薬剤師として転職を検討している方の「転職理由」には、様々なものがあります。
なかでも、職場の人間関係が悪い、給料が低いなど、仕事の悩みを解決するために転職を始めようとしている方が多いのではないでしょうか?
転職面接では「前職を辞めた理由」「転職する理由」を質問される場合があります。しかし、ほとんどの場合「本音の転職理由」を伝えることは、結果としてネガティブな印象を面接官に与えてしまうことが多いようです。
そこで今回は、転職を検討している薬剤師の方に向けて、「転職理由の面接における答え方」を解説し、それと同時に転職活動の方法もご紹介していきます。
必ず聞かれるわけではないが、聞かれることが多い質問なんじゃ。
面接対策の一環として、必ず応える準備をしておくことが大切じゃぞ!
INDEX
薬剤師が転職したいと思う理由・悩みを整理する
面接で、「なぜ転職しようと思ったんですか?」って聞かれても、前職がブラックだったから…以外に答えようがないよ〜💧
面接で話す転職理由は、たしかに「そのまま本音を言う」のでは悪い印象を与えてしまう。
しかし、「転職したいと考えるキッカケ・悩み」=「転職理由」を整理しておくことは、転職活動で非常に重要なんじゃよ。
まずは、自分自身の「転職理由」について、本音を整理してみよう!
転職面接で聞かれる「転職理由」の答え方を見ていく前に、あなた自身がどうして転職しようと考えたのか、その理由を整理することが大切です。
面接ではできる限り言わないほうがいいことがたしかにあります。そして、ほとんどの場合、言わないほうが良い理由こそ、本当の転職理由だったりしますよね。
それはそうなのですが、やはり自分自身を振り返って、できる限り自分の本音を引き出した上で転職理由に応える準備をしておくことが大切です。
では、薬剤師の転職理由としてよく挙げられる悩み・実情を見ていきます。
- 忙しさに給料が見合っていないと感じる
- 職場の人間関係が悪く働くのが苦痛
- 残業が多すぎて、体力的に辛い
- ほかの現場で経験が積みたい
上記のうち、ポジティブな理由で転職を検討しているのは、イチバン下の「他の現場で経験が積みたい」だけですね。
あなたも、赤文字で示されている理由から、転職を考えているのではないでしょうか?
ここで整理したあなたの転職理由は、実際に転職活動で求人を探すときの基準になります。
では次に、薬剤師が転職面接で「転職理由」について聞かれた場合の答え方を見ていきます。
薬剤師が転職面接で聞かれる「転職理由」の答え方
転職先の面接では、「なぜ前職を辞めようと思ったのですか?」って聞かれることも多いんだよね?
その通りじゃ!
さきほど整理した転職理由を深掘りしていって、転職先の面接官にポジティブに伝わるように言い換える必要があるんじゃよ。
なるほど。
同じことを言っていても、伝え方でずいぶん印象が変わるもんね…!
薬剤師が転職面接で「なぜ転職しようと思ったのか?」「なぜ前職を辞めようと思ったのか?」と聞かれることは結構多いようです。
なぜ、転職先はあなたの転職理由を質問するのでしょうか?
