「閲覧(えつらん)」には、「書類・本・Webページを読むこと」という意味があります。
閲覧は日常生活でも頻繁に使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、閲覧の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「閲覧の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
閲覧とは?|意味と定義をわかりやすく解説!
「閲覧」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?
ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの周りでは使われることが多いはずです。だからこそ、「閲覧」と検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。
しかし、閲覧の意味・ニュアンスや内容は状況や個人の使い方によって異なります。そのため、もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。
閲覧の本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。
もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。
閲覧の読み方・意味を簡単に解説
ここでは、「閲覧」の読み方と具体的な意味を、できる限りわかりやすく解説していきます。
閲覧は、漢字の読みや日常生活・ビジネスシーンで使われる際のニュアンスが、状況によって大きく異なる言葉である点に注意が必要です。
閲覧の漢字と読み方|「えつらん」
閲覧の読み方は「えつらん」です。特に、「閲(えつ)」は他の漢字と読み間違いが頻発するため、注意しましょう。
閲覧の意味1|「書類・本・Webページを読むこと」
「閲覧」とは、「本や新聞、書類、Webページを調べながら読むこと」を指す言葉です。
単純に「見る」「読み流す」というニュアンスではなく、「じっくりと調べながら読む」という意味があるため、流し読みすることやさっと目を通すことを「閲覧する」とは表現しません。
えつ‐らん【閲覧】
[名](スル)書物・新聞・書類・ウェブページなどの内容を調べながら読むこと。「選挙人名簿を閲覧する」「サイト閲覧者」
閲覧の意味2|図書館における閲覧
「閲覧」がもっとも頻繁に使われる場面は、図書館館内です。
図書館では、市民向けに館内の図書を閲覧するためのスペースやシステムを導入しているところがほとんどであり、「資料の閲覧」に特化した空間になっています。
また、開架式(書架が一般に公開されている図書館)ではなく、閉架式と呼ばれる図書館では、資料の閲覧や取り寄せを図書館の窓口に請求する必要があり、図書館であればなんでもすぐに閲覧することができるわけではありません。
閲覧の意味3|インターネットにおける閲覧
インターネットのWebページを見ることを「ブラウジング」と表現することがあります。また、インターネットでWebページを閲覧するソフトウェアを「インターネットブラウザ」と表現します。
この「ブラウジング」は「閲覧」に当てはまります。
また、インターネットを利用する人だけではなく、WebサイトやWebページを運営する人から見て
「一定期間にどれだけの人々が訪問してきたのか?」を測る指標として「UU:Unique User(ユニークユーザー)」
「一定期間にどれだけのページが何度アクセスされたのか?」を測る指標として「PV:Page View(ページビュー)」
といった数値を分析しますが、これらを「閲覧数」などと表現することもあります。
閲覧の語源・由来
閲覧は「閲(えつ)」「覧(らん)」の2つの漢字が成り立ちます。
ここでは、この2つの漢字のそれぞれの意味について解説し、「閲覧」のさらに細やかなニュアンスや意味を捉えていきます。
「閲(えつ)」の意味
「閲(えつ)」は、「改め調べる」「数を数える」「よく読む」という意味があります。
「校閲(文書・原稿などの誤りや不備な点などを調べる)」「閲歴(履歴や経歴)」などの言葉にも使われています。
「覧(らん)」の意味
「覧(らん)」は、「高い所から見渡す」「広く見る」「よく見る」という意味を持つ漢字です。
「一覧」「回覧」「展覧」「観覧」など、様々な言葉で使われているため、おおよそのニュアンスを把握するのはそれほど難しくないでしょう。
漢字から見る「閲覧」の意味
「閲」「覧」それぞれの漢字の意味から「閲覧」の意味を改めて整理すると、この2つの漢字の組み合わせによって「広くしっかりとよく調べて見る」というニュアンスがあることがわかります。
閲覧はもともと、図書館内部でしか貸し出すことのできない書物に対して、読んでもいい旨を「閲覧可能」としたり、閉架式の図書館で読みたい本の貸し出しを請求する「閲覧請求」などで使われている言葉です。
そういった書物を使うのは、単なるざっくりとした読書ではなく、研究や学習のためであったと想定できます。
つまり、閲覧とは「研究や学習など、じっくり調べながら読み込む読み方/見方」を表す言葉なのです。
閲覧の使い方・例文
閲覧は、日常会話でもビジネスシーンでも多用されますが、主に図書館やインターネットで使用されます。
閲覧の使い方・例文1|「書物・資料を閲覧する」
本や新聞、その他の資料などをじっくり調べながら読むことを「(書物や資料を)閲覧する」と表現します。
- あるテーマについて研究するために、関連する分野の資料を10冊ほど閲覧することにした。
閲覧の使い方・例文2|「Webページを閲覧する」
Webサイト(Webページ)を見ることも、「サイトを閲覧する」などと表現することがあります。
調べ物をするときにインターネットを使うのは、今では当然のことです。そのため、書物を閲覧するのと同じような表現になったものと思われます。
ただし、インターネットでのページを見るのは調べ物だけではないのですが、単純なネットサーフィンでも「閲覧する」を使うことがあります。
- きになるニュースについて検索し、ニュース記事を閲覧する。
閲覧の使い方・例文3|「閲覧室」
「閲覧室」とは図書館に設置されている書物・資料を閲覧するためのスペースのことで、主にソファやデスク・椅子が設置されてフリーで利用することができる空間のことを指します。
そのほか、壁やドアで区切られており、窓口や受付で予約・申請することにより一定時間借りることができる閲覧室の場合もあります。
- 貸し出し禁止の図書館の本は閲覧室を利用して読むことにする。
