立する」ことを表します。つまり、「自分もあなたも悪いよね」という意味で相手に伝わってしまう可能性があります。

ビジネスでは、どうしても下手に出なければいけなかったり、両方に非がある場合でもこちらから譲歩することが大切なときがあります。

そのため「齟齬があるので」と取引先や上司に伝えるのは避けておきましょう。

「齟齬が実際に起きているな」と感じる場合には…

  • 「この点に間違いがあったようなので訂正させて頂きます」
  • 「もう一度説明させていただいてもよろしいですか?」
  • 「誤解を解かせていただきたいので、もう一度お話させていただけますか?」

など、できる限り具体的に認識のズレを修正できるように言い回しを変えましょう。

齟齬という言葉は、「〇〇さんと△△さんの間に齟齬がある」などのように”第三者目線”で使うべき言葉であると覚えておくと、間違って使うことがありません。

契約内容における齟齬は「認識のズレ」

個人事業主(フリーランス)として独立したり、副業を新たに始めたりする方々が増えてきています。その中で、契約内容に食い違いや認識のズレがあるとトラブルに発展する可能性があります。

「契約内容」に関して齟齬を感じるケースは多いようです。

契約で取り交わされる書面や注意事項・責任の範囲などを理解した上で契約をとりかわすことが重要です。

その際には、「齟齬があるため契約について打ち合わせをしたい」と持ちかけるのではなく、認識のズレが起きやすい点に関して、もう一度すり合わせておきたい」と持ちかけるほうが適切です。

齟齬の類語・言い換え語

齟齬には似ている言葉があるので、言い換えをする場合や、ほかの言葉のほうがふさわしい場合に使える類語についても同時におさえておきましょう。

「矛盾」「相違」などのニュアンスの違いを知っておくと、よりシチュエーション別にふさわしいボキャブラリーを発揮することができます。

齟齬の類語1|齟齬と誤解の違い

「誤解」には「意味を取りちがえること」という意味があるため、齟齬によって起きた食い違いが原因で、相手が意味を間違えて理解するという因果関係にあるといえます。

齟齬が起きることを相手に向けて言う場合には「誤解を招く」と言い換えることができます。

齟齬の類語2|齟齬と差異の違い

差異とは、「他のものとの違い」を表す言葉です。

他のものと異なる点。ものとものの違い。差。「両者の能力になんら―はない」

引用:差異 – コトバンク

齟齬は「食い違い」を表す意味であるのに対して、差異は「ほかのものと異なる」という物事の差を表すだけであり、食い違っているかどうかは関係ありません。

齟齬の類語3|齟齬と相反の違い

相反とは、「互いに反対であること」を表す言葉です。

互いに反対であること。 「 -定理」

引用:相反 – コトバンク

齟齬は「食い違い」を表しますが、両者の意見に齟齬があるといっても、必ずしも正反対の意見を持っているわけではありません。

そのため、「両者に齟齬があり、かつその齟齬の中身が正反対なものであるケース」のときにのみ、「両者は相反する」と表現できます。

齟齬の類語4|齟齬と行き違いの違い

行き違いとは、「人やものがすれ違うこと」「食い違いが誤解が怒ること」を指す言葉です。

① 人や物がすれちがって出会わないこと。いきちがい。 「 -になる」 「返事の手紙と-にまた催促の手紙がきた」
② 意思が通じなかったりして、食いちがいや誤解がおこること。いきちがい。 「会談は-に終わった」 「相互の理解に-があった」

