「パラダイム」とは、「特定の時代や分野で多くの人々が共有しているものの見方や考え方の枠組みのこと」を意味する言葉です。
パラダイムという言葉は一般にも浸透してきている言葉なので、何となくわかったつもりで使ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
使いやすい言葉なので、無意識に使っているという方も多いかもしれません。
しかし、あなたの使い方によっては間違っている可能性があります。正しい意味でボキャブラリーを高めていきたいとあなたも考えているはず。
そこで今回は、パラダイムの本来の意味や定義を解説するとともに、ビジネスシーンでの例文や使い方、類語・言い換え、対義語の意味について解説していきます。
合わせて、パラダイムを説明する上では欠かせない「パラダイムシフト」と呼ばれる概念についても解説していきます。
「パラダイムの意味、ちょっとあやふやだな」という方はぜひ参考にしてください。
「転職活動を始めたい」と少しでも考えている方は、ぜひ下記記事をご覧ください。
INDEX
パラダイムの意味とは?
パラダイムとは、「特定の時代や分野で多くの人々が共有しているものの見方や考え方の枠組みのこと」を指します。
ある特定の時代や特定の専門分野において多くの人びとが共有している、ものの見方や思考の枠組みのこと。(中略)これをビジネス分野に転用して、企業内で共有する思考前提、企業と社会についての共有イメージなどを指し、企業の意思決定に対して支配的に働く。
時代や分野によって、「当たり前とされていること」の規範は異なります。また、政治や時々の文化によっても、パラダイムは大きく変化します。
パラダイムは、その時代で当たり前とされる事柄を指すだけでなく、科学から始まり、政治やビジネスなど様々な分野で用いられます。
基本的には、その時々で当たり前と思われていたものが変化し新しい考え方に変わることを意味します。
パラダイムにはいくつかの共通点があります。
- その当時の時代と分野で共有されている、規範となる考え方であること。
- それ以前のパラダイムとは一線を画す考え方であること。
- 革命的・非連続的で、以前のパラダイムとは繋がりがないこと。
パラダイムの意味1|パラダイムを簡単にいうと?
「その時代で当たり前と考えられており、社会の人々皆が信じている物の考え方や決まりごと」のことを表す言葉です。
また、政治やビジネス、色々な学問分野で「当然」「前提」とされており、誰も疑うことのない物の見方や考え方を「パラダイム」ということがあります。
パラダイムの意味2|パラダイムはどのようなときに使われる?
パラダイムは、様々な分野で用いられ、政治、ビジネス、科学、思想(哲学)、経済などでも活用される言葉です。
たとえば、消費社会の文脈では「物から事へ(モノからコトへ)」という説明がなされます。
これは、「大量生産・大量消費社会」によって当たり前とされた「物を売る」という企業活動から、「体験を売る」という「体験(経験価値)を売る」という企業活動への転換が必要とされることを示しています。
他の例では、たとえば物理学における「ニュートン力学(古典物理学の一種)」から、相対性理論へのパラダイムシフト」が起きています。
このように、学問別・社会全体に存在する「既存の枠組み」をが転換することを「パラダイムシフト」と呼称します。
パラダイムの意味3|ビジネスにおけるパラダイムの意味
ビジネスにおけるパラダイムは「既存の考え方を壊し新しい価値を提供する」ような現状を取り壊し新しいものを生み出そうとする思想・産業などの分野でも活用されます。
また、個人のコーチングや考え方の転換にも「パラダイムシフト」という言葉が使われるため、とても便利な言葉です。
ただし、既存のものの見方や考え方を変えていくのは、一朝一夕に成功するものではありません。
「天動説」から「地動説」へとパラダイムシフトが起きるまでには、おおよそ1世紀の長い時間がかかっています。
そのため、パラダイムシフトという言葉はとても便利ですが、ビジネスにおいては本当にそれが多くの人々のものの見方や考え方を変えるものなのか、精査する必要があるでしょう。
パラダイムの意味4|IT業界・プログラミング分野におけるパラダイムの意味
IT、プログラミング分野においては「プログラミングパラダイム」と呼ばれる概念があります。
プログラミングパラダイムとは、プログラミングをする際の基礎となる考え方のことで、開発チームにおける共通の思考パターンを指します。
このときに使われるパラダイムは「共通の枠組み」「模範となる思考パターン」という意味で使われているため、より語源である「paradigm」に近い意味を持ちます。
パラダイムの語源・由来・起源
パラダイムという言葉自体が使われるようになったのは、これから解説するようにある著作を背景としています。
ここでは、その背景となる著作の内容と、その中で構築されている理論、そしてその理論に対する批判を簡単に解説します。
パラダイムの語源1|トーマス・クーン「パラダイム論」を簡単に解説
また、paradigmという言葉自体が使われるようになったのは、科学史家・科学哲学者であるトーマス・クーンが1962年に刊行した『科学革命の構造(The structure of scientific revolutions)』と呼ばれる著作の中です。
パラダイム (paradigm) とは、科学史家・科学哲学者のトーマス・クーンによって提唱された、科学史及び科学哲学上の概念。一般には「模範」「範」を意味する語だが、1962年に刊行されたクーンの『科学革命の構造(The structure of scientific revolutions)』で科学史の特別な用語として用いられたことで有名になった。
