税理士の方が活躍できる転職先には、様々な選択肢があります。その中でも、税理士事務所への転職を検討している方はとても多いのではないでしょうか。
税理士事務所は、現状として職場の環境によって働きやすさや待遇がかなり異なります。そのため、税理士事務所の転職においては、「求人を探すまでの情報収集」が非常に大切になります。
では、税理士の方が転職に失敗せず、自分に合った税理士事務所の求人を見つけるためにはどうすべきなのでしょうか。
今回は、税理士事務所への転職を検討している税理士の方に向け、税理士の資格を活かして働くことのできる選択肢を解説していきます。
その上で、税理士事務所へ転職することのメリット・デメリット、そして具体的な転職活動の方法までをご紹介しています。
この記事を参考にして頂き、転職活動をぜひ成功させてください。
まずは、税理士として「税理士事務所で働く」以外の選択肢を知っておくことが大切じゃ!
INDEX
税理士の転職先にはどんな選択肢があるのか?
税理士として働ける場所って、税理士事務所以外にあるの??
税理士は基本的に会社でも金融機関でも求められる資格じゃ。
それぞれ業務内容は違えど、どの道に進んでもキャリアアップや年収アップを目指すことは可能なんじゃ。
できるだけ広く転職の選択肢をとっておくことが重要じゃ!
税理士として働ける転職先は、税理士事務所に限ったことではありません。税理士・会計事務所以外でも、税理士資格を活かしてキャリアアップ・年収アップをすることは可能です。
下記では、事務所勤務を含めた4つの働き方について解説しています。
1 企業の経理部門
税理士の活躍の場として、一般企業の経理部門があります。大手企業では税務に関する業務を行うことが主となります。対して、中小企業(ベンチャー企業)では、税務のほか経理・財務関連の業務を同時に行うことになることが多いです。
給与は一般企業正社員と同等で500万円〜600万円が平均給与です。税務に関することのみならず、企業会計や財務全般の経験が積めるため、転職市場でも有利になることが多いようです。
経理への転職でおすすめの転職サービスは下記記事でご紹介しています。経理への転職を検討している方は下記記事をぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:【お得な情報が見つかる】「経理」におすすめの転職サイトTOP5
2 税理士・会計事務所
税理士のほとんどが活躍する場である税理士事務所・会計事務所は、事務所の規模によって年収が大きく変わることが特徴です。
税理士事務所規模別平均年収
- スタッフ20名以下の小規模事務所:約500万円
- スタッフ50名以上の中規模事務所:約600万円
- スタッフ100名以上の大規模事務所:700万円以上
税理士事務所・会計事務所への転職の際は、上記のように規模別で年収が変わることのほか、「職場の人間関係」など職場の実情にも注意して転職活動を進めるべきでしょう。
税理士を目指し会計事務所へ転職した方の悩みを検索してみると、下記のような「職場環境の悩み」を抱えている方もいます。
参考:20才代。男性。税理士を目指し、会計事務所に転職しました。- Yahoo!知恵袋
3 金融機関
金融機関でも、税理士資格を活かした仕事をすることができます。金融機関のバックオフィス(経理・税務)の仕事をすることになります。
金融機関のバックオフィス業務は、金融機関自体の業務に加えてリース会社・ファンド・SPC(特別目的会社)の会計・税務も含まれます。
また、バックオフィスではなく金融専門職として法人向けコンサルティングや投資銀行でのファイナンス、アドバイザー、プライベートバンキングの資産運用コンサルティングなどの仕事をする場合も、税理士としての資格を活用することができるでしょう。
金融専門職の場合も、バックオフィスの場合も、年収は高めです。600万円以上の年収で働けることが多いようですので、年収アップ転職を考えている方は、金融機関を目指して転職活動を進めるべきでしょう。
下記おすすめ記事では、金融業界への転職で活用すべき転職サービスをご紹介しています。金融職を目指す方は、下記記事をぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:【お得な情報見つかる】「金融職」におすすめの転職サイトTOP5
4 コンサルティングファーム
財務会計コンサルティングや企業再生コンサルティング、経営コンサルティングの企業で、税理士資格を活かして働くことも可能です。
年収は500万円〜800万円が相場ですが、マネージャークラスですと800万円以上の年収を目指すことも可能です。
この場合、会計や税務、財務の知識・経験を活かしてコンサル働くことになりますが、他分野コンサルや総合型のコンサルタントとしては活躍はしにくいといえるでしょう。
そのため、コンサルを目指す場合には「企業選び」が非常に重要になります。
おすすめ記事:【お得な情報見つかる】「コンサルタント」におすすめの転職サイトTOP5
ここまで、税理士が資格を活かし活躍できる転職先を4つご紹介してきました。税理士として働ける場所は、税理士・会計事務所以外にも多くあるので、必ずしも税理士事務所を目指す必要はありません。
では、税理士事務所で働くメリット・デメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
税理士事務所のメリット・デメリット
税理士事務所をわざわざ転職先として選ぶ理由ってあるのかな??
