「ディテール(英語:detail)」とは、「全体に対する細かな部分」「細部」のことを指す言葉として用いられます。
ディテールという言葉は使いやすく一般にも浸透している言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
使いやすい言葉なので、無意識に使っているという方も多いかもしれません。
しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、ディテールの本来の意味や定義を解説するとともに、ビジネスシーンでの例文や使い方について解説していきます。また、建築・ファッションなどの各分野におけるディテールや、類語・言い換え、対義語の意味についても触れていきます。
「ディテールの意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
ディテールの意味とは?
ここでは、一般的な「ディテール」の意味や使われる際の細かなニュアンスについて全体像をつかむための解説をしています。
ディテールの意味1|「細部」「全体に対する細かな部分」
ディテールとは、「全体に対する細かな部分」「細部」のことを指します。
ディテールは「小さいもの」を指す言葉ではなく「全体は大きいが、その中でも細かな部分」を指す言葉です。
そのため、ものづくりの分野でよく使われます。
ディテール【detail】
全体に対する細かい部分。全体から見ると末梢的な部分。細部。デテール。
ディテールの意味2|カタカナ語では「細かな気遣い」「創意工夫」
カタカナ語で「ディテール」という場合には、全体の中で小さな部分にこだわって作られた伝統工芸品や芸術品、その他細かな気遣いや創意工夫が感じられるモノに対して用いられます。
また、例えば車や工芸品、細かな部分にまで工夫が施されている製品などに関して高い評価をつける際に使用される言葉でもあります。
ものづくりだけではなく、作品の内容や物語の細かさ、秀逸さに関しても「ディテール」という表現で批評されることがあります。
「この作品は本来の機能とは異なる部分にまでディテールが施されているので、作り手の情熱が感じられる」というニュアンスで使用することが多いです。
ただし、ディテール自体には「こだわり」という意味はありません。
また、ディテール自体には本来特に良いニュアンスがあるわけではないので、モノや作品を評価するときには使い方に注意が必要です。
ディテールの意味3|ディテールとディティールの違いは表記ゆれ
「ディテール」と「ディティール」は、英語からカタカナ語としてつ変わる際に起こりがちな「表記ゆれ」のひとつであり、どちらの書き方でも同じ意味を持つ言葉になります。
ディテールとディティールと同様の事例はほかにもあり、たとえば、「マネジメント」と「マネージメント」のように、英語からカタカナ語の表記ゆれは頻繁に発生します。
あなたがどの書き方でこの記事にたどり着いたかは分かりませんが、ディテールでもディティールでも特に問題や違いはありません。
ただし、英語のスペリングとしては、「ディテール」が正解でしょう。
ディテールの英語表現|「detail(細部)」
「detail」には、様々な意味合いがあります。
「細部」「細かい面」「細部の描写」などはカタカナ語のディテールと同じですが、「つまらないこと」というニュアンスもあります。
detailとは
細部、細目、細かい面、細部の描写、ディテール、(重要でない)枝葉のこと、つまらないこと、ささいなこと、分遣隊、(警官などの)特派隊
本来、ディテールというのは「重要ではない枝葉のこと」…つまり、「取るに足りない」とふつうは考えられるような細かい部分、という意味があります。
「detail(細部)」の英語例文・イディオム
- You needn’t go into detail.(細部までわたる必要はない。)
- detail a plan(計画の詳細を説明する)
- to write something in detail(詳しく書く)
ディテールの語源・由来|「Détail」
ディテールの由来・語源としては、フランス語の「Détail」が挙げられます。
「Détail」は「細かく裁断する」という意味を持つフランスの単語であり、それが英語、ひいてはカタカナ語として日本でもそのまま用いられています。
ディテールの例文・使い方
ディテールには様々な使い方があります。
モノだけではなく、小説や物語に関する詳細について語るときも、ディテールという言葉を使うことができます。
ここでは、より一般的なディテールの使い方と例文について、詳しく解説していきます。
ディテールの例文・使い方1|ディテールが細かい
「ディテールが細かい」とは、一見変な使い方をしているように見えますが、慣習的によく用いられる表現です。(腹痛が痛い…のような表現ですが。)
意味が重複しているため、できればこの表現はできるだけ避けたほうが良いかもしれませんね。
- この映画のディテールの細かさには感動した。
- ディテールの細かさだけに囚われてはいけない。
