提示の意味とは?例文と類語「開示・明示・呈示」との違い、英語表現

【例文あり】提示の意味とは?類語や「呈示」「提案」との違いを解説
スポンサードリンク

「提示」とは、「その場に出して示す(見せる)こと」「広く知らせる(=示)ための提出」という意味を持つ言葉です。

提示という言葉はたまに使われる言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。

正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。

そこで今回は、提示の本来の意味や定義を解説するとともに、例文や使い方についてわかりやすく解説していきます。また、類語・言い換え語との違い、対義語の意味についても触れていきます。

「提示の意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。

「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。

おすすめ記事:【全知識】転職活動のやり方・期間・面接対策・必要書類まとめ!

【全知識】転職活動のやり方・期間・面接対策・必要書類まとめ!

2017.12.25

INDEX

「提示」とは?|意味と定義を解説!

「提示」とは?|意味と定義を解説!

「提示」にはどのような意味・定義があるのでしょうか?

ビジネスシーンでも日常生活でも、あなたの周りでは使われることが多いはずです。だからこそ、「提示」と検索窓に打ち込み、意味を調べようとしているのではないでしょうか。

しかし、提示の意味・ニュアンスや内容は状況や個人の使い方によって異なります。そのため、もともとの意味、本来の定義をおさえておくことが大切になります。

提示の本来の意味・定義を知れば「こんな使い方があったのか!」「もともとこんな意味があったのか!」ということが分かるようになります。

もちろん、気になるポイントだけをかいつまんで見てみるだけでもOK。ぜひ活用してください。

提示とは何か?|読み方・意味・辞書の定義を簡単にわかりやすく解説

提示(ていじ)は「その場に出して示す(見せる)こと」「広く知らせる(=示)ための提出」という意味です。

てい‐じ【提示】[名](スル)

1 差し出して見せること。「必要書類を提示する」「契約内容を提示する」
2 五段階教授法の第2の段階で新教材を児童に示すこと。

引用:提示(読み)テイジ – コトバンク

提示の「提(てい)」には、「手にさげて持つ。さげる。もつ。」「もち出す。とり出す。」という意味があります。

一方、「示(じ)」には、「わかるように見せる。教えてさしずする。しめす。」という意味があります。

この2語から、「相手に伝えたい物事を取り出して教えること」を表す言葉となっています。

提示の使い方と例文

提示には、相手にこちらが伝えたい物事を実際に差し出して、見えるように差し出すニュアンスがあります。

具体例は、提示の使い方と例文の具体例を参照していただくとわかりやすいのですが、注意すべきは「提示する」ときの提示する物事自体に「何が当てはまるのか?」でしょう。

具体的な提示するものの例は下記の通りです。

提示するモノ

  • 本人確認書類(免許証・保険証・マイナンバーカードなど)
  • パスポート
  • 警察手帳、許認可証
  • 証明書・保証書
  • その他相手に伝えたい書類や報告書全般

上記のようなモノだけではなく、「金額」「条件」「議題」「考えのまとめ」などなど、概念的なものや形にはない「コト」も提示を使うことができます。

提示できるコト

  • 金額
  • 条件・要件・必要項目
  • 議題・テーマ
  • 問題点・課題点・論点
  • 考え、分析結果、調査結果、報告内容

では、具体的な「提示(する)」の使い方と例文をチェックしていきましょう。

提示の使い方と例文1|金額を提示する

店舗や契約時など、取引するお金を指し示すときには「金額を提示する」という使い方をします。

「いくらの金額(料金)なのかを相手に見せる」というニュアンスになります。

  • 定額プランの料金を提示する
  • かかった費用の合計金額を提示する
  • オプション機能を利用する場合の金額を提示された

提示の使い方と例文2|問題を提示する/意見を提示する/案を提示する

意見や案を相手に見せることにも「提示する」を使うことができます。「意見を述べる」や「案を発表する」と同じ意味を持ちます。

  • 解決策を検討する会議は、まず最初に我々が抱いている問題を提示する必要がある。
  • ボトムアップ型の組織づくりをするためには、意見を部下から提示する機会自体が必要だ。
  • 誰も打ち合わせでやりたいことを述べなかったので、私が以前から考えていた案を提示した。

提示と開示(かいじ)の意味の違い

開示(かいじ)とは、「明らかに示すこと」を意味する言葉で、提示と定義はほとんど同じです。

かい‐じ【開示】 の解説[名](スル)《「かいし」とも》

1 はっきり示すこと。「勾留の理由の開示を請求する」

2 説き明かし示すこと。教えさとすこと。「真義を開示する」

引用:「開示」の意味 – goo辞書

しかし、使うシチュエーションには大きな違いがあり、英語で表現すると「ディスクロージャー(disclosure)で、「情報開示」など行政・裁判により義務的に公開されるときに使うことが多いです。

