販売士(1級・2級・3級)とは?難易度や資格を取る必要性を解説!

販売士(1級・2級・3級)とは?難易度や資格を取る必要性を解説!
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「販売士」とはどのような資格なのでしょうか? また、資格の難易度や資格を取得する意味はどんな点にあるのでしょうか?

販売士は、商工会議所が実施している公的資格で、別名を「リテールマーケティング検定」と呼びます。流通・小売業界における接客技術や流通・小売の基礎知識のほか、管理職向け、経営層向けの知識についても学ぶことができる資格です。

しかし、いったいどんな人が取るべき資格なのかがわからない方も多いでしょう。そこで今回は、販売士検定の受験を検討している方に向け、販売士の意味や検定の内容、申込方法を解説していきます。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

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2017.12.25

 

「販売士」とは?

「販売士」とは?

 

販売士の資格とは、どのようなことが学べ、仕事でどう役に立つものなのでしょうか? ここでは、販売士(リテールマーケティング)の資格とはどのようなものなのかを解説していきます。

販売職や営業職、マーケティング職としてキャリアアップを考えている方や、販売士の資格について気になった方はぜひ参考にしてください。

 

販売士とは何か?|資格内容

販売士とは、日本商工会議所が実施する小売・流通業向けの資格・検定試験のことです。

販売士は、流通業界・小売業界におけるキャリアアップに必要な接客知識・商品知識、提案力、仕入れや販売、物流の知識など広い範囲の販売・マーケティング分野に精通した「販売のプロ」と呼ばれる資格になります。

なお、販売士といっても1級から3級まで学ぶ範囲は区別されており、級が上がるごとに学ぶ範囲や技術は広く深くなっていきます。

総合すると、販売士の資格を取得することで、商品を流通・販売する仕事における重要な役割を担うことができます。

また、管理職や経営層などへのキャリアアップを考えている方が取得するべき、社会的な信用の高い資格としても有名です。

 

販売士が求められる理由

現在、流通業界は大きな変化を迎えている時代であるといえます。たとえば、少子高齢化や商品需要の多様化によって、「モノを作ればすぐ売れる」という時代はすでに終りを迎えています。

また、新しい技術(ITなど)が生まれ、流通や小売といった昔からあるビジネスも、効率化やグローバル化の影響を強く受けるようになりました。

このような流れの中で、流通業界においては大きく2つの方向性を目指すことになります。

ひとつは、「いかに売れる商品・サービスを作ることができるかを考えること」です。

そして、もうひとつは「売れる見込みのある商品・サービスをいかに効率的に仕入れ、販売士、物流を効率的にすることができるかを考えること」になります。

つまり、流通小売業界の企業が今後生き残りをかけて利益を上げ続けるためには、商品・サービスを購入してくれる顧客のニーズに答える方法と、答えるためにどうやって効率的に商品・サービスを届けることができるかを考え抜かなくてはならないのです。

このような中、半場市資格を取得したビジネスパーソンのように、小売・流通業界の基礎知識をおさえつつも、仕入、在庫管理、マーケティングなどの知識を持ち、実践的に生かすことができる存在が必要になってきます。

今後、あなたが流通業界・小売業界で活躍し、今以上の年収を得るためには、何よりも時代に求められている知識を蓄えることが大切になります。

その点において、販売士の資格は時代の要請に答えた資格のひとつであるといえます

 

販売士の役割・仕事内容

販売士の資格を取得したからといって、ほかの士業の資格(弁護士、税理士、司法書士など)のように「販売士」という職種で転職・就職ができるわけではありません。

そうではなく、販売士の資格を取得する中で得た知識をもとに、経歴や経験を積み重ねていくことが重要になります。

たとえば、昇進や転職活動では、あなたの評価や経歴に価値があるとみなされればその分正当な給与、待遇で働くことができますよね。

販売士は社会的な信用度の高い資格なので「販売士」として小売・流通業の管理職やマネージャーとしてのスキルを持っているとみなされることになります。

このように販売士の資格はどんな小売・流通業界を中心に、資格試験で学んだ知識を活かして働いたり、キャリアを評価されたりするときに役立つ資格です。

また、小売・流通だけではなく、「卸売業」「サービス業」など様々な業界で広く活用できる知識なので、学習内容を確認したうえで、あなたのキャリア・働き方に合っているものがあれば資格検定を検討してみましょう。

 

販売士の級ごとの違い|1級、2級、3級のそれぞれの特徴は?