- ディテールが細かいだけではこだわり抜いたことにはならない。
ディテールの例文・使い方2|ディテールにこだわる
「ディテールにこだわる」とは、完成度を高くしなくても良い部分をこだわって作っている(作られた)ということです。
ディテール自体には、「こだわり」というニュアンスや意味はありません。
しかし、「細かなところまで力を抜かずに作り上げる」という結果になるため、こだわりという言葉と一緒に使われることが多いです。
- ディテールにこだわり抜いた結果、これまでの自身の作品群を凌駕する作品に仕上げることができた。
- ディテールにこだわることで、自然な形で自分の感情や思考を作品に落とし込むことができた。
- ディテールだけにこだわった結果、物事を俯瞰することができずに失敗してしまった。
ディテールの例文・使い方3|ディテールが知りたい
ディテールは「細部」を意味する言葉であるため、「全体の一部」「より詳細がわかる部分」をディテールと表現することがあります。
そこで、「もっと詳しい内容が知りたい」「もっと詳細を把握したい」などのニュアンスで「ディテールが知りたい」という表現を使うことがあります。
- 御社の製品の差別化ポイントはわかったが、機能に関するディテールが知りたい。
- ディテールが知りたいのに、概要しか示されないのは不満足だ。
- 企画案だけではなく、実際の業務フローや企画内容のディテールが知りたい。
ディテールの例文・使い方4|ディテールが荒い
「細部」を意味するディテールが見えないものに対して「ディテールが荒い」と表現することがあります。
たとえば、「企画案は秀逸だが、具体的な実行手順のディテールが荒い」「ディテールが荒く、実際にどの点が競合より優れている点か知ることができない」などと使います。
要するに、ディテールが荒いのは「おおざっぱ」「検討段階」「詳細が詰められていない」「準備不足」を言い換えた言葉となります。
- 予定のディテールが荒いため、実際に行動することができない。
- コンセプトは良いが、ディテールが荒く、結果としてお粗末な企画案となっている。
- ディテールが荒いために、検討段階から全く前に進まないプロジェクトが存在する。
その他のディテールの例文・使い方一覧
その他のディテールの例文・使い方一覧を掲載します。
- ディテールの完成度が高い工芸品だと思う。
- ディテールにまで作り手の熱意が込められている。
- ディテールまで完ぺきに再現されている。
- ディテールが荒いデザインだが、自分としては好みだ。
主に、細部に関して評価したいときや、細かな部分に着目して評価したいときに使える言葉として覚えておきましょう。
各業界におけるディテールの意味と使い方
ここでは、各業界において固有の意味を持つディテールの用語としての意味について解説しています。
ディテールを用いた言葉は、各分野・業界によって大きく意味と用法が異なりますので、注意しましょう。
ビジネスにおけるディテールの意味|「業務や予定の詳細」
ビジネスシーンでは、通常ディテールを使うことがほとんどありません。
たとえば、業務の詳細やスケジュールの詳細を尋ねるときに「ディテールは〜」と使う人はめったにいないでしょう。
そのため、通常のビジネスシーンでは、ディテールを使うことはまずありません。
しかし、業務内容や予定の内容が複雑だったり、Todoが多岐にわたる場合には「ディテールを説明する」などのように使う場合があります。
ビジネスにおけるディテールの例文
- 予定のディテールをミーティングですり合わせる。
- 業務フローとは別に、各工程のディテールを共有する。
- ディテールが記述されたドキュメントを準備する。
美術におけるディテールの意味|「作品の詳細・細部」
美術における作品の詳細部分、細部を「ディテール」と表現します。
「神は細部に宿る」という有名な言葉がありますが、これはドイツのモダニズム建築家・ミース・ファンデル・ローエが使用していたことから広まり、人口に広く膾炙しました。
美術におけるディテールの例文
- かの美術家は「神は細部に宿る」を徹底する作品を作ることが有名で、字自身の作品のディテールにこだわり抜くことに一度たりとも妥協したことがない。
エンターテイメント業界におけるディテールの意味|「作品の表現の細かさ・完成度」
映画業界やアニメ業界、漫画業界や音楽業界、ゲーム業界などのコンテンツを主軸とする業界では、「ディテール」が事細かに追求されます。
たとえば、「作品としての細やかな表現技法」「作品自体の完成度」「作り手のこだわりが表現されているストーリー」など、作品の描写や背景の細かさをディテールと表現します。
エンターテイメント業界におけるディテールの例文
- この映像作品の描写力は秀逸で、昨今の社会問題に対する問題提起をディテールに織り交ぜた、社会風刺的な側面を持っている。
雑貨・服飾・ファッション業界におけるディテールの意味|「ディテールデザイン」
ディテールは、先ほど解説した通り、「ものづくり」の分野でよく使われる言葉です。
制作したモノ自体の細部へのこだわりを評価するうえで使います。
