心理カウンセラー・セラピストとは?無資格から転職するための全知識

スポンサードリンク

「心理カウンセラー」「心理セラピスト」を目指そうとすると必ず聞こえてくるのが「心理系の仕事は就職が難しい」といったネガティブな情報ではないでしょうか。

心理カウンセラーや心理セラピストは国家資格ではなく民間資格であるため、たとえ資格を取得したとしてもすぐに転職が成功するわけではありません。

しかし、出来る限りリスクを少なくして、未経験からカウンセラーやセラピストを目指す方法はあります。

今回は、カウンセラーやセラピストを目指す方々を対象に、カウンセラーとセラピストの仕事内容や働ける場所、資格の必要性など「転職前に知っておくべきこと」を網羅してご紹介します。

また、具体的な転職方法についても解説しています。

ぼっち

はかせ、ボク、カウンセラーになりたいんだけど…働き口がないって聴くから悩んでいるだよね…

はかせ

確かに、最も難しい資格である「臨床心理士」でも転職が難しいのが現状じゃ。しかし、未経験からカウンセラーやセラピストなどの心理系の仕事ができる求人はある。

ぼっち

じゃあ、早く転職する方法教えてよ!早くしろー!!!

はかせ

えぇ…

心理セラピストとは? -仕事内容・役割-

心理セラピストとは? -仕事内容・役割-

心理セラピストとは、心理療法や心理技術を用いてクライアント(お客様)が気づきを得たり、癒やされたり、気力を増したりすることを目的としたセラピーを行う仕事になります。

心理セラピストの場合はカウンセリングを通じた精神的な気づきを促すことに加え、身体的な動作や、それに伴う感情を深く考察しアドバイスする仕事になります。

基本的には、心理カウンセリング⇒心理セラピーの流れで深く人々の悩みを解決するための知識や経験を積んでいくことが一般的です。

カウンセリングを通してクライアントの悩んでいる感情を受け止めたり、アドバイスをしたり…といった精神的なサポートの次に、セラピーを通して身体的な動作を含めて「心の癒やし」に踏み込んでいくのがセラピピストの役割であるといえます。

「セラピー」にも現在は様々な種類があります。アロマセラピーのほか、音楽セラピーやアートセラピーといった種類もあります。

おすすめ記事:アロマセラピストの仕事内容と転職方法!資格なしでも転職できる?

心理セラピーは、日本では医療行為とはみなされないため、資格は必須ではありませんが、クライアントの悩みを解決するためには、心理学的な様々な知識が必要になってくるでしょう。

心理カウンセラーとは? -仕事内容・役割-

心理カウンセラーとは? -仕事内容・役割-

心理カウンセラーとは、主に「口頭」でクライアントと接し、相談やアドバイスを行う仕事です。クライアントの種類は心理セラピストと同じですが、心の癒やしや共感、提案やアドバイスの方法は若干の違いがあります。

カウンセラーの仕事は、働き方や仕事の悩みに関して相談に乗るキャリアカウンセラーのほか、学校で働くスクールカウンセラー、産業カウンセラーなども存在します。

カウンセラーは民間資格ですので、カウンセラーを名乗ることは誰にでもできるのが現状です。そのため、役割としてカウンセラーとして働ける環境を見つけることが非常に大切です。

また、経験やスキルを転職先に認めてもらうには、民間資格を取得することも必要な場合が多いです。

心理セラピストや心理カウンセラーの資格取得を目指すなら「ユーキャン」などの講座を終了することが最も効率的です。実際に転職先を見つける方法とともに、資格取得を検討している方はぜひ参考にしてください。

セラピストとカウンセラーの違い -どちらも国家資格ではない-

セラピストとカウンセラーの違い -どちらも国家資格ではない-

心理セラピストと心理カウンセラーの違いを理解しておくことで、「どちらを目指すか?」「どのような目指し方があるのか?」を明確にすることができます。

心理セラピストも心理カウンセラーも、日本においては同じ「心理学に関連する職業」ということになります。「臨床心理士」「心理カウンセラー」「心理療法士(セラピスト)」と、いずれも国家資格ではなく、”民間資格”です。

具体的な仕事内容において、クライアントに接する方法に違いがあるということをおさえておきましょう。

基本的には心理カウンセラーを目指す場合も心理療法士を目指す場合も、取得を最初に目指すのは民間資格である点においては変わりません。

また、心理学関連の民間資格のうち「臨床心理士」には、そもそも認定を受けるための試験自体に「受験資格」があり、その要件を満たしていなければ試験を受けることができません。

〈主な受験資格〉
●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者  など

引用:日本臨床心理士資格認定協会

セラピストとして働くために、資格は必要なの?

