コンセプト(concept)の意味とは?ビジネスシーンでの定義と使い方

コンセプト(concept)の意味とは?ビジネスシーンでの定義と使い方
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「コンセプト(concept)」には、どのような意味・定義があるのでしょうか?

コンセプトとは、「物事に一貫する仕組みや考え方」の意味でビジネスシーンで用いられる言葉ですが、具体的な用法を知らないと意味がわかりにくいと感じる人も多い言葉です。

しかし一方で、訳語に直すと「概念」「構想」といった言葉になるため、こちらもやはり難解になります。

そこで今回は、ビジネスシーンでよく使われる「コンセプト」の本来の意味や定義、活用事例を解説していきます。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

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「コンセプト(concept)」の意味・役割とは?

「コンセプト(concept)」の意味・役割とは?

 

「コンセプト」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか?

ここでは、コンセプトの本来の意味から解説していき、ビジネスシーンで活用されるコンセプトの意味までご紹介していきます。

 

「コンセプト」の本来の意味・定義

コンセプト 【concept】

①概念。
②意図。構想。テーマ。

引用:コンセプト – コトバンク

コンセプト(concept)とは、「概念」「構想」を意味する言葉です。概念という言葉自体も難しい言葉ですが、大まかにいえば「全体のもととなる基本的な考え方や内容」を表します。

また、訳語には「構想」という意味もあります。構想とは、「想像するものを組み立てる」という意味を持ち、「物事を実現するための仕組み」のことを指します。概念とは少し意味合いが異なります。

どちらの場合も「全体を貫く仕組みや考え方」と捉えれば分かりやすいのではないでしょうか?

たとえば、「レストランのコンセプトは『落ち着ける自宅のリビングのような安らぎ』です」のような用例があります。

この場合のレストランに一貫しているのは、「自宅のリビングのような安らぎを、来店した人に与えることができる仕組み」のことを表しています。

よくよく考えてみると、私たちが「こうしよう」「こんな感じにしよう」と思いついたアイディアは、ほとんどの場合すぐにかたちにすることができません。しかし、アイディアを頭の中でイメージするときには、「完成した姿」を思い浮かべますよね。

この時点で、私たちもふだん無意識にうちにコンセプトを自ら編み出しているといえます。

ただ、1人でアイディアを実現するのはほとんどの場合難しく、誰か協力者がいなければできないことも多いです。だからこそ、コンセプトを言葉にして表現することが大切になります。

 

「コンセプト」の語源

コンセプトの語源は先ほど解説した通り、英単語の「concept」から来ています。日本語の訳語としては「概念」「意図」「構想」を表し、物事に一貫した意味付けをすることを表します。

そこから転じて、主に広告業界などのクリエイティブ職で用いられる言葉になっています。広告を見た人々が感じる感情や思考をイメージするためには、コンセプトづくりが重要になります。

 

ビジネスシーンで使われる「コンセプト」の意味とは

ビジネスシーンでは、先ほど解説した広告業界に限らず、様々な企業・業界の企画立案や事業戦略で「コンセプト」が用いられています。

コンセプト 【英】concept

マーケティング・コンセプト、広告コンセプトといった形で使用され、特定の商品や企業イメージについての差別化をすすめ、マーケティング戦略や広告作成に際して市場導入を容易にするための主張・理念をさす。

引用:コンセプト – Weblio辞書 流通用語辞典

たとえば、日本企業が事業のグルーバル展開を考えるときには、世界共通の価値を提供できるスタンダードを求める必要があります。

どの地域でも「美味しい」と言われるような食品、どんなシチュエーションでも便利な家電…などなど、コンセプトをしっかり作っておくことで、ブレのない商品を作ることができます。

もちろん、グローバルだけではなく、まちおこしや行政でもコンセプトは活用されています。「その町ならではの特産品」「観光名所」は、しっかりアピールしないと人に知れ渡ることはありません。