提示と呈示(ていじ)の意味の違い

呈示(ていじ)とは、「差し出してみせること」を意味する言葉で、提示とほぼ同じ表現になります。

てい‐じ【呈示】の意味[名](スル)

1 差し出して見せること。「学生証を呈示する」

2 手形・小切手などの所持者が、支払請求のため振出人・支払人または引受人に証券を示すこと。

引用:「呈示」の意味 – goo辞書

使い分けとしては、呈示は提示の狭い意味と考えると理解しやすいです。

呈示は「具体的なものを厳密に示すとき」に使われます。たとえば、定期券や運転免許証を呈示してください、などと使います。

提示と明示(めいじ)の意味の違い

明示(めいじ)は、「明らかに示すこと」「はっきりと示すこと」を意味する言葉で、「理由」「根拠」「出典」などを相手が明らかに理解できるように示すことを指します。

めい じ [1][0] 【明示】( 名 ) スル

はっきり示すこと。 ⇔ 暗示 「理由を-する」

引用:明示の意味・解説 – weblio辞書

提示とほとんど同じ意味ですが、明示は「はっきりと示す」ことに強いニュアンスがあります。

理由や根拠など、相手を納得させたり、相手に必ず理解させておく必要があったりする場合には、明示を使うと良いでしょう。

提示と掲示(けいじ)の意味の違い

掲示(けいじ)とは、「人に伝えるべき物事(事柄)を不特定多数に対して示すこと」を指す言葉です。

けい‐じ【掲示】の意味[名](スル)

人に伝えるべき事柄を、紙に書くなどしてかかげ示すこと。また、その文書など。「合格者の氏名を掲示する」

引用:「掲示」の意味 – goo辞書

わかりやすい事例で説明すると、「掲示板」があります。掲示板は、書き込んだ内容は基本的に「掲示板を見た人全員」に情報を伝えるために情報を掲載します。

提示には、「不特定多数に対して示す」という意味はないため、明確に使い分けることができますね。

注意点として、「提示」の「提」と、「掲示」の「掲」は感じが少しだけ似ているため、筆記の際には間違えないよう意識する必要があります。

提示と提出(ていしゅつ)の意味の違い

提出(ていしゅつ)とは、文書(答案用紙、証拠書類など)を出すべきところに出すことを意味する言葉です。

てい しゅつ [0] 【提出】( 名 ) スル

文書などをしかるべきところに差し出すこと。 「答案を-する」 「証拠を-する」

引用:提出の意味・解説 – weblio辞書

提示は「取り出して見せる目的」ですが、提出は「差し出すこと自体が目的」である点に違いがあります。

たとえば、免許証は提示しますが、原本を提出することはありませんよね。

一方で、証明のために取得し発行する印鑑証明書などは、原本を提出する必要がある場合もありますから、「提出」になります。

提示と提案(ていあん)の意味の違い

提案(ていあん)は、「議案や考えを出して示すこと」を表す言葉です。

また、示す議案や考え自体を「提案」と呼び、「私の提案」「彼/彼女の提案」などと使うこともあります。

てい あん [0] 【提案】( 名 ) スル

議案・考えなどを出すこと。また、その議案・考え。 「議事の打ち切りを-する」

引用:提案の意味・解説 – weblio辞書

違いとして、提示は「差し出してみせること」である一方で、提案は「差し出して案を示すこと」が挙げられます。

提示と標示(ひょうじ)の意味の違い

標示(ひょうじ)とは、「目印になるもので人に対して示すこと」を指す言葉です。

たとえば、道路標識が示す記号や絵は、その区域や道路に何らかの制限やルールがあることを「標示」しています。

ひょう‐じ〔ヘウ‐〕【標示】[名](スル)

目印になるもので人にあらわし示すこと。また、その目印の文字・記号・絵など。「危険区域を標示する」

引用:標示(読み)ヒョウジ – コトバンク

違いとして、標示は「目印として示すこと、示したもの」という意味で掲示と近い意味を持ちますが、提示には示す人が決まっている場合に使うため、使い分けが可能です。

提示と表示(ひょうじ)の意味の違い

表示(ひょうじ)は、「はっきりと表し示すこと」「図表にして表し示すこと」を指す言葉です。

また、あまり一般的には使われませんが「徴候や兆し(きざし)」の意味を持つ場合もあります。

表示は、「利用規約の表示」「ラベルに表示」「パッケージの裏面に表示」など、見ている人がおそらく見るであろう箇所に必要な記載事項を掲載する時に使います。

ひょう‐じ〔ヘウ‐〕【表示】の意味 [名](スル)

