「蛇足」とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?
蛇足はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方もいるでしょう。
また、意味を知ったうえで使っているという方も多いかもしれません。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、蛇足の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「蛇足の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
「蛇足」とは?|意味と定義を解説!
「蛇足」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?
ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの環境では使われることが多い言葉であるはずです。だからこそ、「蛇足」と検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。
しかし、蛇足の意味・ニュアンスや内容は状況や個人の使い方によって異なります。もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。
蛇足の本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。
もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。
蛇足とは?|意味・定義
蛇足とは、「付け加える必要のないもの」を指す言葉です。
また、「余計なものを付け足したことで物事自体の価値を下げてしまうこと」を指す場合があります。
《昔、中国の楚 (そ) の国で、蛇の絵をはやく描く競争をした時、最初に描き上げた者がつい足まで描いてしまったために負けたという「戦国策」斉策上の故事から》付け加える必要のないもの。無用の長物。
引用:蛇足 – goo辞書
たとえば、下記のようなものはすべて蛇足であると表現できます。
- 「良いことを言ったのに最後の一言が多い」
- 「最低限の機能で十分な家電にいらない機能が付きすぎて逆に不便」
- 「そのままで十分なのに無駄に加筆された絵画」
- 「普通に歌えば上手なのにアレンジのし過ぎで台無し」
本来の状態であれば素晴らしいもの、価値のあるものとして評価されていたのにもかかわらず、余計なものを付け足してしまったことでむしろ評価を下げてしまう場合に使われる言葉です。
日常生活でもビジネスシーンでも、「ここでキレイにまとめればよかったのに」「これ以上余計なことしなくて良いのに」という場面はたくさんあります。
ただし、人の期待を良い意味で裏切るためには、一見すると蛇足に見えるようなことをやる必要がある場合も多いです。
そのため、「さらに高い評価を得られるか?それとも評価を落とすか?」を見極めるのは、結構難しいことです。
蛇足の英語表現
蛇足は故事から使われるようになった言葉のひとつです。そのため、蛇足を英語で表現する場合には、そのままま意味が当てはまる言葉がありません。
- etcetera/redundance/redundancy:蛇足
- superfluous:蛇足の
- make an unnecessary addition to~:〜に蛇足を加える
- That’s quite unnecessary to add.:それは蛇足だ
蛇足の由来(漢文・故事成語)
「蛇足」は中国の故事『戦国策 斉策上』に出典がある言葉です。「余計なこと」を例える言葉として使われたのが始まりです。
「蛇足」の故事
中国の楚の国で司祭者から召使いへと祭りの酒が振る舞われた際に、酒があまりにも不足していたことから「最初に蛇の絵を描き終えた者が酒を飲める」ことにしました。
皆で地面に蛇の絵を書き始めましたが、最初に蛇の絵を描き終えたある男が酒を飲めることが決まりました。ところが、その男は周りがまだ描き終えていないことに余裕を見せ、蛇の絵に「足」を書き加えたといいます。
次に書き終えた者が「蛇には足はない。」と指摘し酒の杯を奪い取り最初に描き終えた男は結局酒を飲めませんでした。
また、楚の国が斉の国を侵攻した際には、斉の陳軫が楚の宰相・昭陽に対して上記の「蛇足」の例を出したうえで「余分な戦いをするべきではない」と伝え、昭陽に対して軍を引き上げさせたと言われています。
出典・参考資料:戦国策 – Wikipedia
蛇足のビジネスにおける意味
蛇足という言葉はビジネスシーンでも使われることがあります。
人材不足の現在、企業活動でも無駄な行動をなるべく少なくして、効率的に仕事を進めるようにするべき時代になってきています。
一方、慣習や古いルールのせいで、意味のないルールをかたくなに守っている旧態依然とした職場がまだまだあるのも事実です。そういった現場の仕事は「蛇足だ」と思ってしまうことがたくさんあります。
また、へりくだる表現としても蛇足は活用されます。たとえば、「蛇足ですが、最後に一言申し上げますと….」と、「必要ないとは思うけど、もう少しだけ話しますね」という意味で用いることができます。
「蛇足(歌い手/歌手)」
ニコニコ動画で有名な歌い手「蛇足」に関して検索している方も多いようです。
蛇足のYouTubeチャンネル
参考:蛇足とは (ダソクとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
蛇足の例文・使い方
- 正直、このコンセプトは蛇足でしかないと思う。
- 蛇足ですが、最後に一言申し上げます。
- 蛇足であることは重々承知しておりますが…
- そのままの状態で良かったのに、なぜか蛇足なことをしてしまった。
- あの人は話せば一言多いし、行動すれば蛇足ばかりだ。
- しっかり考えて行動しないと、そのほとんどが蛇足になるだろう。
- 無駄を排除するというのは、蛇足な部分を削ぎ落とすということだ。
- 蛇足な発言をしてしまう。
蛇足の類語・言い換え語
「蛇足」という言葉はとても使いやすいですが、人に何かを指摘するときの言葉としては、表現が少々きつめかもしれません。そのため、ほかの言い換え語を使って、優しい表現に言い直すべきときもあるかと思います。
- 過剰
- 余分/余計
- 不必要
- 無駄
- やりすぎ
また、人の余計な行動を指す場合には、下記のような表現があることも抑えておきましょう。
- いらぬ世話
- 余計なお世話
- おせっかい
- 横槍を入れる
- 世話焼き
- ありがた迷惑
「こんなことしてくれなくていいのにな…」と思うときや「さすがにしつこいから辞めてほしいな」と感じることは誰しもが経験することだと思います。
そんなときは、「蛇足だから辞めてくれ」というのではなく「気持ちはありがたいけど、それほど気を使わなくて大丈夫ですよ」と声がけするのもひとつの方法でしょう。
蛇足の対義語・反対語
蛇足の対義語はありませんが、強いて言うなら「必要なこと」「必要条件」「必須である」などが当てはまるでしょう。
蛇足は不必要で付け足す価値のない、むしろ価値が下がることを表すわけですから、価値を上げる条件や物事は、蛇足の反対語だといえます。
蛇足の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、蛇足の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上に知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!
次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。
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少しでも自信がないなと感じる方は、ぜひ下記の転職するための4つのコツをお読みください。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
参考資料:蛇足(読み)ダソク – コトバンク
参考資料:蛇足 – Wikipedia
参考資料:蛇足 – ニコニコ大百科
参考資料:「蛇足」の意味 – goo辞書
参考資料:蛇足の意味・解説 – weblio辞書