人は理念や考え方に共感するため、コンセプトづくりを通して自分たちが提供する商品・サービスに一貫性をもたせることが求められるのです。

ただし、コンセプトは間違った使い方で用いられることもあります。何となく良さげなアイディアが出たときに、「コンセプトに合っている」ということ自体は簡単です。

しかし、それが当初のコンセプトに本当にあっているのかどうかは、批判的な目で見ておく必要があります。

 

コンセプトの例文・使い方

コンセプトには多くの使い方がありますが、ここでは簡単な例文をご紹介していきます。

  • 商品コンセプトを紹介するムービー
  • 独自の世界観とコンセプトを持っているレストラン
  • デザインのコンセプトが整っているwebサイト
  • アイディアのコンセプトに共感する
  • コンセプトを考案する
  • コンセプトを明確にする
  • 開発コンセプト/商品コンセプト/デザインコンセプト/広告コンセプト
  • コンセプトショップ
  • コンセプトモデル
  • コンセプトカー

基本的には、コンセプトがつく用語はすべて、「一貫した思想や仕組み、考え方を持っているもの」であると理解しておけばOKです。

主にビジネスシーンでは企画立案やアイディアを考えるときに使われます。

しかし、すでに企画が進んでいる商品やサービスのアイディアのコンセプトがはっきりしていない場合は「コンセプトを明確にする必要がある」と後付けでコンセプトが求められるケースもあります。

また、開発/商品/広告/デザインといった、制作物の一貫性が大切なものづくりでは、コンセプトが重要視されます。

そのほか、コンセプトを前面に押し出して展示する車のことを「コンセプトカー」と呼ぶなど、コンセプトの用例は様々です。

 

「コンセプト」と「テーマ」の違いとは

コンセプトと似ている言葉としてあげられるのが「テーマ」です。テーマも、商品・サービス、そして色々なアイディアを明確にするために必要な要素のひとつです。

ただ、コンセプトは「全体を貫く仕組みや考え方」であるのに対して、テーマはあくまでも「タイトル(題名)」であることに注意が必要です。

明確に区別されて使われていない場合も多いですが、テーマは「表題/題名」のことを指すため、あくまでもコンセプトを表現するためのひとつの方法でしかありません。

 

「コンセプト」の類義語

コンセプトには似ている言葉があります。

ビジネスシーンでは、言い換えたほうが相手に伝わることも多いです。そのため、近い言葉も同時に抑えておきましょう。

概念 ・ 観念 ・ コンセプション ・ 概念作用 ・ 概念構成

引用:コンセプト – Weblio類語辞典


ここまで、コンセプトの本来の意味やビジネスシーンでの使われ方、似ている言葉との違いについてかいせつしてきました。

コンセプトという言葉は、「概念」「構想」といった言葉よりも理解しやすく使いやすいビジネス用語になっています。

次は、コンセプトがビジネスシーンでどのように使用されているのかを、活用事例を通して見ていきましょう。

 

「コンセプト」のビジネスシーンでの活用事例

「コンセプト」のビジネスシーンでの活用事例

 

ここでは、「コンセプト」の使われ方をビジネスシーンでの利用例を通して解説していきます。

コンセプトには使う人やシーンによって細かなニュアンスの違いがあるため、ここでそのニュアンスを知っておきましょう。

1 商品・サービスを紹介/宣伝するときのキャッチコピーに使用する

新商品・サービスの紹介をするときには、それを利用してくれる見込みのあるお客さんに対して、コンセプトをキャッチコピーとして利用することに効果があります。

たとえば、ファッションブランドの「シャネル」のブランドコンセプトは「古い価値観にとらわれない女性像」です。

ただの「着る服」ではなく、人の好みに合わせたコンセプトやスタイルを追求して商品を作っているからこそ、そこに高級感が生まれ、買う人も増えていきます。

これは大きな事例ですが、たとえば店頭に並ぶお菓子のコンセプトを宣伝文句にするなど、商品紹介でコンセプトを多くの人に共感してもらえるかたちで使用することには高い効果があります。