1 はっきりと表し示すこと。「原料をラベルに表示する」

2 図表にして示すこと。「生産額を表示する」

3 きざし。兆候。

引用:「表示」の意味 – goo辞書

違いとして、表示は見てる人が「本当に見ているか?」を保証しない使い方です。掲示は「見てる人がはっきりいることがわかっている状態」で使う言葉です。

提示を敬語表現|尊敬語・謙譲語・丁寧語のケース

掲示の敬語表現には、尊敬語・謙譲語でほぼ違和感なく使うことができるでしょう。

提示の尊敬語

尊敬語は、相手に対して敬意を含ませて表現する方法です。そのため、提示の尊敬語は下記のような用法になります。

  • ご提示ください。
  • ご提示される。
  • ご提示誠にありがとうございます。

提示の謙譲語

謙譲語は自分自身や自分側(同じ会社の人や身内など)をへりくだって表現する敬語です。そのため、提示の謙譲語は下記のような用法になります。

  • 提示いたします。
  • 提示させていただきます。
  • ご提示いただけると幸いです。

提示の丁寧語

丁寧語は、相手に対し「〜する」を丁寧に伝える方法です。そのため、提示の丁寧語は下記のような用法になります。

  • (証明書類などを)提示します。

提示の英語表現|「presentment」「presentation」

提示の主な英語表現は「presentment」「presentation」になります。どちらも、「提示」を意味する言葉です。

提示の英語例文・イディオム

  • give a presentation of the new project(新企画の説明をする。)

提示するの英語表現| 「present」「show」など

提示するという動詞の場合の英語表現は、多岐に渡ります。

持ち出すという意味では、「present」「indicate」「bring up」「come up with」などが挙げられます。

一方、見せるという意味では「show」を使うことができます。

提示するの英語の例文・イディオム

  • They will present that.(彼らがそれを提示する。)
  • A new plan was brought up at the meeting.(新しい案が会議で提示された. )
  • present A as B(AをBとして提示する)

提示の中国語表現

中国語の「提示」には、「(考えつかないことや忘れたことを)指摘する」「教える」「ヒントを与える」という意味があり、日本語の提示とはニュアンスに違いがあります。

日本語の提示では、その場に何らかの情報を出して見せる行為を指しますが、中国語では、相手の発想にない物事や忘れてしまっている物事を教えてあげるニュアンスになります。

提示 ピンイン tíshì

1動詞 (考えつかないこと・忘れたことを)指摘する,教える,ヒントを与える.
2名詞 (参考にするための)ヒント.

参考:提示の解説 – weblio日中中日辞典

提示の類語・言い換え語

提示には、複数のニュアンスのことなる類語が存在しますが、提示と同じ意味を持つ言葉にも、類語・言い換え語があります。

提示の類語・言い換え語1|プレゼンする

売り込みたいテーマや商品、企画について紹介し説明することを「プレゼンテーション」、ビジネスシーンでは「プレゼンする」と言います。

提示には意見や考えを示すことも含まれているため、プレゼンするが言い換え語になることがあります。

  • 新企画について、他部署の責任者を交えてプレゼンした。

提示の類語・言い換え語2|見せる

見せるとは、相手に物事を見させることを指す言葉です。

提示するとは物事を差し出し示すことであり、「見せる」とほとんどの場合同じ意味を持つ言葉となります。

提示の類語・言い換え語3|見せつける

人に対してこれ見よがしに自慢し見せることを「見せつける」と表現することがあります。

行動としては「提示」と同じものになりますが、そこに「自慢」などの感情がある場合には「見せつける」のほうが適切な表現となりますね。

提示の類語・言い換え語4|呈する(ていする)

