「寄与する」とは、「役に立つ事を行うこと。貢献」という意味を持つ言葉です。
寄与するという言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。
正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、寄与するの本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。
「寄与するの意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
寄与するの意味とは?|読み方・意味・辞書の定義を簡単にわかりやすく!
寄与(きよ)するとは「役に立つ事を行うこと」「貢献」という意味を持つ言葉で、「医学の発展に寄与する(役に立つ)」「物事に影響を与えること」を指す表現です。
き よ [1] 【寄与】( 名 ) スル
① 力を尽くして社会や人のために役に立つこと。貢献。 「医学の発展に-する」
② 物事のある変化に影響を与えること。 「 -率」
③ おくりあたえること。〔節用集 文明本〕
「役立つ」「貢献」「贈る」など、何かを対象に与える意味を持ちます。
化学分野における寄与の意味
共鳴理論の構造で出てくる用語に「寄与」が使われます。
簡単な意味合いとしては、極限構造のパーセンテージのことを指します。ベンゼンの二つの構造は等価なので同じ大きさの寄与です。
他の形のベンゼン(デュワーベンゼンなど)の構造は無理があるので小さい寄与と言います。
「寄与が大きい」「寄与が小さい」という表現で使用されます。
寄与するの使い方・例文
ここでは、寄与に関する使い方・例文を解説していきます。中には特殊な使い方もあるので、注意が必要です。
「寄与分」
寄与分は法律用語で「相続人が相続財産の増加や維持に特別に貢献した場合、その寄与度に応じて相続人の相続分を増やすこと」を意味します。
簡単に言えば、死ぬ前に(相続財産を増やしたり維持するために貢献したりする意味で)優しくしたり親切にしてくれた人物に対し、それ以外の親族のうち優遇して相続するため、それを法律に基づいて定めるための考え方ということになります。
- 生前の介護や世話を一生懸命していたことから、親族の中でも長男には正当な寄与分が相続されることになった。
- 相続には寄与分の制度があり、計算方法が存在する。
「寄与できる」
「役立てることができる」という意味で使用されます。
- 私の経験があれば、この組織の生産性向上にも寄与できるだろう。
- 彼がリーダーとしての発言と行動を意識しさえすれば、チームの士気向上に寄与することができる。
「寄与される」
支援される、手伝ってもらう、力を貸してもらうという受身の形式で使われますが、尊敬語では目上の人物が物事に貢献することを「寄与する」と表現することもあります。
- 彼女のサポートに寄与され、目標達成へと漕ぎ着けることができた。(受身)
- ○○様はこの国の復興に多大なる影響力を持って寄与されました。
寄与と似ている言葉の意味・使い分け方法
「寄与する」という言葉には似ている言葉が複数あり、中でも「貢献する」「資する」「期する」「供する」は意味を間違って使ってしまうことがあります。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、寄与との意味の違いを解説していきますので、ビジネスシーンなどで活用しましょう。
寄与すると貢献する|意味の違い・使い方
「寄与」と「貢献」は今でこそ、同じような意味で使いますが、もとは「寄与」がおくりあたえる、「貢献」はみつぎものをたてまつるという意味でした。
「寄与」は上から下へ、「貢献」は下から上へといったニュアンスの違いがあったようです。
寄与すると資する|意味の違い・使い方
「寄与する」とは前述した通り「役立つこと」という意味があります。一見すると、「資する」と同じような意味にとらえられますが、「資する」というのが金品や情報などを与えて援助するという意味を持ちます。
寄与は役に立つ意味が強いのに対して資するは援助と意味合いが強い言葉になります。
寄与すると期する|意味の違い・使い方
期するとは「前もって期限や時刻を定める」「期待する」という意味です。
寄与は「役に立つ」という意味なので意味合いがまったく違います。
寄与すると供する|意味の違い・使い方
供(きょう)するは「差し出す。役立つようにする。」という意味です。
提供の供なので提供と近い意味だと考えるとわかりやすいです。寄与するとは「役に立つ」の量や質が異なるニュアンスです。寄与の方がより深い役立ちだと言えます。
寄与すると影響する|意味の違い・使い方
影響するとは、物事の力や作用が他のものにまで及ぶことを指します。
一方、寄与するは「役に立つ」ことで物事に影響を与えます。影響するの場合は、良し悪しに関係なく使う言葉ですが、寄与するは、物事を良い方向に動かした場合に使用されます。
寄与すると寄贈する|意味の違い・使い方
寄贈(きぞう)するとは物品を贈り与えることを指す言葉です。
寄与にも「贈り与える」という意味がありますが、寄与の場合は「影響を与えて貢献する」という形のないものを指して使います。
一方、寄贈の場合は本などの具体的なものを贈るときに使います。
寄与するの英語表現
寄与するの英語表現は、「contribute to~」となります。
英語の例文・イディオム
a contributory factor(寄与する要因)
To contribute to cost reduction.(コスト削減に寄与する。)
寄与するの類語・言い換え語
役に立つ ・ 期待に応える ・ 貢献する ・ 力になる ・ 手柄を立てる
寄与するの対義語・反対語
享受です。意味は「受け取って自分のものにすること」です。
寄与するの意味や定義、使い方と例文について解説してきました。
ここまで読んできた方は、寄与するの本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!
次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。
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今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
参考資料:寄与する – Weblio辞書
参考資料:寄与(きよ)の意味 – goo辞書
参考資料:寄与(読み)キヨ – コトバンク