引用:行き違い – コトバンク

齟齬とは、「食い違いが生じて対立や衝突が起きること」を表すため、行き違いが起きることによる結果の争いや衝突、対立の意味を持ちます。

一方、行き違いの場合は考え方が異なっていたり、お互いの意思疎通ができていない状況自体を指す言葉、という違いがあります。

齟齬の類語5|齟齬と軋轢の違い

軋轢(あつれき)とは、車輪がきしることから転じて、葛藤が生じたり、両者の仲が悪くなることを表す言葉です。

日常会話でいう「AさんとBさんはギスギスしている」というニュアンスにも近い言葉です。

① 車輪のきしること。
② 葛藤(かっとう)の生じること。仲が悪くなること。

引用:軋轢 – コトバンク

齟齬は、「食い違いによる対立や衝突」を表す言葉です。つまり、齟齬が起きるということは「両者の関係が悪化すること」でもあります。

この「両者の関係が悪化すること」を「軋轢が生じる」と表現することができます。

齟齬が起きる結果、軋轢が生まれるという関係性であり、意味には大きな違いがありますね。

齟齬の類語6|齟齬と不協和の違い

不協和とは、互いに混じることがなく、溶け込まない様子を指す言葉です。

協和しないこと。互いに混じり合ったり融け込んだりしていないさま。特に、二つ以上の音が同時に響くとき、唸(うな)りなどを生じて調和しないさま。

引用:不協和 – コトバンク

不協和は、「協和(心を合わせ仲良くすること)」の対義語であり、人間関係を表すときにも使えます。

齟齬は、「食い違いによる対立」などを意味しますが、不協和が協和の反対の意味である「互いに溶け込まず心を合わせることがない」と言い換えれば、齟齬が起きることで対立している様子とほぼ同じ意味になります。

齟齬の類語7|齟齬と不協和音の違い

不協和音は、同時に2つ以上の音が響いたときに、協和しない音程の関係をもつものを指す音楽用語です。

そこから転じて、両者の関係性が「仲良くない」「考え方や方針が合わない」場合に、「両者の関係に不協和音が生じる」などと表現することができます。

音楽用語。同時に響く2つ以上の音が,協和しない音程関係をもつもの。協和音に対する。

引用:不協和音 – コトバンク

齟齬は、意見や考え方、それらに基づく行動に食い違いがあり対立したり、衝突したりする様子を表します。

不協和音は、齟齬が生じた結果起きる「仲の悪い状態」「考え方や方針が合っていない状態」を表すと考えることができますね。

齟齬の類語8|齟齬と不一致の違い

不一致とは、ピッタリ合わない様子や、意見や考え方が一致していないことを表す言葉です。

一致しないこと。ぴったり合わないこと。「意見の不一致」「性格の不一致」

引用:不一致 – コトバンク

齟齬は食い違いによる対立を表すため、齟齬が起きる原因の一つに「意見や考え方、方針などの不一致」があると考えると、2つの言葉の意味が区別しやすくなります。

齟齬の類語9|齟齬と矛盾の違い

「矛盾」とは「前に言ったことと後から言ったことのつじつま・理屈が合わないこと」を指す言葉です。

① 矛ほこと盾たて。ぼうじゅん。
② つじつまが合わないこと。物事の道理が一貫しないこと。撞着どうちやく。 「論旨の-をつく」 「前後-した意見」 〔昔、楚その国に矛と盾を売る者がおり、この矛はどんな盾をも貫き、この盾はどんな矛も通さないと言ったところ、それを聞いた人にその矛でその盾を突いてみよと言われ困ったという「韓非子難一」の故事から〕
③ 〘論〙 〔contradiction〕
㋐ 論理学で、二つの命題が相互に一方が真であれば他方は偽であり、一方が偽であれば他方は真であるという関係にあること。例えば「 A である」と「 A でない」。また、そうした二命題の連言命題。例えば「 A でありかつ A でない」。「反対(contrary)」とは区別される。
㋑ 弁証法で、相互に排除し対立しあいながら連関しあう二契機の間の関係。
④ 武器をとって戦うこと。敵対すること。 「 -ニ及ブ/日葡」

引用:矛盾 – コトバンク

簡単な例を示すと、「前はりんごだけが好きと言ったのに、今はみかんだけが好きだと言っている」のが矛盾です。

一方、齟齬は認識のズレや食い違いを表します。

そのため、「Bさんはりんごだけが好きと言っていたのに、後からみかんも好きと言っていた」とAさんが勘違いしており、Bさんはりんご「も」好きだと言っていたのが事実であるといった、AさんとBさんの間に認識のズレがあることが齟齬になります。

