「仕事に失敗する人にはある共通点がある」と言われた時、あなたはどう思うでしょうか? きっと、共通何かの要素があるに違いない、と考えると思います。
仕事で失敗する人の特徴を検索してみると、その共通点や対処法について解説されている記事がたくさんありますよね。
仕事で失敗してしまう理由には様々な要因がありますが、失敗する要因が最も表面化するのは「上司への言い訳」にある場合が多いです。
上司への言い訳の傾向と、「その言い訳をなぜ言ってはいけないか?」を知ることで、仕事に対する姿勢や取り組み方・考え方を改善することができます。
仕事がうまくいかない若手ビジネスパーソンや、言い訳が多い部下を持つ上司の方はぜひ参考にしてくださいね。
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仕事の失敗を上司だけのせいにするべきではない理由
若手社員であれば、仕事で失敗したりミスをしたりすることは当然のことのようにあるでしょう。もちろん、ミスや失敗は改善することができます。
しかし、「ミスや失敗が改善されるかどうか?(できるかどうか?)」と同様に重要なのは「ミスや失敗の要因は何だと思っているか?」です。
なぜなら、ミスや失敗の捉え方はそのままミス・改善を修正するスピードやクオリティに繋がるからです。
上司の指示や業務配分が原因で失敗やミスや続出するケース
ミスや失敗は改善することができます。しかし一方で例外もあります。例外とは、下記のような「上司や職場環境にミス・失敗の要因がある場合」です。
- 上司が無理なスケジュールで仕事を任せてくる。
- 社員全員が余裕なく、仕事の適切な配分ができていない。
- 想定外のトラブルが発生しやすい職場である。
- 上司の指示が曖昧もしくは間違っていることが多い。
- 部署間の連携ができておらず意思疎通が困難である。
こういった外部環境によりミスや失敗を回避できない場合は、自分に失敗やミスの要因があると考えるのはまだ早いといえます。
しかし、事実上「上司が無理なスケジュール感で仕事を配分しているのか?」といったことを部下が判断するのは難しいのが現実です。
また、自分の仕事のミス・失敗の要因を探り解決するには、自分自身の考え方や行動から改善方法を探る方が早いものです。
自分の仕事のやり方からミス・失敗の改善方法を探る
自分の仕事のやり方・進め方から先にミス・失敗の改善方法を探るためには、何よりも具体的な改善方法を決めておくことが重要です。
たとえば「あなたが期限通りに企画書を作成できず、企画自体のスケジュールが遅延してしまった」という失敗をイメージしてみましょう。
この場合、あなたはラストスパートで企画書の作成を終わらせようとしていたが、見積もりが甘く期限通りに終わらせることができなかったことが要因です。
具体的なアクションとしては、下記のような改善方法が挙げられます。
- 企画書の骨子についてあらかじめ上司と相談しておく
- 草案の段階で上司に一度チェックを通しフィードバックをもらう
- 企画草案作成→チェック→修正→チェックの細かなスケジューリングを行う
- リマインダーを使用して毎日企画書作成の時間を確保する
ミスや失敗を経験すると、反省や後悔をするだけで済ませてしまったり、ストレスと捉えて早く忘れようとしてしまったりといった心理が働きます。
仕事で失敗しないためには、上記のように「ミス・失敗」への考え方と具体的な行動による改善を行なっていくことが重要になります。
しかし、その前提として「ミスをしてしまった時に言ってはいけない言い訳」があります。言い訳は自分に言い聞かせているものでもあるため、まずはその考え方を改善する必要があるのです。
言ってはいけない上司への言い訳TOP3
言ってはいけない上司への言い訳は、思い浮かべるだけでもたくさんあります。しかし、ケースバイケースで必ず伝える必要があることも多いため、ときには「説明をきちんとする」という意味で”言い訳”も必要な場合があるでしょう。
しかし、ここで紹介している言い訳は絶対に言ってはいけないものだけです。言い方やニュアンスを変えるだけではなく、そもそもそういった発言に至る発想にならないように注意していきたいものです。
1 「時間が足りず最後までできませんでした」
- 想定よりも時間が少なかったため
- バタバタしており連絡ができなかったため
- ほかに緊急の仕事が入ってしまったため
- 忙しくこの仕事に当てられる時間がなかったため
このような「できなかった理由」は、一見正当性があるように思えます。たしかに、実際に時間が足りず仕事に避ける時間を確保することができないケースがあります。
しかし、あなたが本当に直近の予定が立て込んでいたり、スケジュール上これ以上に仕事を入れることが不可能であることがわかっているなら、事後報告として「できませんでした」ということはないはずです。
また、仕事ができなかった理由・中途半端に終わってしまった理由を安易に「時間が足りなかった」という論拠だけで片付けてしまうのは思考停止状態に陥っていることと同様です。
たとえ仕事の遂行に失敗していたとしても、そこには必ず理由があります。何も考えず、「もっと時間を使っていれば終わったはず」と考えるのをやめることが先決です。
2 「やりますが、〜できないかもしれません。」
- とりあえずやってみますが、うまくいくかどうかはわかりません。
- ひとまずこの形にしようと思いますが、精度は低いと思います。
- 今から始めますが、期限である5日までに終わらない可能性があります。
あらかじめ自分がこれから取り組む仕事に対して「できない言い訳」をしている時点で、その仕事を遂行できるモチベーションや思考力が欠如している状態に陥っています。
また、自分のことを正当化しているため、本当に仕事がうまく進められなかったとしてもダメージが少なくてすみます。
結果、不完全な仕事の成果を量産してしまうことにつながります。
予防線を貼り失敗しても良い理由を作るのではなく、「絶対に終わらせられるように段取りを組む」ことに力点をおくべきです。必要なら、上司に不安事項をシェアするのも良いでしょう。
3 「予想外なことがあり、できませんでした。」
- 途中で予定になかった訪問があり、対応に追われていたためできませんでした。
- 指定された書類のテンプレートが古く今の内容に合っていなかったため完成していません。
- (部署・上司の忙しさなど)〜が理由で、うまく仕事を進めることができませんでした。
自分の想定外なイレギュラーが発生した場合には、上記のような言い訳をしてしまいそうになることがありますが、このように「外部環境・他人の影響でできなかった」と言い訳をするのも、仕事の進め方としてよくありません。
なぜなら、外部環境・他人からの影響を受けるという制約下で実行するのが仕事だからです。
適度な状態や何も問題がない状態でできる仕事はほとんどありません。
まとめ
今回は、仕事で失敗する要因の考え方と、失敗する人が言いがちな「言い訳」を解説し、それがなぜ言ってはいけないのか、背景をご説明しました。
たとえわかっているつもりでも、つい外部環境のせいにしたり、自分を正当化しようと論理的に考えることができなくなってしまうことは多々あるはずです。言い訳をしないためには仕事への考え方・取り組み方を改善していくことが必要です。
ただし、言い訳が結果的に少なくなる状況まで考え方を変化させることができれば、それだけ仕事で失敗する可能性も低くなります。
ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。