その根拠は下記のとおりです。
- すぐに辞める人材ではないかを見極めたいと考えている
- 職場に入って前向きな態度で働いてくれそうかを見ている
よって、あなたがどのような理由で転職を決意したとしても「〇〇じゃないから辞めた」という言い方ではなく、「〇〇したいから転職した」とポジティブな姿勢をアピールすることが大切です。
具体的な答え方を下記に例文として記載しています。
■ホンネの転職理由
前職のドラッグストアでは残業が多く、人間関係も劣悪だったため働くのが精神的にきつかった。また、ドラッグストアの仕事自体にもあまり魅力を感じなくなった。
■伝える転職理由
前職ではドラッグストアで働いておりました。薬局薬剤師とは異なり、ドラッグストアの中で売上や顧客対応を意識した働き方ができていたため幅広い知識・経験を積むことができる点が前職の魅力でした。
しかし、一方でドラッグストア勤務では店舗で販売している商品に関する知識を学べることはありましたが、調剤そのものに対する知識を学ぶ機会が少なく、残業などが多かったため学習する時間も少ないというデメリットがありました。
調剤薬局の薬剤師であれば、周りの薬剤師の方々と知識を共有することながら働ける職場が多いこともあり、自分の意欲をより薬剤師としての成果に繋げることができるのではないかと思い、転職を決意しました。
このように、前職で経験した悩みから、「希望する環境の職場へ転職したい!」という意欲をしっかり説明することが、面接の転職理由の答え方のカギになります。
ここまで、転職理由の面接における伝え方を学んできました。例文を参考に、面接で話せる転職理由を必ず準備しておきましょう。
また、上記の転職理由に限らず、転職活動では様々なやるべきことが存在します。
しかし、これから転職活動を始める方の中には、「具体的な転職活動の進め方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向け、下記からは薬剤師の転職者に必要な「転職活動を成功させるためのポイント」を解説していきます。
薬剤師の転職活動を成功させるポイント
転職理由の答え方については理解できたよ!
…でも、実際に転職活動を進める方法がよくわからないな…
大丈夫じゃ!
「転職活動でやるべきこと」を整理しておこう!
下記では、転職活動で必ずやるべきことを説明しています。
すべて参考にして頂き、スムーズに転職活動を進めていきましょう!
1 条件を明確にする
転職活動で最も大切なことは、転職先に求める条件を明確にすることになります。
条件とは、下記のポイントです。応募する求人を決める前にしっかり考えておきましょう。
- 「給与」「勤務地」「休日」などの待遇条件
⇒募集要項をよく見る - 社風や人間関係などの職場環境
⇒職場見学・エージェントに教えてもらう - 仕事内容や任される業務の範囲
⇒募集要項・会社HP・エージェントに教えてもらう
転職エージェントでは、紹介してくれる職場の社風や上司の特徴などの独自データを持っている場合がほとんどです。
転職後に「イメージと違った職場だった」ということがないように、あらかじめ転職先に求める条件を整理した上で、応募する求人を決めましょう。
2 面接対策を行う
面接対策は、採用面接を突破するために必ず行うべき準備です。
就職活動のとき以上に、業務経験や具体的な仕事のスキルなどについて質問されることが多いため、必ず事前に準備しておく必要があります。
面接対策は、下記のポイントに沿って行いましょう。
- 自己PR
⇒あなたの経験・スキル・資格を整理しておく - 薬剤師としての志望動機
⇒なぜその薬剤師として働きたいのか? - 会社を選んだ志望動機
⇒他の会社ではなく、なぜこの会社なのか?
面接対策は、転職エージェントがサポートしてくれます。
一人で転職面接対策をすることに不安を持っている方は、エージェントにサポートしてもらいながら面接準備を行いましょう。
3 退職手続きの準備をしておく
退職手続きは、今の仕事を円満に辞めるために最低限行うべき準備のことを指します。
手続きのやり方を知っておくと、転職で余計なことに悩んでしまうのを避けることができます。
- 退職する旨を上司に伝える
- 退職届・退職願を会社に提出する
- 書面の手続きを行う
退職手続きは、実際に転職活動を始めてからでも遅くありませんので、焦る心配はありません。
書面の手続きで必要なものは、下記のとおりです。
会社に返却するもの
- 健康保険証
- 社員証明書
- 制服・備品など
会社から受け取るもの
- 源泉徴収票(転職先での申告や年末調整に必須)
- 雇用保険被保険者証(雇用保険を受け取る際に必要。1年以内の転職なら雇用期間が通算になる。)
