「良い上司」と「悪い上司」の間に存在する、管理職としての能力差とは?

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会社の人間関係で最も難しいのはやはり「上司と部下」の関係性です。この上司と部下の関係性を見るだけで、会社全体がおかれている状況の危うさを一目で見抜くコンサルタントもいるほど。

つまり、管理職として部下をまとめ上げ、社員に高いパフォーマンスを発揮させることのできる上司と、そうでない上司が混在していることは事実であるといえます。

事実として、「良い上司」「悪い上司」の間には大きな差が存在します。世の中には、「できる社員」「優秀な管理職」など様々な基準・定性的な基準が存在しますが、実際のところ何が両者の違いになるのでしょうか?

今回は、良い上司と悪い上司にある「差」となるポイントについて列挙していきます。

「良い上司」「悪い上司」を見分けることができる6つの判断基準

「良い上司」「悪い上司」を見分けることができる6つの判断基準

「良い上司」「悪い上司」とは、「仕事のできる/できない」といった評価と直接結びつくわけではありません。しかし一方で、良い上司と言える人物は、仕事ができる優秀なビジネスパーソンであることも多いです。

また、良い上司であることと特定の分野に詳しいかどうかといった側面も、直接結びつきません。しかしながら、やはり良い上司である人物のほうが、その分野に精通していることが多いといえます。

部下からの目線・経営者としての目線をすべて集め、6つの基準としたものが下記の項目です。あなたは、どうでしょうか。

 

1 部下への評価

良い上司は、部下の「伸ばすべき部分」「頼れる部分」「優秀な部分」といった、褒めることのできる良い点を見つけることに長けています。また、実際にそれを周囲の人々に伝えています。

悪い上司は、部下の課題しか見えていないため「あいつは無能だ」と簡単にレッテルを貼ってしまいます。しかも、大抵の場合部下に対して適切なフィードバックをすることもできず、むしろ部下からの評価が低いです。

 

2 会社に対する評価

良い上司は、会社に対する評価をする際に「課題」「解決策」「事業や仕事の魅力」を平行して語ります。なぜなら、現場で働く自分たちと会社という存在が繋がっているものであることを熟知しているからです。

一方、悪い上司は他人事のように「うちの会社はここがダメで、あれがダメで…」と愚痴をこぼしつつ、何も改善しようとはしません。

 

3 感情表現

良い上司は機嫌良く、顧客や部下に対する態度も柔和です。

一方悪い上司は、顧客に対しては機嫌の悪い態度を見せることはなくても、部下に対してはあからさまに機嫌を悪そうにしています。

自分の感情をコントロールできないことは誰にでもあります。しかし、悪い上司はそもそもそれを悪いことだとは思っておらず、むしろそれをすることにより威厳が保たれると考えています。

 

4 礼儀

礼儀はビジネスマナーと同様です。何年・十数年と働けば、その業界独特のルールなどにも慣れることができるため、「上司」であるならば基本的な礼儀を抑えているのは当たり前のことでしょう。

良い上司は、基本的なビジネスマナーについてしっかり押さえているだけではなく、謝罪・感謝の言葉といった、基本的な礼儀についても、部下に欠かさず行います。

一方、悪い上司は威厳が失われることを恐れて部下や目下の者に対する基本的礼儀を欠いている場合が多いです。当然、部下からの信頼は簡単に失われていきます。

 

5 多様性

良い上司は、部下の多様性を重視します。信条・考え方・意見が会社の戦略・方向性にあっているかどうかをチェックするとともに、今取り組んでいる課題に対して多様な視点をもたらす意見を尊重します。

悪い上司は、周囲をイエスマンで固め、自分の近くから多様性を奪い取ろうとします。つまり、多様性のない人物ばかりが周囲に集まり、質の高いアウトプットを提供できる部下に疎まれることになります。

 

6 志向性

良い上司は、常に新しいことを学び続ける貪欲さを持っています。それとともに、自分が知らないことを知っているという無知の知を実践しています。つまり、未来に向かって常に学ぶ志向性を持っています。

一方、悪い上司はこれまでの経験のみに照らし合わせて物事を考え、既存の知識だけで今の状況を乗り越えようとします。その経験が時代に合わなくても、無理に状況を自分に合わせようとするため、ともに働く部下に迷惑をかけます。

つまり、過去の経験だけに囚われ、未来を見据えられていない後ろ向きの志向性を持っています。

 

まとめ|人としての根本的な姿勢が現場で露出する

まとめ|人としての根本的な姿勢が現場で露出する

良い上司と悪い上司の差は、この6つの基準における実践として現れます。

つまり、ビジネスパーソンとして優秀かどうかというテーマではなく、「人としてどういった姿勢を保っているか?」という根本的な差が、そのまま良し悪しにつながっているのです。

立場は人の根本を大きく変えます。あなたが上司・管理職など部下を持っているなら、人は容易に悪い上司になってしまうことを自覚し、常に自分をチェックしていくことが重要でしょう。

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