化学メーカーの営業職や事務系の職種(文系総合職)への転職を考えている方向けに、転職前に知っておきたい職種や実情について解説しています。
化学素材メーカーにも、技術職以外で活躍できる方法はたくさんあります。
文系のスキルを持っている方向けに、化学メーカーにはどんな職種があるかを確認して頂くことが今回の記事の目的です。
また、具体的な転職活動の方法まで触れていますので、転職を検討している方はぜひ今回の記事を参考にしてください。
ほう、そうなのか。なぜじゃ?
化学は苦手なんだけど、文系のボクが働ける仕事はできるだけ広く見てみたくて!
なるほどな、まずは化学メーカーの総合職の職種や仕事内容を知ることが大切じゃ。
きちんと事前知識を持った上で、転職活動をすることが大事じゃぞ。
INDEX
化学素材メーカーの文系総合職の職種・仕事内容
化学メーカーのぶん系職種にはどういう種類があるんだろう??
ここでは、文系職種を一覧で紹介していくぞ!
今の職種と親和性の高い職種を選ぶことも重要じゃ!
化学メーカーの文系総合職にはいくつかの職種があります。化学メーカーへの転職を志望している方は、具体的にどんな職種を目指しているでしょうか?
念のため、自分の希望する職種はどの職種に当てはまるのかを改めて確認しておきましょう。
ざっと目を通す程度で大丈夫です。化学メーカーといえど、文系総合職の仕事はほかの業界の職種と変わりありません。
1 営業
国内や国外における営業活動全般を行う仕事です。
価格交渉や顧客とのコミュニケーション、商品開発のための情報収集等の「現場」での仕事を行います。
営業職といっても、化学メーカー独自の特徴が存在します。化学メーカー営業職への転職を検討している方は、独自に解説しているページがありますので、こちらをぜひ読み進めてみてください。
おすすめ記事:化学メーカーの営業の仕事内容・特徴・転職方法まとめ
2 人事・総務
前者従業員の処遇や給与、規定の策定を行う仕事になります。人事・総務系の仕事は他業界の知識を活かしやすく、転職活動を丁寧に行うことで転職することができるでしょう。
3 経理・財務
売掛・買掛金処理や決算処理、経費処理を行う仕事になります。
経理や財務の知識も業界を問わず不変であるため、経験・スキルを重視して採用する企業に応募すれば、内定を貰える可能性は十分あります。
4 法務
各種契約(共同開発、NDA、取引契約)などの法的な手続きに関する業務を行います。
5 IR・広報
社内報、会社webサイト運営、PR活動などを行います。
6 物流
出荷手配、物流業者との価格交渉などを行う仕事です。
7 機材調達・原料調達
業者・サプライヤーとの価格交渉を行う仕事です。
8 経営企画
事業戦略や全社に関係するM&A案件などを取り扱う経営トップが担う仕事になります。
ここでは簡単にそれぞれの職種を概観してきました。冒頭でも述べた通り、化学メーカーでも文系総合職として求められている仕事内容や職種は限られています。
つまり、化学メーカー自体が未経験でも、転職できる可能性は大いにあります。なぜなら、前職までの経験を活かした転職活動をすることが可能だからです。
化学素材メーカー文系総合職の実情|ホワイト企業は多いのか?
実際、化学メーカーの文系総合職って「楽」と言われてるけど…
実情はどうなんだろうね…?
