「汎用」とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?
汎用という言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、汎用の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「汎用の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
「汎用」とは?|意味と定義を解説!
「汎用」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?
ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの周りでは使われることが多いはずです。だからこそ、「汎用」と検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。
しかし、汎用の意味・ニュアンスや内容は状況や個人の使い方によって異なります。そのため、もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。
汎用の本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。
もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。
汎用とは何か?|読み方・意味・辞書の定義を簡単にわかりやすく解説
汎用(はんよう)は「ひとつのものを広くいろいろな方面に用いること」を表す言葉です。
たとえば、「ひとつのアイテムだが様々な使い道がある」というケースでは、そのアイテムのことを指して「汎用品」「汎用性が高い」「汎用的に使える」などと表現します。
また、一般的に役立つ能力を多く持つ優秀な人のことを指して、「汎用的な能力が身についている」などと言うこともあります。
下記で解説する通り、「凡庸(ぼんよう)」「万能(ばんのう)」などと意味や読み方、使い方で誤りが多いため、使い方には注意が必要です。
汎用の使い方と例文
ここでは、「汎用」の使い方と例文をご紹介し、解説していきます。ビジネスシーン、日常生活の両方のシーンで頻繁に使われるため、ここで具体例を知っておきましょう。
汎用の使い方と例文|「汎用性」の意味
用途が限られていない性質のことや、幅広い用途に使用できる性質を持つことなどを意味する表現として「汎用性」があります。
- スマートフォンは汎用性のあるデバイスだ。
- 汎用性のある機能を持つアプリケーション。
- 汎用性のあるノートブック型PC。
汎用の使い方と例文|「汎用的な○○」の意味
「汎用的な○○」と何かを指して表現することで、「○○には幅広い用途に使用できる性質を持つものであること」を表すことができます。
- 汎用的な公民館は一見使い勝手がいいが、実は一番生産性が低い。
- 汎用的な能力を身に付けることは、転職活動時にスキルをアピールしやすいことにも繋がる。
- 汎用的な機能を持つ多機能型携帯は、日本人の趣向に合わせてガラパゴス化したと言える。
汎用の使い方と例文|「汎用品」「汎用機」(例:汎用コンピュータなど)
「汎用品」「汎用機」などと表現する場合、様々な用途に利用可能な「製品」「機械」を指します。
主な例に、汎用コンピュータなどが存在します。汎用コンピュータは、特定の業務専用のコンピュータと比較した場合の、一般的なコンピュータを表す言葉で、意味は「汎用機」と同じになります。
- Androidスマホケースには様々な機種に利用可能な汎用品が多い。
- 汎用機を利用すれば、特定の機能に限らず様々なソフトウェアを稼働可能である。
- 汎用コンピュータは、仕事における事務処理や表計算などの生産性を劇的に高めることに貢献した。
汎用の使い方と例文|「汎用する」の意味
「汎用する」とは、「様々な用途に利用すること」を意味します。
たとえば、「携帯をカメラとしても汎用する」などと表現した場合、「電話をするための道具である電話を、カメラ機能を使った撮影機としても使う」という意味となります。
- 頻繁に使われる機能のみ、複数のデバイスのソフトウェアに汎用する。
- 同一規格の部品を他の製品にも汎用する。
- 同コンセプトのデザインパターンを、ほかのデザインにも汎用する。
汎用と凡庸の意味の違い
凡庸(ぼんよう)とは「ありふれていて特に目立った点も認められないこと」を意味する言葉です。
「凡庸」の「凡(ぼん)」「庸(よう)」は、どちらも普通であることを表す漢字として用いられ、「凡庸」とは特に秀でた部分はなく、「普通」「一般的」であることを指します。
汎用は、「様々な用途に利用可能なこと」を意味します。それはつまり、広い用途に普通に使える性質を持つと言う意味で、「普通であることをポジティブに捉え、活用すること」を意味していると見ることができます。
一方で、凡庸は「普通であることをネガティブ・否定的なニュアンスで捉え、利用できる限界を決めること」を意味していると考えることができます。
汎用と万能の意味の違い
万能は「すべてに優れ、何でもできること」を表します。
汎用は「ひとつのものを広くいろいろな方面に用いること」を意味する言葉で、どんな用途にも「まんべんなく普通に使えること」を表します。
一方、万能は「すべてにおいて優れていること」を意味するので、汎用よりもさらに便利で利用価値がある、もしくは、どんな能力にも優れており非の打ち所がないことを意味します。
つまり、ニュアンスとしては汎用が成績表の「オール3.5 ~4.0」くらいの評価となるのに対して、万能は成績表の「オール5」のようなニュアンスになります。
汎用の類語・言い換え語
汎用の類語・言い換え語|万能
すべてにききめがあること。何にでも役立つこと。
汎用の類語・言い換え語|「応用が効く」
「既存の知識や道具を場合に応じて他の物事に適用させることが可能であるさま」を「応用が効く」と表現します。
汎用の場合は、「どんなものにでも利用可能」である点が強調されますが、「応用が効く」では、「本来はこの用途では使われないが、いざとなったらこんな対応や使い方も可能である」という点が強調されます。
そのため、下記のような使い方・例文のときに使うのが正しいニュアンスになります。
- 彼は事務職だが、マーケティングにも精通しており業務に応用が効く。
- いざとなれば簡易な調理もできるオーブン付き電子レンジが欲しい。
- 専門知識よりも、学際的な研究をするときに役立つ分野横断的な応用が効く情報が求められている。
汎用の類語・言い換え語|「何にでも使える」
「何にでも使える」は、汎用をさらにわかりやすくした表現として用いることができます。
前述した通り、「汎用」と言う言葉は「凡庸」などと意味を混同されがちです。