- 年金手帳(14日以内に転職先が決まっている場合:転職先で年金加入に必要。転職先が決まっていない場合:退職後14日以内に国民年金に自身で加入する)
- 離職票(失業給付やハローワークに提出する場合必要。一般的には退社後送付される。)
手続きは煩雑ですので、心配な場合は転職エージェントや今の職場の信頼できる上司、会社の窓口に相談しておきましょう。
4 転職エージェントを活用する
優良企業への転職を目指すのであれば、転職エージェントを必ず活用すべきです。
転職エージェントを使えば在職しながら転職活動ができるので、リスク無しで転職したい求人を見つけることができます。
転職エージェントのメリットは、下記にすべてまとめています。
転職エージェントのメリット
- 利用は無料
- 自分の求める条件に合った求人を紹介してくれる(何度でも)
- 転職先の内部事情を教えてくれる(職場の内情、給与の相場)
- 面接や入社日のスケジュールを代行してくれる
- 転職活動の手続きをサポートしてくれる(履歴書などの作成・面接対策)
つまり、あなたの転職をすべて無料でサポートしてくれるのが、転職エージェントになります。
転職エージェントは、あなたが求人に採用されることで利益を得るため、正社員転職を目指すあなたと目的は同じです。
大手エージェントであれば、「無理やり転職させられる」「ブラックな職場を紹介される」といったこともないため、安心して活用できるでしょう。
また、転職エージェントは4つ以上登録して使い分けると、転職成功率がアップするデータがありますので、複数のエージェントに登録しておくと良いでしょう。
下記では、転職エージェントに登録したあと、どのように転職活動が進むのかを解説しています。
使うのが少し不安な方は、まず最初に「登録後の流れ」を参考にしましょう。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントに登録したあとって、どんな感じで転職活動が進むの?
大まかに流れをつかむために、「転職エージェントに登録後〜内定」までの流れを紹介しておくぞ!
転職エージェントに登録したあとの流れは下記の通りです。
転職エージェントごとに若干の違いがありますが、情報入力後にエージェントから連絡が来る点は同じです。
<転職エージェント登録後の流れ>
- 個人情報入力を入力したあと「転職相談」の日程調整の連絡が来る(一週間程度)
- 担当のエージェントと転職相談を行う。(対面か電話)
- 相談内容を踏まえてエージェントから求人紹介の連絡が来る
- 求人を選ぶ(希望するものがない場合は2へ)
- 面接の日程調整・履歴書や職務経歴書の作成をエージェントがやってくれる
- 面接対策・内定を得るためのアドバイスをもらい、面接を受ける
- 入社日・給与などの待遇交渉をエージェントが行ってくれる
決まったタイミングでしか相談ができないわけではありません。
場合に応じて、こちらから連絡することもできます。また、今の職場を辞めるための相談なども受けてくれます。
薬剤師の転職で活用すべき転職サービス
資格を持っているなら『マイナビ薬剤師』
『マイナビ薬剤師』の特徴
『マイナビ薬剤師』は、転職サービス「マイナビ」の薬剤師に特化した求人サービス。多様な地域と条件の求人案件を多数掲載しています。
転職活動は、まず求人案件の母数が多いところに登録し条件を絞って探すことがファーストステップ。まずは登録してみることをオススメします。
どんな人にオススメ?
- 求める条件が決まっており、条件にあった求人を探したい方。
- 資格を持っており、自分の資格を活かした職場で働きたい方。
- 多数の案件の中から、自分の希望条件の求人を探したい方。
転職エージェントって、ひとつ登録しておけばいいの?
転職エージェントは複数活用することで最も転職成功率がアップするデータがあるんじゃ!
下記の記事に掲載されているエージェントのうち、2つ〜4つのエージェントに登録しておくと良いじゃろう!
複数の転職サービスを活用して、転職を成功させるんじゃ!
まとめ|薬剤師の転職を成功させよう
転職エージェントを使えば、自分に合った求人を見つけることができるじゃろう!
わかったよ、はかせ!
まずは「転職エージェント」に登録してみるね!
…それにしても、はかせはどんな仕事をしているの?
それはお母さんに聴きなさい。
今回は、転職を検討している薬剤師の方に向けて、「転職理由の面接における答え方」を解説し、それと同時に転職活動の方法もご紹介してきました。
転職理由を含め、転職活動では事前に準備しておくべきことが多数あります。ひとつひとつ欠かさず準備ができるよう、転職活動は時間に余裕を持って行いましょう。
今回の記事内容を参考に、ぜひ転職活動を成功させてくださいね。
はかせ、転職面接では「転職した理由」を聞かれるってほんと??