業務内容自体はほかの業界企業と大きく変わる点はないようじゃ。
もちろん、化学素材メーカーならではの忙しさもあるが、基本的なホワイトな企業が多いようじゃぞ。
化学メーカーのぶん系総合職の実情や年収など、転職前に知っておきたい情報をここでおさえていきましょう。
転職先選びは、まず業界全体の実情を踏まえた上で、自分に合った転職先を選ぶことが現実的な方法です。
職種を大別して、それぞれ実情をご紹介していきます。その後、年収について触れていきます。
1 営業は仕事内容自体は楽と言われている
化学メーカーでは、営業活動の過半数が既存の法人顧客であり、新規開拓営業の仕事は他の業界よりもかなり少ないといえます。
化学業界は景気がかなり悪い状況にならない限り、業界が大きく変化することがありません。
よって、既存ルートでどの程度円滑に顧客とのコミュニケーションを取ることができるか? 業界内で働く上で向上心やモチベーションを保つことができるか? という点を考えてさえいれば、安定して働ける職種です。
しかし、扱う商品や所属する企業により、顧客層は異なります。たとえば、化学メーカーの中でも原料や製造過程に問題が発生した場合などは、土日祝日を問わずクレーム対応に追われるなどということも発生します。
このケースでは、途端に激務になる可能性があります。
2 化学メーカーの人事は転勤が多め
人事は本社勤務と工場勤務の2パターンがあります。
基本的には残業などはなく、定時上がりと安定した仕事が可能です。仕事自体は激務ではなく、出世するほど人事の承認などの仕事が増えてくるため、モチベーション管理が大切になってくるでしょう。
また、人事としての転勤が数年単位のローテーションで周ってくる場合が多いために、勤務地が限定される方にはおすすめできません。
3 経理・財務は他業界と同様に繁忙期あり
経理・財務の仕事は、決算時期や売上を締める時期など節目に業務が忙しくなる点で、化学以外の業界とほとんど変わりはありません。
それ以外の要因についての忙しさは完全に企業によるため、転職先選びが重要になります。
4 法務は基本トラブルが少ないが専門知識必須
取引先と取り結ぶ契約書類のテンプレートの作成や内容のチェックなど法的な手続きに関する業務を行います。
企業に対する訴訟問題や法的な問題については、専門家である外部の顧問弁護士に依頼します。
基本的には営業職などとは異なりノルマ等が存在する業務ではないため、トラブルなどが発生しない限りは多忙になることは少ないといえます。
5 IR・広報は他業界のスキルを最大限活かせないかも
社内報やWebサイトの運営など、企業活動の広報を担当することが求められるIR・広報の仕事。
しかし、BtoBを主とする業界ですので、消費者向け商品・サービスを取り扱っている企業よりも広報活動に力を入れている企業は少ないのが現状です。
よって、あまり多忙ではありませんが、広報の仕事の経験を積みたい方はほかの業界の選択肢をおすすめします。
おすすめ記事:【お得な情報が見つかる】「広告・マスコミ」におすすめの転職サイトTOP5
6 物流は総合職と現場で実務をおこなう人が異なる
物流は外部委託を行っている企業がほとんどです。よって、工場の担当者や派遣社員が実務を行っているケースがほとんどになります。
総合職における物流は、本社勤務での物流会社との価格交渉や物流方法の考案などになります。
7 原料調達・機材調達も楽と言われる
化学メーカーでは、新規商品を取り扱うことが無い限りは同じ原料を購入します。
よって、本社勤務の原料調達や機材調達の仕事は、基本的には製品の基本となる原料を調達することになります。
それ以外の細かなものは工場ごとの業務担当者が発注します。原料の供給に関するトラブル等が発生しない限りは、多忙な部署ではありません。
ここまで、化学メーカー文系総合職の実情を職種ごとに分けて解説してきました。
基本的には、化学素材メーカーにおける文系総合職は「楽」と言われることが多く、一般的なホワイト企業が多い印象です。
ただし、はたらく職場の雰囲気や希望年収によっては、転職後に後悔することになる可能性があります。そのため、転職に必要な準備はしっかり行う必要があります。
下記を参考に、転職活動の準備を進めていきましょう。
化学素材メーカー文系総合職に転職するために必要なこと
化学メーカーの基本的なことはわかったよ!
…でも、転職活動は始めてなんだよね…どうやって進めれば良いの??
では、転職活動全体を通して何が必要か、について見ていくとする!
転職が不安なら、まずは全体像や流れを理解することが大切じゃぞ!
化学メーカー文系総合職への転職者が、転職活動に成功するためのポイントをここで解説しています。面接に関わる部分や、企業選びに関する部分がありますので、転職活動前にしっかりおさえておきましょう。
1 「どんな仕事がしたいのか?」を明確にしておく
転職活動においては、「いかに内定を得るか?」という部分にフォーカスして考えがちですが、転職後長くはたらくことができるかどうかを考えることのほうが大切になります。
そしてそのためには、「あらかじめどんな仕事がしたいのか?」を決めておくことが重要です。
転職先を選ぶ際には、まず「前職では達成できなかった仕事」「やりたかった仕事」がどのようなものかを自分自身で理解する必要があります。
「あなたは化学メーカーでどんな仕事がしたいのか?」 それを紙に書き出したり、企業HPを見たりすることで固めておきましょう。
2 「給与」「勤務時間」などの条件も事前に決める
「給与」「勤務時間」「仕事の進め方(スケジュール)」など、仕事をする上で欠かせない条件面をあらかじめ決めておくことも大切です。
具体的に転職先を選ぶ際には、「この企業は自分に合っているかどうか?」をひとつひとつ判断する必要があります。そうしなければなんとなく転職先を選ぶことになってしまいます。
前職までの条件を参考に「最低でも年収は〇〇万円まで」などと条件を明確にしておくことが、企業探しのカギになります。
3 これまでの経験・スキルを見直す(キャリアの棚卸し)
「キャリアの棚卸し」とは、自分自身の経験やスキルを客観的に見ることです。
具体的には、下記の通りです。
- あなたにはどんなスキル・強みがあるのか?