 

2 商品・サービスだけではなくイベント宣伝にも使う

イベントを開催する前の告知・宣伝でも、イベントのコンセプトを宣伝に使う例が多いです。たとえば、「子どもが無料の食べ放題イベント」を開催するとします。

この場合、企画内容自体は「食べ放題」ですが、「お子様とご一緒に週末を楽しく過ごせるイベント」というコンセプトを宣伝文句に入れれば、「行きたい!」と思う家族連れが参加しやすいです。

イベント告知でも、ただイベント内容や日時を伝えるだけではなく、イベントのコンセプトを伝えることによって、高い集客効果が見込めます。

 

3 ビジネス/仕事の事業・企画立案で使う

先ほども解説した通り、ビジネスにおける「コンセプト」には様々な意味合いがありますが、共通している意味は「全体を貫く仕組みや考え方」です。

ここで、コンセプトのビジネスにおける意味を知るために「UNIQLO」で有名な「株式会社ファーストリテイリング」の代表取締役、柳井氏の言葉を引用してみましょう。

すべての業務プロセスを変革し、お客様が求める商品を速やかに商品化するために、サプライチェーンのすべてを改革していきます。未来のテクノロジーを積極的に取り入れ、世界最高の服と情報を提供できる、新しい産業を創ります。

引用:トップメッセージ – 株式会社ファーストリテイリング 

UNIQLOなどを運営しているファーストリテイリングでは、業務プロセスを効率化することで、世の中の消費者が満足できるような、世界最高の服と情報を提供することを述べています。

明確にコンセプトと銘打っているわけではありませんが、これは事業のコンセプトとも呼ぶべき、「一貫した考え方」といえます。

たとえば、仮にUNIQLOが商品の生産・流通の効率化よりもファッションブランドを少数作るブランド会社になっていたとしたら、ここまで業績が伸びなかったかもしれません。

このように、コンセプトを打ち立てたうえで事業や企画を進めることには大きな意味があるのです。

 

カタカナ語に要注意!「コンセプト」を使う/使われるときの注意点

カタカナ語に要注意!「コンセプト」を使う/使われるときの注意点

先ほどまで解説してきた通り、「コンセプト」という言葉はビジネス上とても重要な役割を果たす言葉です。

しかし、時と場合によってはコンセプトという言葉を使わず、ほかの言い方に変換したうえで相手に伝えたほうが良い場合もあります。

下記のポイントに従って、コンセプトを使う/使われるときの注意点をチェックしましょう。

 

1 カタカナ語を多用しすぎていないか?

「コンセプト」に限った話ではありませんが、カタカナ語を多用しすぎると、本来伝わることが伝わらないなど、コミュニケーションが阻害されてしまう可能性があります。

たとえば、コミット、ジョイン、アグリー、アサイン…など、場合によっては意味が伝わらない場合もあります。(もちろん、細かなニュアンスの違いを理解したうえで使うのは便利です)

そのため、カタカナ語と呼ばれるビジネス用語を多用すべきかどうかは、その都度チェックしたほうが良いでしょう。

 

2 言葉の意味をよく理解して使っているか?

今回ご紹介した「コンセプト」のように、訳語よりも意味が通りやすい言葉の場合は、コンセプトという言葉そのものを使ったほうが良いでしょう。

しかし、用語によっては言葉の意味をよく理解していないと、間違ったカタチで伝わってしまう場合があります。

用語を用いるときには、本当に正しい意味で使えているかをチェックすることが重要になります。

 

3 他の言葉で言い換えることはできないか?