そのため、たとえば製品説明を一般のお客様などにする際には「汎用性が高い」よりも「何にでも使える」という言葉で言い換えたほうが無難な場合もあるでしょう。
- 掃除なら何にでも使えるスポンジ。
- 何にでも使える10徳ナイフ。
- 何にでも使える高スペックなパソコン。
汎用の対義語・反対語
ここでは、汎用と意味を反対にする言葉や、対義語をご紹介、解説していきます。
汎用の対義語|「専用」
専用とは、「特定の者だけが使うこと」を意味する言葉です。
たとえば、「○○大学の研究者専用」と注意書きがなされている図書館がある場合、○○大学の研究者のみ、その図書館で閲覧・貸し出しを受けることができます。
また、「非常時専用」などと使われる場合、通常時は利用できないが「非常時」に限っては、一般の人が利用することができるものを表します。
- このデバイスを使うには特定の知識と経験が必要なので、結局彼専用のデバイスと化している。
- 研究関係者専用の計算用コンピュータが研究室に置かれている。
- 業務に使う専用の携帯を、社員各自が会社から持たされている。
汎用の対義語|「特化」
広く一般に適用できるものを、特定の条件に対して適用できるようにすることを「特化する」と表現します。
意味としては2つの使い方があり、「特定の部分に重きを置くこと」と「専門化して取り組むこと」を意味する場合があります。
「特定の部分に重きをおくこと」という意味で使う場合は、「事業戦略のうち、特に購買物流に特化した問題点の解決を担う」などと表現します。
「専門特化して取り組むこと」を意味する場合、「物理学のうち、素粒子物理学に特化した研究をしています。」などと表現します。
汎用の対義語|「専門性」
「特定の領域に関する高度な知識と経験のこと」を専門性と表現します。
汎用を使うシチュエーションとして、「どんなシーンでも使えるような知識・経験」を持つ人を「汎用的な能力がある人」と表現しますが、それに対応する反対の意味を持つ表現が「専門性」です。
汎用的なものではないが、特定領域の仕事や研究に取り組むときに発揮できる高度な知識・経験を「専門性」と表現します。
また、そういった専門性のある人物を「専門性のある人」と表現する場合もあります。
汎用の対義語|「専門的」
「ある分野に精通しているさま」を専門的と表現します。
たとえば、特定分野に関して深い知識と経験を持っている人の発言に対して、「専門的な意見」「専門的な見地からの情報提供」などと表現する場合があります。
汎用の対義語|「限定」
「物事の範囲や数量を限ること」を「限定する」と表現します。
汎用は、それの利用用途が実際に使える限り、使い道を絞ったり限りを設けたりすることはありません。
しかし一方で、限定では「自分の意思やあらかじめ決めた基準によって、利用用途のなどの物事の範囲の限界を決めたり、回数に制限を設けたりすること」を意味します。
汎用の対義語|「特定」
「特にそれと指定すること」を「特定」と表現します。
たとえば、汎用的な使い方のできる携帯電話があるとします。この場合、使おうと思えば「汎用性のある携帯」として用いることが可能です。
しかし、電話機能しか使わない人がその「汎用性のある携帯」を使っても、「電話機能に使い道を特定した携帯」になるだけですね。
つまり、汎用の対義語であるだけではなく、使う人や求められるその時々の機能によって、性質や利用用途は「特定」されるのです。
汎用の対義語|「指定」
「人・時・所・事物などを特にそれとさして決めること」を「指定」と表現します。意味は特定と同様です。
汎用の対義語|「制限」
「ここまでは許せる(したがって、そのほかは許さない)という限界を決めること」を「制限」と表現します。限定と同じ意味を持ちますが、より「限りを決める(許す)」というニュアンスが強調されるときに使います。
たとえば、「利用を制限する」「特定用途以外の利用用途で本製品を用いることを制限する」などのように使います。
汎用の対義語|「独自」
「他と違い、それだけに特有であること」を「独自」と表現します。
ほかの対義語とはニュアンスが異なるため、汎用との意味の違いも少々異なる点に注意が必要です。
たとえば、「特定の機能を持つスマホ」という場合、「カメラ、電話、メール、Webブラウザのみ利用できる簡単なスマホ」を意味します。特定の機能に使い道が特定(限定)されているからです。
対して、「汎用性のあるスマホ」と言う場合、性能的にも、利用用途的にも様々な使い道ができると言う点で制限がありません。たとえば、「イラストを書くことができる」「GPS機能を利用しても電池が減りづらいのでカーナビとしても使うことができる」などが挙げられます。
そして、「独自性のあるスマホ」などと表現する場合は、さらに「○○会社が研究開発し搭載しているデュアルカメラ」「顔認証ができる機能」「音質が当社従来製品よりもよく、競合製品と比較しても圧倒的に良いスピーカー」などが挙げられます。
汎用の英語表現|「General purpose」
汎用は、「様々な用途に利用することが可能である」=「多目的に使われる」と同じ意味であるため、下記のような表現になります。
- General purpose:色々な用途に使われる
汎用の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、汎用の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
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転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
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2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
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もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
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また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
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実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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