セラピストとして働くために、資格は必要なの?

民間資格のうち、最も難関であり要件も高い「臨床心理士」は、特定の学校を出た上で試験に合格する必要があるため、「今すぐ働きたい」という方にとっては、なかなか難しい選択肢であるといえます。

また、心理カウンセラーや心理セラピストの資格を取得しても、すぐに活躍できる職場を見つけるのは大変難しいのが現状です。

民間資格は、自分が心理セラピストやカウンセラーとして知識があることを示すためには有効ですが、それ以上に経験・スキルが最も重視されることが多いといえます。

よって、未経験から目指す場合や、経験が浅い状態で心理セラピストやカウンセラーとして転職する場合は、出来る限り自分の働ける環境を探すことができるよう、様々な方法を使って転職先選びを進めていく必要があります。

具体的には、心理セラピストやカウンセラーとして働ける場所はどんな施設なのかを知っておくこと、そして、求人を探す方法のうち最も自分に合ったやり方で転職活動をスタートさせることです。

 

心理カウンセラー・心理セラピストとして働ける場所は?

心理カウンセラー・心理セラピストとして働ける場所は?

心理カウンセラーや心理セラピストは、どのような場所で働くことができるのでしょうか? ここでは、代表的なカウンセラー、セラピストの職場を列挙していきます。

学校

学校生活において悩みを抱える児童・生徒や、子育てに悩む親をサポートするのが「スクールカウンセラー」の仕事になります。スクールカウンセラーは、自治体により勤務形態が異なりますが、「常駐」で働く場合も数多くあります。

スクールカウンセラーの求人は、一般的な転職サイトには掲載されていません。各都道府県の教育委員会の募集に応募し、採用試験に合格することでスクールカウンセラーとして働くことができます。

ただし、臨床心理士の資格が募集要項に求められる場合が多いため、未経験の方は応募することができないケースがほとんどです。

企業

企業で働く従業員の心理的な悩みをサポートするために、カウンセリングやセラピーを行う専門家が必要とされる場合が多いです。

職場においてメンタルヘルスは徐々に「必要なもの」と認識されつつあります。また、未経験者歓迎の求人も多いため、転職サイトを活用して転職先選びを進めていくことができます。

児童相談所・保健所

地域や地方自治体に舞い込む悩み・トラブルを解決する仕事です。スクールカウンセラーや企業でのカウンセリングやセラピーよりも、相談内容や相談者の年代が幅広いことが特徴です。

福祉スタッフや相談員という形で募集しているケースが多くあるため、自分の関わりたい仕事を選び転職先を決めることが可能です。また、未経験者歓迎の求人を探すことも比較的カンタンです。

病院・診療所

病院や診療所に通う患者さんや、そのご家族の悩みに関してサポートを行う仕事になります。医師との協力が必要不可欠であり、また、医療現場のため高い専門知識が求められます。

心理カウンセラー、セラピストよりもレベルの高い「臨床心理士」の資格が求められることが多いため、未経験者の転職先としては難しいのが現状です。

以上、心理カウンセラーとセラピストの働ける場所を4つ見てきました。それぞれ、未経験から働くことができるのかどうかには大きな違いがあります。

特に、公的機関と医療機関に属する仕事は臨床心理士の資格が求められるため、未経験者の方は将来に向けたキャリアアップを通して目指すことが現実的な方法でしょう。

心理カウンセラー・心理セラピストに向いている人・適性

心理カウンセラー・心理セラピストに向いている人・適性

心理カウンセラーや心理セラピストには、どのような人が向いているのでしょうか? 仕事内容を理解していても、なかなか自分自身の適性について理解することはできません。

自分がカウンセラーやセラピストに向いているのかどうかは、結局のところ自分自身で判断することが求められます。

しかし、ひとつ言えることは、心理療法を駆使する仕事である以上「対人関係」を結ぶことが得意な人や、話を聴く技術に長けている人が向いているといえます。高等なコミュニケーション能力が求められるといって良いでしょう。

また、自分自身の精神が安定していなければ、悩みや不安を抱えているクライアントに説得力のあるアドバイスや提案をすることはできません。よって、メンタル面の安定性も重要です。

では、実際に転職活動をどう進めるべきかについて、学んでいきましょう。

スポンサードリンク