呈するとは、「差し出す」「呈出する」を意味する言葉で、「苦言や不満などを口から漏らすこと=苦言を呈する」などに使われます。

一般的には、呈するは批判や苦言、不満などを漏らしてしまうときに使います。

提示の類語・言い換え語5|呈出する

「見せるために人の眼前に差し出すこと。呈示または提出すること。ある現象や情況を現すこと。」を意味する言葉が呈出です。

提示と同じ意味を持つ言葉となります。

提示の類語・言い換え語6|示す

他のものと区別できるような形で指し示して見せることを「示す」と言います。

「表示」「提示」「掲示」「標示」…どの表現にも「示す」が使われていることから、相手に対して物事を見せることを表す言葉となります。

提示の類語・言い換え語7|表す

状況や情報など、形になっていなかったものを形にして表現することを「表す」言います。

提示の類語・言い換え語8|証明する

証明するとは、ある事柄が事実であることや真偽を根拠をあげて明らかにすることを指します。

提示は、身分証明書の提示などで使用されます。何らかの真偽や事実であることの証明のために何かを示すことを「提示」と表現できます。

そのため、たとえば、身分証を提示することであれば、「身分を証明すること」と同じ意味になります。

提示の類語・言い換え語9|開示する

明らかにさし示すことを「開示」と表現します。

開示は頻繁に「プロバイダ責任制限法」の第4条に基づく「情報開示請求」で使用される言葉です。

この「情報開示請求」では、インターネット上で誹謗中傷表現を行なった発信者情報をプロバイダに対して求めることができる制度です。

このように、開示は提示よりより厳密な制度の中で行使される「提示」を指すことが多いです。

提示の類語・言い換え語10|曝す(さらす)

広く不特定多数の人の目に触れるようにすることを「曝す」と言います。

たとえば、「個人情報を曝す」は、不特定多数の人に個人のプライバシーに関係する情報を発信してしまうことを指します。

提示の類語・言い換え語11|曝け出す(さらけだす)

曝け出すとは、隠すことなくすべてを現すことを指す言葉です。

たとえば、「これまでの嘘を包み隠すことなく全て曝け出す」などのように使います。

提示の類語・言い換え語12|剝き出す

隠さずに出すことを「剥き出す」と表現します。

「怒りの感情を剥き出しにして話す」など、物事や情報だけではなく、人の感情など抽象的なものに関しても使用することができます。

提示の類語・言い換え語13|露出する(ろしゅつする)

「現れ出ること」「現れ出すこと」を意味する言葉が「露出する」になります。「曝け出す」「曝す」と同じ意味を持ちます。

提示の対義語・反対語

提示には対義語・反対語は存在しません。

ただし、「見せない・隠す・差し出さない・受け取る」などが反対語・対義語になる意味を持つとも考えられます。

また、暗示する(手がかりを与えてそれとなく示すこと)は、提示とは大きく異なる行動を取っているという意味で対義語に近いといえるでしょう。


提示の意味や定義、使い方と例文について解説してきました。

ここまで読んできた方は、提示の本来の意味について、これまで自分が知っていたこと以上のことを知ることができたと感じるのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございました。

ぜひ、今回知った知識を活かし、さらにスキルアップを目指したり、教養を深めていってくださいね!

次では、ビジネスパーソンとして成長したいあなたに向けて、「転職活動のコツ」を解説しています。あなたが下記の項目に当てはまるなら、ここでページを戻さず、ぜひ次をお読みください。

  • 今の職場での人間関係やコミュニケーションに疲れている。
  • 仕事が楽しくなく、毎日が変わり映えしない。
  • ほかの業界・職種/業種に転職したいと考えている。
  • 給料をアップさせたいが方法が分からない。
  • 自分に合った職場はほかにあるんだと感じ始めている。

ひとつの項目でも当てはまるあなたは、用語を学ぶだけではなく、働き方や生き方を満足できるものにするために、働き方や生き方を変えるべきです。

「このままずっと同じ職場で働くつもりだ」と、あなたは自信を持って言えるでしょうか?

少しでも自信がないなと感じる方は、ぜひ下記の転職するための4つのコツをお読みください。

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?

  1. 「失業リスクがある」
  2. 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
  3. 「転職すると給料が下がる」
  4. 「新しい環境に慣れるのが大変そう」

しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。

1 転職活動に失業リスクはない!

転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。

一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。

大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

引用:年代別の転職回数と採用実態 – リクナビNEXT

20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。

つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。

ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。

理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」

人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。

2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。

引用:中途採用調査 – リクルートワークス

つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。

理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」

転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。

しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。

たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。

  • 求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を作成する
  • 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
  • 面接を1次〜3次まで突破する
  • 給与条件や入社日を人事側と調整する
  • 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう

これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。

でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。

そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。

以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。

おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

2018.02.22

おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。

また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

2017.12.25

2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる

転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。

特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。

これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。

「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。

あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。

もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。

業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。

業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、TOPページで掲載しています。

どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。

もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。

3 転職しても給料は下がらない

「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?

それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。

それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。

特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。

年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

2017.12.25

また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

2017.12.25

4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる

転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。

「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。

しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。

それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。

あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?

実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

2017.12.25

参考資料:提示の意味・解説 – weblio辞書

参考資料:提示(読み)テイジ – コトバンク

参考資料:「提示」の意味 – goo辞書

参考資料:提示の解説 – weblio日中中日辞典

スポンサードリンク