つまり、矛盾はただ一方がつじつまの合わないことを言っていることやそのさまを表すのですが、齟齬ではAさんの認識のズレによってつじつまが合っていないように感じていることを表しています。

齟齬の類語10|齟齬と相違の違い

齟齬と似ている言葉には「相違」があります。

齟齬を英単語に直して再翻訳すると「相違」になる場合もあるため、この2つの言葉はとても似ているものです。

相違は「2つの間に差があること・一致しないこと」を表す言葉。そのため、2つの間に何かしらのズレやギャップがあることを指します。

[名](スル)二つのものの間にちがいがあること。「事実と相違がある」「案に相違する」

引用:相違 – コトバンク

つまり、相違は決定的に差や違いがあることを指している一方で、齟齬は差や違いがあるように見えるが実際はどうなのかが分からない(噛み合っていない)状態であることを指します。

たとえば、「努力は才能より大事だ」と考えているAさんと、「才能は努力より大事だ」と考えているBさんがいる場合には2人の意見に「相違」があるといえます。

しかし、Aさん、Bさんの2人とも「才能より努力のほうが大事だ」と考えているのにも関わらず、Aさんがあるとき「才能にまさる努力ってほとんどないんだよね」と言っているのをBさんが聞いたとします。

その際に、Bさんは「Aさんは努力よりも才能が大事だと感じる人なんだな」と思ってしまいますよね。

これが2人の意見の「齟齬」です。

齟齬の類語11|齟齬とジレンマの違い

ジレンマとは、2つの合い判する事柄に板挟みになってしまうことを表す言葉です。

「A案とB案のどちらを採用しても問題が起きてしまうジレンマに陥る」などと使います。

1 二つの相反する事柄の板挟みになること。「ジレンマに陥る」
2 論理学で、二つの仮言的判断を大前提とし、その判断を小前提で選言的に肯定または否定して結論を導き出す三段論法。例えば、「城にとどまれば焼き殺される。城から出れば切り殺される」「城にとどまるか、城から出るかよりほかに道はない」「故に、いずれにしても殺される」の類。両刀論法。

引用:ジレンマ – コトバンク

齟齬は「両者の食い違い」により問題が発生することを指しますが、ジレンマは両者や2つの物事が相反することで問題が発生してしまうことを指します。

齟齬の類語|齟齬の類語一覧

齟齬には、似ている言葉や類語は上記以外にも複数存在します。ここではその意味を解説しませんが、一通りおさえておくと良いでしょう。

  • ずれ:2つのものが食い違うこと
  • 背中合わせ(せなかあわせ):2つのものが背中を合わせるように反対向きになっていること
  • 不整合(ふせいごう):整合しないこと。論理的に矛盾があること。
  • 仲違い(なかたがい):仲が悪くなること。仲が悪い状態。
  • 不統一(ふとういつ):統一がとれていないこと。まとまりがないこと。
  • 不両立(ふりょうりつ):相反する2つのものごとの対立
  • 背馳(はいち):行き違うこと

齟齬の対義語・反対語

齟齬の対義語としては、下記の言葉が挙げられます。齟齬が解消されれば、意思疎通ができるようになり、お互いの認識が合致(符合)します。

齟齬の対義語1|合致する

合致するとは、「意見などがぴったりと合うこと」を指す言葉です。

合致している状態は、両者の考え方や意見に認識のズレがなく、同じ内容のものをきちんと理解し、それに同意していたり同じ考えを持っている状態になります。

ゆえに、齟齬が起きる余地はありません。

齟齬の対義語2|符合する

符合するとは、「よく合致すること」であり、足並みが揃っている様子を表す言葉です。

意味としては合致すると同じ使い方ができます。

符合している状態では、両者が食い違いや意見の相違を発生させることなく、物事をきちんと理解しています。

齟齬の対義語3|疎通(する)