「コンセプト」であれば「概念」「一貫した考え方」、「アテンド」であれば「付き添う」など、ほかの言葉で言い換えたほうが伝わりやすいと判断したときに即座に言い換えることも大切です。

社外の関係者や取引先、顧客とコミュニケーションを取るときに、社内でよく使われているカタカナ語を多用すると、取引先や顧客に悪い印象を与えてしまう場合がありますので注意しましょう。

 


ここまで、コンセプトを含めた「カタカナ語」と呼ばれるビジネス用語を使用するときの注意点についてご紹介してきました。

使い所を見極めればビジネス用語はとても便利なのですが、一方で使い所をひとつでも間違えればコミュニケーションがうまくいかない危険もあります。

本当に使うべきかどうかをきちんと判断したうえでビジネス用語を活用しましょう。

 

転職したい?希望条件の転職先を探すための方法とコツ

転職したい?希望条件の転職先を探すための方法とコツ

 

ここでは、転職を少しでも検討している方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

 

1 転職サイト選びは慎重におこなう

これから転職活動を少しでも始めたいと考えている方の中には、まだ実際に求人情報を探し始めていない方がほとんどだと思います。

転職活動でいちばん大切なことは「どうやって転職求人を探すのか?」ということです。

しかし、転職サイトといっても様々なものがありますし、利用できる転職者のターゲットや、効果的な活用法が異なります。

転職サイト選びに悩んでしまう理由は、「そもそもなぜ転職サイトを使うべきなのか?」という根本が分からないからです。

下記記事では、転職サイトのランキングをご紹介しつつ、効果的な活用法や注意点について解説しています。

転職サイトを通じて求人を探したい方は、ぜひ下記記事を参考にして、自分に合った転職サイトを見つけてみてください。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

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2 転職活動の全体の流れをおさえ、余計な不安を解消する

転職活動を始めたいけど、なぜか不安…そんなふうに思っている人が最初にやるべきことは「転職活動の全体の流れ」をおさえること。

たとえば、料理をするときは、レシピを全体を見て必要な材料を揃え、作り方の流れをある程度覚えてから実際に作り始めますよね。

それと同様に、転職活動も全体の流れを通して学び、その上で実際に始めることで、成功率が格段にアップします。

余計な不安を感じずに、前向きに転職活動をしたいなら、まずは転職活動の基礎知識を学びましょう。

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3 転職が初めてなら、「転職エージェント」を使うべき!

転職活動の流れは知っているけど、それでもまだまだ転職は不安…そう感じてしまう人もいるのではないでしょうか?

頭では分かっていても、実際に転職に踏み出す勇気がなかなか出ない人もいるでしょう。また、単純に仕事が忙しく、転職したいけどできないという方もいると思います。

ただ、そんな人でも転職活動をおこなうことは可能です。

忙しい人や一人で転職活動を始めるのが不安な方は、求人紹介や転職相談、面接対策や日程調整まで様々なサポートを無料でしてくれる「転職エージェント」を活用しましょう。

在職中に転職活動を始めれば、リスク無しで好条件の求人を探すことができます。

もちろん、良い転職先が見つからないのであればムリに転職先を選ぶ必要はありません。

下記記事では、あなたにおすすめの転職エージェントが見つかるよう、転職エージェントランキングをご紹介しています。

ぜひ、自分に合った転職エージェントを見つけてください。

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まとめ|コンセプトの意味を正しく知ろう!

まとめ|コンセプトの意味を正しく知ろう!

今回は、ビジネスシーンでよく使われる「コンセプト」の本来の意味や定義、活用事例を解説してきました。

コンセプトは「概念」「構想」を表しますが、訳語のほうが難しく感じる少し珍しいカタカナのビジネス用語です。

しかし、ビジネスの企画立案ではコンセプトという言葉が多く用いられるため、コンセプトの意味や具体的な用例を覚えておけば問題ないことがほとんどです。

今回の記事で解説した「コンセプト」の意味をしっかりおさえ、学んだことをあなたの仕事でぜひ活用してみてくださいね。

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