特に、ファッション業界や雑貨関連の業界では、「服・靴・バッグ」などの服飾雑貨のデザインのことを「ディテールデザイン」と言います。また、略して「ディテール」とする場合もあります。
雑貨やファッションアイテムは、主として全体のデザイン以上に細部へのこだわりやブランド独特の特徴などが高く評価されます。
そのため、ディテールのデザインがいかに買い手にとって満足できるものなのかが非常に大切です。
雑貨・服飾・ファッションにおけるディテールの例文
- ディテールデザインはアートとは異なり、ブランドイメージの構築やビジネス的側面を十二分に考慮してなされる必要がある。
MR・営業職におけるディテールの意味|医薬品の個別説明「ディテーリング(detailing)」
MR(Medical Representative)は「医薬情報担当者」と呼ばれる職種で、病院や調剤薬局の薬剤師に対して、製薬会社(自社)の薬に関する情報を提供する「製薬業界の営業職」のような存在です。
このMRが、医師・薬剤師に対して医薬品の個別説明をおこなうことを「ディテーリング」と表現します。
通常の営業職では、顧客に対する説明を「ディテーリング」とは言わないと思いますが、MRでは特に医薬品に関する密な情報提供をおこなうことが求められることから、「商品説明」ではなくこの言葉を使うのでしょう。
MR・営業職におけるディテールの例文
- ディテーリングを実施し、自社の薬品に関する情報を正確に医師に伝える。
建築業界におけるディテールの意味|「建築・インテリアの細かな部分」「詳細図」
建築やインテリア業界においては、建築やインテリアの細かな部分をディテールと表現します。
建物の設計に重要な「詳細図」のことをディテールと表現することもあり、美術・装飾・建築分野では一貫して、ディテールにこそ、その工芸的な洗練さが現れることが広く認識されています。
建築業界におけるディテールの例文
- 建築における工芸的な洗練さは、すべてディテールにこだわり抜かれていることに起因すると言っても過言ではない。
写真・カメラ用語としてのディテールの意味|「被写体の細部」「ハイライト・シャドウの調子再現」
写真・カメラの用語としてのディテールも、一般的な「詳細・細部」という意味で同じです。被写体のディテールをより写真で「再現」するためには、解像度、描写力に優れた性能を持つカメラが必要です。
ただし、カメラ自体の性能だけではなく、撮影者のこだわりやテクニックも重要なディテール再現のファクターになります。
また、特に「ハイライト」「シャドウ」といった、被写体の調子再現のことを「ハイライトのディテール」「シャドウのディテール」と区別して使うこともあります。
写真・カメラ用語におけるディテールの例文
- 被写体のどの部分に着目するかによっても、被写体のディテール再現の手法は異なってくる。
ディテールの類語・言い換え語
ディテールには類語が数多くあります。
「詳細」「委細」といった言葉で置き換えることができるワードなので、シチュエーションによってはディテールよりも類語を活用したほうが良い場合があるでしょう。
ディテールの類語・言い換え語1|委細(いさい)
「委細」とは、「詳しいこと」「細々とした詳しい事情」を指す言葉です。
ディテールよりも、「話や状況などの事情」に関する詳細について使う言葉になります。
- 委細は面談にて説明します。
- 委細構わず行動する。
- 計画の委細を話し終えたため、すぐに実施する。
ディテールの類語・言い換え語2|眼目(がんもく)
「眼目」とは、「ある物事の最も重要な点」を意味する言葉で、「会議の眼目」「企画書の眼目」「説明資料の眼目」などのように使います。
眼目は、ディテールの中でも特に知っておくべき部分や重要な情報のことを指すため、ディテールや細部よりも限定された使い方になります。
- 会議の眼目を伝える。
- 企画の眼目を把握する。
- 資料の眼目を理解する。
ディテールの類語・言い換え語3|ポイント(point)
「ポイント」は、「点」という意味がありますが、それだけではなく「重要な部分」という意味で使われます。
たとえば、教科書や参考書、説明資料には「チェックポイント」「注意ポイント」などと表記されます。
「眼目」と同様に、ディテールのうちより重要な部分について表現する言葉となり、使い方には違いがあります。
- この作品の見どころとなるポイントは、前半から後半にさしかかるあたりだ。
- チェックポイントをおさえて効率的に学習を進める。
ディテールの類語・言い換え語4|焦点(しょうてん)
「焦点」は、反射鏡・レンズに平行に入射し、反射・屈折した光線が集まる点という本来の意味のほか、「人の注目・関心が集中する点」という意味でも用いられます。
ディテールのうちより重要な部分について表現する言葉となります。
- 議題に対して、参加者間の焦点がズレている。
- 焦点を合わせて問題の解決に取り組む。
- 一点集中し、今目の前の課題に焦点を合わせる。
ディテールの類語・言い換え語5|論点(ろんてん)
「論点」とは、議論の中心となる問題点のことを指す言葉です。