販売士は、1級〜3級で難易度や学ぶ範囲・内容に違いがあるものの、どれも実務で役立つ知識を学ぶことができる点では共通しています。

3級から始め、徐々に階級を上げて行くやり方で試験を受けるのも良いでしょう。また、必要な部分だけ学ぶために、2級から受験することもできます。

販売士の「1級」〜「3級」のそれぞれで学べる中身について確認してみましょう。

 

販売士3級

販売士3級は、小売業・流通業の基礎知識として接客や売り場づくり、販売担当者としての接客技術を学ぶことができます。

また、流通・小売だけではなく、BtoCサービスを提供している企業の担当者が販売士を学ぶケースもあるため、流通・小売以外の接客・顧客対応のスキルとして役立つ技術・知識を学ぶことが可能です。

売り場の接客の仕事をしている方や、販売員として仕事をしている方が身につけるべき基本的なマナーと技術を学ぶことができます。また、転職でもアピールポイントに繋がるでしょう。

合格率は、第81回リテールマーケティング(販売士)検定試験で52.4%です。約半数の受験者が合格しています。

 

販売士2級

販売士2級では、流通・小売に関する基礎知識が身についていることを前提として、流通・小売業の専門知識を学ぶことができます。

現場でのマネジメントをおこなう管理職やマネージャー向けの内容になっているので、今後店長クラスや仕入れ管理・在庫管理をおこなう役職につこうとしている方や、店舗・売り場の人材管理をおこなう方、販売促進のためのマーケティングや企画をおこなう方におすすめです。

また、企業によっては販売士を昇進の条件としているところもあるようですので、取得しておいて損はないでしょう。

合格率は、第81回リテールマーケティング(販売士)検定試験で43.9%です。

 

販売士1級

販売士1級は、管理職クラスの知識を前提として、店舗・企業の経営に関する知識を学ぶことができます。

商品の企画・マーケティング、経営計画立案、財務、経営管理、経営戦略など、より高度な技術を学ぶことができます。また、人事・労務などのマネジメントについても学ぶことができます。

 

管理職以上の昇進や転職は、資格だけではなく実務経験が重視されることがほとんどなので、販売士1級を取得しただけではすぐにキャリアアップできるとは限りません。

しかし、知識を先に学んでおいたうえで仕事を続ければ、技術や経験を身につけられるスピードも早くなります。

合格率は、第81回リテールマーケティング(販売士)検定試験で22.8%です。

 

販売士になるためには?|資格取得の流れ

ここでは、販売士を目指すための資格取得の流れを解説していきます。

申込方法や受験料、受験時期の調べ方についてもご紹介しているので、販売士の資格取得を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

販売士検定の申込方法

検定への申込は、地域ごとに設置されている商工会議所でおこなうことができます。各地域の商工会議所は下記サイトで検索可能です。

>> 商工会議所検索

また、東京23区の場合には「東京商工会議所」のページから申し込むことができます。

>>検定試験情報 – 東京商工会議所

 

販売士検定の受験料

受験料は、級によって異なります。

  • 販売士1級 :7,710円
  • 販売士2級 :5,660円
  • 販売士3級 :4,120円

受験申し込みを各地域の商工会議所でおこなう際に受験料支払い方法について話されるので、必ずチェックしておきましょう。

 

販売士検定の受験時期

受験申し込み日時は、商工会議所によってバラバラです。試験日の3ヶ月前を目安に受験申込をおこなうことをおすすめします。

検定日時は、商工会議所のWebサイトでチェックすることができます。

>> 30年度試験日程カレンダー – 商工会議所の検定試験


ここまで、「販売士」の資格内容や役割、受験申込の方法などを解説してきました。販売士は、流通小売業回を主として、幅広く実務知識を学ぶことができます。

そのため、業界内でキャリアアップを考えている方や、ステップアップ転職を考えている方が検討するべき資格といえるでしょう。

ただ、皆さんもご存じの通り、資格取得だけではキャリアアップを目指すことはできません。なぜなら、待遇や役職は、企業の制度や事業によって変わるものだからです。

つまり、あなたが自分自身の強みを上手に活かして、最も活躍できる職場で働くことが、一番の近道なのです。

下記では、販売士の資格を検討している方のうち、マーケティング分野や商品企画分野でのキャリアアップを目指す方向けに知って頂きたい、キャリアアップの考え方について解説しています。

「年収を上げたい!」「もっとやりがいのある仕事をしたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。

 

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