税理士・会計事務所で税理士が働くことのメリット・デメリットをよく知り、どうすべきかを考えることが大切じゃぞ!
税理士事務所のメリット
1 転職市場が伸びている
税理士の中でも、一般企業や大手税理士法人へ転職してしまうケースが増えています。そのため、中堅規模(スタッフ50人ほど)の税理士法人の人材不足が深刻化しています。
以前では採用基準に満たなかった合格科目数や年齢・転職回数でも、今なら転職できる可能性が高くなっていると見て良いでしょう。
2 資格・実務経験のいずれかがあれば転職可能
資産税専門の会計事務所の転職市場でも、採用基準が緩和される傾向にあります。また、個人会計事務所への転職も、資格または実務経験があれば転職しやすい傾向にあるようです。
規模の小さな税理士法人・事務所であれば、税理士としての資格を活かした転職は比較的カンタンな状況であるといえます。
メリットに関しては、会計業界の業界動向・トピックスを取り扱う「KAIKEI FAN」様を参考にさせて頂きました。
税理士事務所のデメリット
1 人間関係や職場環境が悪いことも多い
旧態依然としている税理士・会計事務所が人手不足であるため、現場の実情等を調べずに転職先を決めてしまうと、転職後に後悔してしまう可能性が高いです。
同僚や上司との関係性や、仕事の進め方等で納得できない職場を選んでしまうことに繋がる可能性があります。
会計・税理士事務所の仕事の進め方や職場環境、待遇に不満を持ち一般企業へ転職する方もいるようです。
税理士事務所への転職を検討する際には、事前に職場見学を持ちかける、転職エージェントを通して職場の実情を知るなどといった下調べが大切になります。
2 スキル・経験をしっかり積めるかは事務所次第である
一般に、中堅・大規模の税理士事務所・会計事務所であっても、未経験者や実務経験無しの税理士に対する教育制度がしっかり整っていない職場が多い傾向にあります。
そのため、税理士として経験・スキルを積んでいきたいと考えている税理士の方は、「自分の求める条件で仕事ができるか?」といった点に注意して職場を選ぶ必要があるでしょう。
自分一人で調べることには限界があります。
転職先に知り合いがいる場合は直接聞いてみる、それが不可能であれば、転職エージェントを通して仕事内容を聴くなど、転職前にできる限り転職先の情報・状況に触れておくことが望ましいです。
ここまで、税理士事務所へ転職するにあたってのメリット・デメリットをご紹介してきました。税理士事務所への転職では、転職自体はしやすいものの、職場によって待遇や人間関係に差があることがネックになってします。
しかし、それを解決して転職活動を成功させる方法があります。その方法とは、「転職エージェント」を活用する方法です。
税理士の転職にはエージェントがおすすめ
なんで、普通の転職サイトではなくて、「転職エージェント」がおすすめなの?