閲覧の使い方・例文4|閲覧可能・閲覧禁止
本の場合、「図書館の外への持ち出し」が可能かどうかは「貸し出し禁止」と表示されます。一方、閲覧そのものを禁止している場合は「閲覧禁止」とされている場合があります。
閉架式の図書館や、申請を通してのみ閲覧することが可能な図書に関しても、この「閲覧可能/閲覧禁止」が表示されている場合があります。
インターネットの閲覧を指す場合、特定の環境の下でアクセスすることを許可/禁止している場合に「閲覧可能/閲覧禁止」という言葉を使います。
たとえば、学校内で特定のURL以外のWebサイトへのアクセスを禁止することや、特定のURLのサイトのみを閲覧可能にすることなどです。
- 社内では閲覧可能なWebページが限られており不便だ。
- 閲覧禁止の規約を破り、勝手に本を持ち出してきた。
閲覧の類語・言い換え語
「閲覧」には複数の類語・言い換え語があります。
シチュエーションによっては、閲覧を使うよりも適切な言い換え語を使うべきタイミングがあります。
ここで閲覧と近い意味を持つ言葉や、言い換えに使える言葉を把握しておきましょう。
閲覧の類語・言い換え語1|「閲読(えつどく)」
「閲読」とは、書物や資料の内容を調べながら読むことを指す表現です。
ほとんどの場合、「閲覧」と同じ意味を持ちますが、「覧」の代わりに「読(どく)」を使用していることから、ニュアンスとしてはより「文章を読む」点に焦点が当たっています。
使い分けとしては、閲覧は「図・イラスト・写真」などが多く含まれている書物や資料、Webサイトを見ることを指す際に使い、「閲読」はほとんどが文章で作成されている本やWebページを読む際に使いましょう。
ただし、一般的には「閲覧」を使えば問題ないでしょう。
- 外部持ち出し禁止の歴史的な資料を閲読する。
- 古文書を解読し閲読する。
閲覧の類語・言い換え語2|「玩読(がんどく)」
「玩読」とは、「文章の意味をじっくり味わいながら読むこと」という意味を持つ表現です。
「読み流す」「さっと読む」とは正反対の意味を持ち、そこに書かれている文章の意味をしっかりと理解しながら読むことを表しています。
閲覧よりもさらに「しっかり理解しながら読む」という熟読しているニュアンスを表現したいときに使います。
- 国際関係論に関する新書を、国際関係や近年の国際ニュースの背景を頭に入れてから玩読する。
閲覧の類語・言い換え語3|「観覧(かんらん)」
「観覧」とは、「眺め、見物すること」を指す言葉で、「閲覧」とは対象とするものや見方が異なります。
観覧とは、「動物園」「博物館」「美術館」などで展示されているものを眺め、見物することを指します。また、景色や観光名所を観ることも含まれます。
- 動物好きなので、毎週末は動物園の動物をくまなく観覧する。
- 美術品の素晴らしさを理解するために、解説や説明を聴きながら観覧する。
閲覧の類語・言い換え語4|「回覧(かいらん)」
「回覧」は、「順々に回して読むこと」を意味する言葉で、主に「回覧板」などで使われる言葉です。それ以外ではあまり使いませんね。
また、教室で教師から配布される資料を渡され、それを見終わったら後ろの席に回すのも、「回覧」といえます。
- 部署全員で会議の議事録を回覧する文化を作る。
- 回覧板を隣人に回したいが、いつも不在で渡せるタイミングがない。
閲覧の類語・言い換え語5|「縦覧(じゅうらん)」
「縦覧」とは、一般的な用法では「自由に見て回ること」を意味する表現で、「縦横無尽」などの「縦」のことだと考えるとニュアンスが把握しやすいでしょう。
ただし、固定資産に関する制度における「縦覧」は、自分の土地・家屋と他人の土地・家屋の評価額を比べ、自分の土地・家屋の評価額を比較し公平・適正であるかを確認する制度のことを指します。
そのため、たとえば固定資産課税台帳を「閲覧する」という場合には、ただ固定資産の評価額が記載された固定資産課税台帳を読む・見るだけになりますが、「縦覧する」の場合には、上記で解説した制度を利用することに該当します。
閲覧の類語・言い換え語6|「拝見(はいけん)」
「拝見」は「見る」の謙譲語で、目上の人に対して自分が何かを見ることを丁寧に伝えるための表現です。
たとえば、相手からやりとりしている資料が送付されたときに、その応答・回答として「お送りいただきました資料を拝見します。」などと表現します。
ビジネスシーンでは多用されますが、「拝見します」の代わりに、同じようにかしこまった表現である「閲覧する」を使ってしまうケースがありますので、注意しましょう。
- こちらの資料を拝見します。
- 資料を拝見しました。この内容で間違いございません。
閲覧の英語表現|「access to book」「 browsing」
閲覧の英語表現は大きく区別すると2通りあります。ひとつは、「本・資料にアクセスする」という意味を持つ「access to book」です。
もうひとつは、「Webページを見る」の意味である「browsing」です。
「reading」の英語例文・イディオム
- Access to Self-supplied Books, Etc.(自弁の書籍等の閲覧)
「browsing」の英語例文・イディオム
- browse home pages on the Web(Web上のホームページを閲覧する)
ただし、「閲覧する」は英語文中でもニュアンスや文脈によって該当する表現が異なりますので、上記以外にも訳文や選択できる単語の選択肢が豊富にある点に注意が必要です。
閲覧の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、閲覧の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
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3 転職しても給料は下がらない
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
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それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
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実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考資料:閲覧 – Wikipedia
参考資料:閲覧(読み)エツラン – コトバンク
参考資料:閲覧の意味・解説 – weblio辞書
参考資料:「閲覧」の意味 – goo辞書