- そのスキルや強みは、どんな経験で培われたか?
- その経験は、具体的にどんな仕事内容・エピソードなのか?
1→2→3と、スキルや強みから仕事内容・エピソードまでを深掘りしていくことで、あなたのこれまで得てきた経験を整理しておくことができます。
面接では、「自己PR」や「前職での経験」などを詳細に渡り聞かれることもあります。志望動機とは別に、自分自身の経歴についてすぐに話せるよう、頭の整理をしておきましょう。
4 化学メーカー文系総合職として「志望動機」を明確にする
化学メーカーへの志望動機を明確にしておくことも転職成功のために重要な要素になります。
「なぜ化学業界に興味を持ったのか?」「化学メーカーのなかでこの会社を志望する理由は?」といった質問は、必ず聞かれる質問になります。
科学業界に興味を持つキッカケは、経験者の方であればそれほどむずかしい質問ではないでしょう。新卒のときと変わらない化学メーカー・科学業界への思いを前職の経験を含めて伝えていきます。
「この会社を志望する理由は?」に答えるためには、「事前のリサーチ」が何よりも重要です。応募先企業が扱っている商品や事業、企業理念などは企業HPで詳細を確認することができます。
そこから、自分の経験を踏まえて「魅力に思ったポイント」を簡潔に伝えていきましょう。
5 転職が初めてなら「転職エージェント」を活用する
この記事を読んでいる方には「転職活動は初めての方」も多いのではないでしょうか。
化学メーカーへの転職活動においては、「自分のやりたい仕事ができるか?」「条件面は自分に合っているか?」を細かく見ていくことが大切であることは、すでに説明したとおりです。
しかし、面接準備から企業探しまでをすべて1人で行うことには、かなりの時間がかかります。在職しながらの転職活動の場合は「スケジュール調整」も大きな課題です。
転職エージェントであれば、転職相談、面接準備や求人の紹介、スケジュール調整まで、転職活動におけるメインの活動をすべてサポートしてくれます。
もちろん、下記でご紹介するように、エージェントを使うメリット・デメリットがあるのは事実です。しかし、1人で悩むことが多い方であればあるほど、転職エージェントをおすすめしています。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。
転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
転職エージェントのメリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
転職エージェントのデメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。
転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
転職サービス選びのコツは?
転職エージェントは、複数活用することで最も転職成功率が高まります。これを機に登録をしておきましょう。
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
転職エージェントを選ぶコツ
- 求人数(多くの数がある分、選択肢が増える)
- サポート内容(エージェントサイトによってサポートしてくれる内容や方法が変わる)
- どの業界に強いか?(職種・業界に特化したエージェントがある)
この3つの観点から、自分にあった転職エージェントを複数活用していくことをおすすめします。
転職する際に活用すべき転職サービスは?
マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
化学素材メーカーへの転職におすすめの転職サービスTOP5
下記「おすすめ記事」では、化学メーカーへの転職におすすめの転職サービスを紹介しておる!
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複数の転職サービスを活用して、転職を成功させるんじゃ!
まとめ|化学素材メーカーは文系でも転職可能です!
なるほど、基本的に忙しすぎる仕事はあまりないのが実情なんだね。
調べたところ、安定した企業が多いためじゃな。しかし、油断は禁物じゃ。自分に合った企業は「忙しさ」「給与」だけで決まるものではないからな。
しっかりと企業選びを行うことが大切じゃぞ。
うん、じゃあまずは転職エージェントに登録してみるよ。
はかせより、頼りになりそうだね(笑)
やかましい!!!
今回は、化学メーカーの営業職や事務系の職種(文系総合職)への転職を考えている方向けに、転職前に知っておきたい職種や実情について解説してきました。
化学メーカーの文系総合職として長く働ける環境を見つけるためには、何よりも「転職先に自分が求める条件とは?」を明確にしておくことが大切です。
今回の記事を参考に、ぜひ転職を成功させてくださいね。
化学メーカーで事務系の仕事がしたいって思ってるんだけど。