議論や打ち合わせ、直面した課題に関して、その解決のために本質的に考えるべきポイントのことを指します。
- 論点を明確にした上で、議論をする必要がある。
- 論点が見出せた時点で、問題の8割は解決している。
- 論点が見えないまま、時間だけが過ぎていく。
ディテールの類語・言い換え語6|事細かに(ことこまかに)
「事細かに〜」とは、「細部にわたって詳しく」という意味を持つ言葉で、「ディテール」と同様の意味を持ちます。
事細かな説明は「詳細を説明する」とも言い換えることができます。
- 企画案を事細かに説明する。
- 事細かに、当時の状況を解説する。
ディテールの類語・言い換え語7|つぶさに(備に・具に)
「つぶさに(具に・備に)」とは、「細かに詳しく」という意味を持つ言葉で、「事細かに」と同じ意味を持つ言葉です。
- つぶさにその由を告げる。
- 失敗した原因と考えられる箇所をつぶさに見ていく。
ディテールの類語・言い換え語8|箇所(かしょ)
「箇所」とは、問題になっているその場所を指して使う言葉で、「該当箇所」「誤っている箇所」などと使います。
ディテールは全体のうち細かな部分を指しますが、その中でも特に今問題となっている部分や、具体的に見るべき部分が決まっているときに使うほか、「3箇所」など数量表現と一緒に使うことが多いです。
- 誤っている箇所を訂正する。
- 問題となっている箇所に言及する。
ディテールの対義語・反対語
ディテールの対義語は、ディテールのニュアンスによって使うべきものが異なります。
ディテールの対義語・反対語1|簡略(かんりゃく)
簡略(かんりゃく)は、手軽で簡単なことを表す言葉です。
ディテールというと、簡略な作りではなく細かな部分まで時間をかけて作られるものに対して使う言葉となります。そのため、対義語としては「簡略」がふさわしいでしょう。
- 現実世界のものを簡略に表現している作品である。
ディテールの対義語・反対語2|大ざっぱ(おおざっぱ)
ディテールが細部まで気を抜かず作られたものを表すのに対して、「大ざっぱ」という表現は荒削りで細かな部分への注意がなくなっているさまを表します。
また、あえて大ざっぱに作り、そこから「ディテール」にこだわっていく方法もあるでしょう。
- この建築は大ざっぱな作りをしているが、一方で建築家のこだわりが垣間見える。
ディテールの対義語・反対語3|サマリー(summary)
「サマリー(summary)」は、「概要」「要旨」という意味を持つ英単語で、カタカナ語としても使われる言葉です。
「企画書のサマリー」「会議のサマリー」など、ビジネスシーンで多く用いられる言葉でもあります。
- 企画案をA4用紙にサマリーとしてまとめる。
ディテールの対義語・反対語4|シンプル(simple)
シンプル(simple)は、「簡略」「簡素」「単純」という意味で使われ、その意味からディテールとは反対の意味で使われます。
- シンプルな内容の本だが、なんども読み返すことで学べる部分が多くある。
ディテールの対義語・反対語5|アウトライン(outline)
アウトライン(outline)とは、「概要」「要点」などの意味でビジネスシーンで頻繁に使われます。
ディテールとは反対に、「ざっくりとした流れ・内容」を意味します。プレゼン資料などでも、目次の代わりに「アウトライン」と表記されている場合があります。
詳細説明を行う前に、アウトラインを共有する。
ディテールの対義語・反対語6|ラフ(rough)
「ラフ(rough)」は、「大雑把」「荒い」を意味する言葉で、ビジネスシーンだけではなくファッションの用語としても使われます。
- ラフな服装でコンビニまで買い物に行く。
- ラフな格好で会社に出勤する。
ディテールの意味や定義、そしてビジネスシーンにおける使い方・使われ方を解説してきました。
ここまで読んできた方は、ディテールの本来の意味や定義について、これまで自分が知っていたこと以上に深い教養が身についたと感じるのではないでしょうか?
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1 転職活動に失業リスクはない!
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大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
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おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
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3 転職しても給料は下がらない
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
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