「意思疎通(いしそつう)」などに使われる「疎通する」という言葉は、「意見などが途中で妨げられずに通ずること」を指します。

自分の考えや伝えたいことが誤解なく相手に通じ、通じた内容が相手にとっても問題ないと理解されている状態であり、そこに齟齬は生じません。

齟齬の英語表現

齟齬は食い違いや認識のズレを表す言葉です。そのため、英語で表現する方法にはいくつかの単語や表現方法があることをおさえておきましょう。

齟齬の英語表現1|opinions differ

「opinions differ」 は「意見が食い違う」という意味を持つ英語表現です。

「opinions:意見」「differ:違い」という意味を持ち、”意見の違い”という意味があります。

  • Their opinions differ from mine.:彼らの意見は私と異なる。
  • Our opinions differ in regards to this problem.:それについて、私たちの意見は異なります。
  • It is on this point that our opinions differ.:この点において、私たちの意見は異なります。

齟齬の英語表現2|discrepancy

「discrepancy」は「不一致」「食い違い」という意味を持つ英語表現になります。

  • There’s a discrepancy between the two reports.:2つの報告書には食い違いがあります。
  • a discrepancy between opinions:意見の不一致
  • There is a discrepancy here.:ここには食い違いが存在する。

齟齬の英語表現|齟齬の英語の類語一覧

そのほかにも、食い違いや不一致、不協和音など、類語で解説していた言葉の英語表現を、「齟齬」を英語で表現する際に使用することができます。

  • variance:相違、不一致、食い違い
  • discord:不一致、不和、仲たがい、内輪もめ、不協和音
  • discordance:不和、不調和、不一致
  • divergence:分岐、逸脱、相違
  • disagreement:不一致、意見の相違、不適合

参考:齟齬の英語 – Weblio英和・和英辞典

単語によって細かくニュアンスが異なるので、英文で齟齬と同じ意味合いの単語を使うときには、文脈に合わせて違和感のないものを選ぶ必要があります。

基本的には、「variance」を使うべきでしょう。

齟齬の語源・由来

「齟齬」という漢字を観ると何となくわかりますが、それぞれの漢字が「歯」を表しており、上下の歯が上手に噛み合っていない状態を表すことがイメージできます。

冒頭で解説した通り、齟齬の「齟」は「噛む」を表す漢字。「齬」は「食い違う」を表す漢字。かみ合わせが食い違うという意味合いで「齟齬」という言葉が用いられます。

歯に関連する言葉といえば…

  • 歯に衣着せぬ
  • 歯がゆい
  • 歯ごたえのある

などいろいろな慣用句がありますので、齟齬も由来を知ると意味がイメージしやすいです。


齟齬の意味や定義、そしてビジネスシーンにおける使い方・使われ方を解説してきました。

ここまで読んできた方は、齟齬の本来の意味や定義について、これまで自分が知っていたこと以上に深い教養が身についたと感じるのではないでしょうか?

ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!

次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。

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ひとつの項目でも当てはまるあなたは、用語を学ぶだけではなく、働き方や生き方を満足できるものにするために、働き方や生き方を変えるべきです。

「このままずっと同じ職場で働くつもりだ」と、あなたは自信を持って言えるでしょうか?

少しでも自信がないなと感じる方は、ぜひ下記の転職するための4つのコツをお読みください。

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?

  1. 「失業リスクがある」
  2. 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
  3. 「転職すると給料が下がる」
  4. 「新しい環境に慣れるのが大変そう」

しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。

1 転職活動に失業リスクはない!

転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。

一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。

大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

引用:年代別の転職回数と採用実態 – リクナビNEXT

20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。

つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。

ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。

理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」

人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。

2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。

引用:中途採用調査 – リクルートワークス

つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。

理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」

転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。

しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。

たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。

  • 求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を作成する
  • 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
  • 面接を1次〜3次まで突破する
  • 給与条件や入社日を人事側と調整する
  • 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう

これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。

でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。

そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。

以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。

おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

2018.02.22

おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。

また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。

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2017.12.25

2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる

転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。

特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。

これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。

「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。

あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。

もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。

業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。

業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。

どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。

もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。

3 転職しても給料は下がらない

「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?

それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。

それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。

特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。

年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。

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また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。

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2017.12.25

4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる

転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。

「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。

しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。

それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。

あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?

実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。

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