心証の意味とは?心象との違い、使い方と例文、類語/対義語を解説!

心証の意味とは?使い方例文、類語「心象」「印象」との違いを解説!
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「心証」とは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?

心証という言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。

正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。

そこで今回は、心証の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。

「心証の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

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心証の意味と読み方とは?

心証(読み方:しんしょう)は「心に受ける印象」という意味を持つ言葉として一般的に使用されています。

法律用語における心証の意味とは?

法律用語で用いられる心証の場合、意味は「裁判官が訴訟事件の審理において、事実認定について心の中に得た確信または認識」となります。

裁判においては、裁判で扱う事件の事実関係の存否(あるかないか)について、証拠となる資料に基づいて、裁判官が内心に生成されていく意識や確信のことを「心証」という言葉で表現します。

この考え方を「自由心証主義」と呼びます。

心証の使い方と例文

ここでは、「心証」の使い方と例文について、頻繁に用いられる表現をご紹介しながら、用例について解説していきます。

心証の使い方と例文|心証を得る

「会計監査や裁判などで証拠が出揃い合理的な保証を得る」という意味で用いられるのが「心証を得る」という表現となります。

  • 企業の決算に対して監査の心証を得ることができた。
  • 今回の裁判では、提出された証拠資料により事実関係があることへの心証を得るに足りると判断した。

心証の使い方と例文|心証を損なう

心証を損なうとは、「他人のあるものに対する印象を悪くすること」を意味する表現です。

特に法律用語としては、裁判官が事実関係を認定するかどうかの判断をする際に、その事実関係に対して信用度が低下することを指します。

  • 一般例:心外なことを散々言われ私は心証を損なった。
  • 法律用語:十分な証拠とは認められず、裁判官の心証を損なう結果となった。

心証の使い方と例文|心証を害する

心証を害するとは、「態度や行動から否定的印象を抱かせてしまうさま」を意味する言葉です。

  • 失言をしてしまったことで、私は彼の心証を害してしまった。
  • 心証を害するような言葉は、できる限り慎むべきだ。

間違えやすい同音異義語との意味の違い

ここでは、「心証」と同じ読み方ができますが、まったく違い意味を持つ言葉との意味の違いをご紹介、解説しています。

心証と心象の意味の違い

「心証」は他人の言動から受ける印象のことですが、それに対して「心象」は「自ら経験した感覚や印象によって心の中に現れてくる像のこと」をさします。

よく使う「心証を損なう」は「心証」の方を使います。よく「心象」と書いて誤用しているのを見かけるので注意しましょう。

心証と印象の意味の違い

「印象」は「心に強く残ったものや忘れられないほど感動した物事」という意味です。

「心証」は他人の言動から受ける印象のことですが、印象は対象が定まっておらず、心に強く残り感動するものであれば何にでも当てはまる点に意味の大きな違いがあります。

心証と想像の意味の違い

想像とは、「実際に知覚に与えられていない物事を、心の中に思い浮かべること」を意味する言葉です。カタカナ語では「イメージ」と同じ意味を持ちます。

心証は、一般的に「心に受ける印象」を意味する言葉となりますが、法律用語での使い方や、「心証を害する」などの用例から考えると、「人の言動」に対するものに限定されます。

そのため、実際に近くに与えられていないが心の中に思い浮かべると言う点で、両者は同じ意味を持っていますが、印象との違いと同様に、想像の方が、イメージできる物事の対象が限定されていない点に大きな違いがあります。

心証の語源・由来

心証は、法律用語として使用されることが多い言葉・概念となります。

そのため、「内的確信」を意味するフランス法のアンティーム・コンビクシヨン(仏:intime conviction)の観念に由来しています。

日本国内では、明治初期以降この内的確信のフランス法の観念が、「心証」と訳されて用いられています。

心証の英語表現|「conviction」

心証にもっとも近い意味を持つ英語は「conviction」となります。

「conviction」には、「確信」「信念」「説得力」「有罪の判決」などの意味があります。日本語の「心証を得る」に該当する意味を持つことに注意が必要になります。

「conviction」の例文・イディオム

  • The prosecutor was convinced that the accused was not the real culprit.:検事はこの容疑者は真犯人ではないという心証を得た。

心証の類語・言い換え語

心証を言い換える場合の表現や、類語をご紹介、解説しています。

心証は法律用語として用いられることがほとんどであるため、適宜必要な際に言い換え表現を用いることが必要となります。

所感(しょかん)

所感とは、「心に感じたこと」「感想」という意味があります。

ビジネスシーンでは、「感想」と表現するよりも「所感」と表現した方が客観性や丁寧な表現という側面から適切な場合が多いです。

証拠(しょうこ)

証拠とは、「事実・真実を証明するよりどころ」という意味を持ちます。

「心証を得る」とは、「証拠に基づいて事実に関する確信を得る」ということになるため、「証拠を見て判断する」などと言い換えるときに使うことができます。

その他の心証の類語・言い換え語一覧

  • 印象(英:impression)
  • 感じ
  • 確信

心証の対義語・反対語

心証の対義語はありません。


心証の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。

ここまで読んできた方は、心証の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。

ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!

次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。

  • 今の職場での人間関係やコミュニケーションに疲れている。
  • 仕事が楽しくなく、毎日が変わり映えしない。
  • ほかの業界・職種/業種に転職したいと考えている。
  • 給料をアップさせたいが方法が分からない。
  • 自分に合った職場はほかにあるんだと感じ始めている。

ひとつの項目でも当てはまるあなたは、用語を学ぶだけではなく、働き方や生き方を満足できるものにするために、働き方や生き方を変えるべきです。

「このままずっと同じ職場で働くつもりだ」と、あなたは自信を持って言えるでしょうか?

少しでも自信がないなと感じる方は、ぜひ下記の転職するための4つのコツをお読みください。

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?

  1. 「失業リスクがある」
  2. 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
  3. 「転職すると給料が下がる」
  4. 「新しい環境に慣れるのが大変そう」

しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。

1 転職活動に失業リスクはない!

転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。

一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。

大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

引用:年代別の転職回数と採用実態 – リクナビNEXT

20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。

つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。

ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。

理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」

人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。

2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。

引用:中途採用調査 – リクルートワークス

つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。

理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」

転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。

しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。

たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。

  • 求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を作成する
  • 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
  • 面接を1次〜3次まで突破する
  • 給与条件や入社日を人事側と調整する
  • 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう

これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。

でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。

そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。

以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。

おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

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2018.02.22

おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。

また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

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2017.12.25

2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる

転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。

特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。

これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。

「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。

あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。

もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。

業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。

業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。

どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。

もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。

3 転職しても給料は下がらない

「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?

それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。

それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。

特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。

年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

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また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。

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2017.12.25

4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる

転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。

「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。

しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。

それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。

あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?

実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。

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2017.12.25

参考:心証(読み)しんしょう –  コトバンク

参考:「心証」の意味 – goo辞書

参考:心証(しんしょう)とは – 心証の読み方 Weblio辞書

参考:心証 – ウィクショナリー日本語版 – Wiktionary

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