「昨今」とは、「今日このごろ」「近頃」といった、近い過去から今までを含めた期間を指して使う言葉です。
昨今という言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
また、何となく使ったことがあるという方も多いかもしれません。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、昨今の本来の意味や定義を解説するとともに、ビジネスシーンでの例文や使い方について解説していきます。また、類語・言い換え、対義語の意味についても触れていきます。
「昨今の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
昨今の意味とは?
昨今とは、「今日このごろ」「近頃」といった、近い過去から今までを含めた期間を指して使う言葉です。
さっ‐こん〔サク‐〕【昨今】
きのうきょう。きょうこのごろ。ちかごろ。現在に近い過去から現在までを含めて漠然という。「昨今の世界情勢」
引用:昨今とは – コトバンク
昨今の範囲は?|数ヶ月〜数年
日常で使う「最近」「近頃」などとほとんど同じ意味ですが、取り扱うテーマによっては数年〜数ヶ月の範囲になるため、文章からある程度の長さを判断しなければならない言葉でもあります。
たとえば「昨今の弊社の業績は〜」と月ごとの会議で言う場合には、主に今年度からこれまでの月ごとの業績を指していることになります。
一方「昨今の世界情勢は〜」という場合、近年である2〜3年を指していることがほとんどです。(大きな情勢は数年単位でしか変化しないため)
そのため、日常会話ではまず使うことはないのですが、論文や中期的なテーマでは「昨今」を使うことがあります。
ただし、昨今は「最近」「近年」と同様に、具体的な年数・月数・日数を表すにはあいまい過ぎる言葉なので、期間を定めて話すべきテーマでは、あまり使うべきではないでしょう。
大学の卒業論文でも「近年(や昨今などの言葉)」を使う人の割合が増えていることが分かっています。(参考:[戯言]近年、「近年、」ではじまる卒業研究が増えている)
昨今・近年という言葉は、正確な日時は分からないまでも、近い過去を表す言葉として使いやすいため、論文やビジネス文書、スピーチなどでも活用されています。
昨今の例文・使い方
ビジネスシーンで「昨今において〜」「昨今の情勢」といった使い方をする
「昨今において〜」「昨今の情勢に鑑みるに〜」という使われ方をします。これは、そのまま意味を汲み取るなら、最近と置き換えて問題ないでしょう。
しかし、たとえば国際情勢の話題で昨今を使っているときと、会社の業績を話し合っているときでは何となく期間の広さに差があることがわかりますよね。
個人の使い方によってもニュアンスが異なるので、正確な期間を調べたい場合には、直接データや一次情報を調べるのが良いでしょう。
たとえば「昨今はスマートフォンが普及してきた」というものなら、実際にスマホはどのくらいから普及し始めて、半数以上が使うようになったのは何年以降なのかを調べる必要がありますね。
その他の昨今の例文・使い方
- 昨今、我が社の業績は右肩下がりが続いているため経営刷新が求められている。
- 昨今のIT業界におけるイノベーションが目覚ましい。
- 不穏なニュースが相次ぎ、昨今の国際情勢に不安を募らせている。
昨今と似ている言葉「近年・最近・今日」との違い
昨今と近年の違いと範囲
昨今も近年も、どちらもビジネスシーンで多用する言葉です。どちらもニュアンスが一緒なので、使い分けに注意するべき点はほぼありません。
ただし、近年は近い過去である数年間を指して使う言葉ですので、過去3年ほどを振り返って考察したり、検討したりするときは、昨今ではなく近年を使いましょう。
昨今と最近(近頃)の違い
昨今も最近(近頃)もどちらも近い過去から現在というおおよその期間を表した言葉であるため、意味としてはほとんど同じです。ただし、使うべきシチュエーションは異なります。
昨今は、日常生活では使いませんが、ビジネス文書やビジネスメール、論文や報告書、プレゼンなどで使う言葉です。
一方、最近(近頃)は日常会話で使う言葉です。
「最近(近頃)」をビジネスシーンで使うとあいまいな表現に聞こえますが、「昨今」というとある程度の情報を踏まえた近い過去〜現在を指しているニュアンスになるため、役立つでしょう。
昨今と今日の違い
昨今と同じ言葉では「今日(こんにち)」という言葉があります。ほとんど同じ意味で使うことができる2つの言葉ですが、今日(こんにち)には「今の時代…」というニュアンスがあります。
そう考えると、昨今とはまた異なるニュアンスで今の時代を表現する言葉として使うことができます。「今日の世界情勢は〜」というと「今の世界情勢は(以前の時代と比較して)〜だ」となるでしょう。
ですので、昨今よりもニュアンスとしてはやや広く、大まかな意味になると考えられます。ただし、どちらもほぼ同じ意味なので、それほど厳格に使い分ける必要はないでしょう。
昨今の類語・言い換え語
昨今にはすでに解説してきた通りいくつか同じ意味を持つ言葉があります。
シーンやニュアンスによってどちらを使うべきか異なりますが、日常生活では「最近」、ビジネスシーンでは「近年」「昨今」と使い分けをしておけば問題ないでしょう。
- 最近
- 近頃
- 近年
- 今日(こんにち)
- 現下
- 当今
- 日頃
- 当節
- 今日日(きょうび)
下記では、特に使われることの多い類語との違いや使い分けについて解説していきます。
昨今の対義語・反対語
昨今には対立する言葉があるわけではないので、対義語・反対語はありません。
昨今の英語表現
昨今は「最近」と同じ意味なので「recently」「lately」と言った単語が用いられます。また、形式的な表現では「of late」も挙げられます。
そのほか、より現在に近い最近を表す表現としては「nowadays」「these days」も使えます。
昨今の語源・由来
「昨今」は「昨」「今」の2つの漢字で構成されている言葉です。「昨」は過ぎ去った日や前の日というニュアンスがあり、「今」は過去とも未来とも言えないとき、つまり瞬間を表す言葉です。
つまり、ここまで深掘りしたものの、昨今自体の意味を調べるのと同じ程度にしか元々の意味を知ることはできません。このあいまいさが、昨今の使い方自体のあいまいさと関係しています。
昨今の意味や定義、そしてビジネスシーンにおける使い方・使われ方を解説してきました。
ここまで読んできた方は、昨今の本来の意味や定義について、これまで自分が知っていたこと以上に深い教養が身についたと感じるのではないでしょうか?
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!
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ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考資料:昨今の意味・解説 – weblio辞書
参考資料:「昨今」の意味 – goo辞書
参考資料:昨今(読み)サッコン – コトバンク