その理由を一言でいうと、「転職活動で必要なことを全部やってくれる」からじゃ。
たとえば、給与交渉や転職先の実情を調べたり、面接対策や履歴書の作成などをサポートしてくれたりするんじゃよ。
待遇改善のための転職も、親身になって相談にのってくれるじゃろう。
税理士が転職活動を始める場合、転職エージェントは下記の理由からおすすめできます。転職が不安な方こそ、下記のメリットをしっかりおさえておきましょう。
<転職エージェントのメリット>
- 転職先の内部事情を教えてくれる(職場の内情、給与の相場)
- その他の相談でも親身にサポートしてくれる
- 転職活動の手続きをサポートしてくれる(履歴書などの作成)
- 時間がかかる転職活動でもサポートしてくれる
- 自分の求める条件に合った求人を紹介してくれる(何度でも)
青文字で記載しているメリットは、転職活動で最も必要なサポートではないでしょうか。
特に、転職先の内部情報を教えてくれたり、自分の求める条件(休日のとりやすさ・給与など)に合った求人を紹介してくれる点は、「待遇の良い職場」を見つけるためにイチバン大切なことですよね。
エージェントは無料で登録できますし、最後までお金を取られることはありませんから、活用しない手はありません。
では、転職エージェントを活用した転職活動の流れについて見ていきましょう。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントに登録したあとって、どんな感じで転職活動が進むの?
大まかに流れをつかむために、「転職エージェントに登録後〜内定」までの流れを紹介しておくぞ!
転職エージェントに登録したあとの流れは下記の通りです。転職エージェントごとに若干の違いがありますが、情報入力後にエージェントから連絡が来る点は同じです。
<転職エージェント登録後の流れ>
- 個人情報入力を入力したあと「転職相談」の日程調整の連絡が来る(一週間程度)
- 担当のエージェントと転職相談を行う。(対面か電話)
- 相談内容を踏まえてエージェントから求人紹介の連絡が来る
- 求人を選ぶ(希望するものがない場合は2へ)
- 面接の日程調整・履歴書や職務経歴書の作成をエージェントがやってくれる
- 面接対策・内定を得るためのアドバイスをもらい、面接を受ける
- 入社日・給与などの待遇交渉をエージェントが行ってくれる
決まったタイミングでしか相談ができないわけではありません。場合に応じて、こちらから連絡することもできます。また、今の職場を辞めるための相談なども受けてくれます。
税理士の転職で活用すべき転職サービス
マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
税理士専門の転職サービス『マイナビ税理士』
『マイナビ税理士』の特徴
求人を閲覧できるだけでなく、さまざまな業界・職種に精通したキャリアコンサルタントから転職活動にあたってのアドバイスや転職ノウハウなどの情報提供を「無料」で受けられます。
また、業界毎に専任のキャリアコンサルタントが在籍しているため、高い専門性を兼ね備えており、業界・職種毎の書類添削、面接対策など手厚いサポートがあリます。
どんな人にオススメ?
- キャリアコンサルタントによる転職相談を受けたい方。
- 転職したいが、自力で探すことが難しいと感じている方。
- いい条件(地域、職場の規模などの環境)の仕事を探している方。
転職エージェントって、ひとつ登録しておけばいいの?
転職エージェントは複数活用することで最も転職成功率がアップするデータがあるんじゃ!
下記の記事に掲載されているエージェントのうち、2つ〜4つのエージェントに登録しておくと良いじゃろう!
おすすめ記事:【お得な情報が見つかる】「税理士」におすすめの転職サイトTOP5
複数の転職サービスを活用して、転職を成功させるんじゃ!
まとめ|税理士の転職を成功させよう
転職エージェントを活用することで、自分の求める条件に合った税理士事務所の転職先を見つけることができるじゃろう!
わかったよ、はかせ!
まずは「転職エージェントに登録」してみるね!
…それにしても、はかせはどんな仕事をしているの?
それはお母さんに聴きなさい。
今回は、税理士事務所への転職を検討している税理士の方に向け、税理士の資格を活かして働くことのできる選択肢を解説していき、税理士事務所へ転職することのメリット・デメリット、そして具体的な転職活動の方法までをご紹介してきました。
一般の転職サイトを活用するよりも質の良い求人を紹介してくれる点で、転職エージェントは大変役に立ちます。
ぜひ、今回の記事を参考にして頂き、転職活動を成功させてください。
はかせ、税理士事務所への転職で注意すべきことってある?