クーンによる「科学理論の歴史的な発展経緯を分析するための概念」を「パラダイム」と呼称しました。
クーンはパラダイムを「一般に認められた科学的業績で、一時期の間、専門家に対して問い方や答え方のモデルを与えるもの」と定義しています。
その定義を含む「パラダイム」という用語が、欧米にて定着したのちに日本でも使われる用語となりました。
ビジネスシーンで活用されるようになったのは、自然科学から人文社会科学への用語の応用が背景にあります。
このように、自然科学と人文社会科学は相互に影響を及ぼすことがあります。
たとえば、ダーウィンの進化論に着想を得たスペンサーの「社会進化論」や、経済学の「投資と利潤」の概念が用いられた、生物学の「自然選択説」を数学で説明する「最適化モデル」などが挙げられるでしょう。
パラダイムの語源2|パラダイムに該当する日本語はない
もともと、「paradigm」はギリシア語「paradeigma」から来ている言葉で「範例」という意味合いがあります。
その言葉を用いて「科学は一定方向に成長するのではなく、時代によってparadigmを変化させるもの」という科学史観をトーマス・クーンは提唱しました。
時代によってparadigm(範例)が変化するというのは、一方向的に歴史は発展していくというこれまでの考え方を変える、一種のパラダイムシフトだったといえるでしょう。
時代によって規範となる見方や考え方は変わる…という意味では、どの分野でも共通しています。
だからこそ、科学だけではなく多くの分野でparadigmが使われるようになったのです。
パラダイムの語源4|クーン「パラダイム論」への批判
クーンが提唱した「パラダイム論」には批判が存在します。
物理学におけるニュートン力学から相対性理論への転換は、「パラダイムシフト」と呼ばれていますが、「これはパラダイムシフトなどではない」というのが批判者側の論理です。
パラダイムには、「革命的・非連続的で、以前のパラダイムとは繋がりがないこと」という意味がありますが、批判者側によると、物理学におけるパラダイムシフトには不連続性がないとの主張です。
クーンのパラダイム論は、「科学理論がどのように生まれるのか?」を説明した理論ですが、科学理論のパラダイムシフトはクーンの言うようには起きないという厳しい批判が存在します。
参考:【科学の本質を探る㉛】常識的な科学観を覆したパラダイム論(その2)批判されてもなお生き残るパラダイム 阿部正紀 – クリスチャントゥデイ
パラダイムの英語表現
「paradigm」は、「模範」「典型」といった既存の規範となるような考え方やモノの見方を指します。
カタカナ語として使われている「パラダイム」とは、少し異なるニュアンスがあります。
辞書をひくと、paradigmは下記の通りの意味です。
paradigmとは
主な意味 例、模範、典型、パラダイム、(品詞の)語形変化表
しかし、語源であるparadigmにも、典型・模範・例などの意味だけではなく、「一時代の支配的考え方を規定している科学的認識体系または方法論」として今日カタカナ語として利用されている「パラダイム」と同じような意味があります。
paradigmの英語の例文・イディオム
- In light of the interconnectedness of the world economy, the G20 has led to a new paradigm of multilateral co-operation that is necessary in order to tackle current and future challenges effectively.(世界経済の相互連関性の観点から,G20は,現在及び将来の課題と効果的に取り組むために必要な多国間協力の新たなパラダイムに至った。)
パラダイムの例文・使い方
すでにご紹介していますが、パラダイムを日常生活やビジネスで使う場合、そのほとんどが「パラダイムシフト」という言葉として使われます。
パラダイムの例文・使い方1|「パラダイムシフト」
その時代や分野で支配的な規範だったものの見方や考え方が革命的・非連続的に変化すること。それを「パラダイムシフト」「パラダイムチェンジ」もしくは「パラダイム転換」と呼びます。
パラダイムシフトをおこなうためには、以前のパラダイムでは説明できないことや実証できないことを新しいパラダイムで書換えていったり、説明したりする必要があります。
「パラダイムシフトが起き、これまでの規範が置き換わった」「パラダイムシフトを起こせるような企業組織にしたい」といった表現で用いられます。
パラダイムの例文・使い方2|「○○パラダイム」
パラダイムは様々な分野で用いられていますが、その場合、その分野の名称が頭についた「○○パラダイム」として表現されることが多いです。
具体的には、「経済パラダイム」「ビジネスパラダイム」などが挙げられます。
たとえば、国内のマーケットに主眼を置いていたパラダイムから、グローバルマーケットに主眼を置いた企業活動への転換などは一種の「ビジネスパラダイム」であり、「経済パラダイム」の「パラダイムシフト」であるといえます。
パラダイムの類語・言い換え語
パラダイムは、日本語で訳すと「規範」「模範」「範例」「典型」などが挙げられます。また、理論的枠組みという言葉で言い換えることもできます。
ただし、時代・分野によって大多数の人々の規範になっているものの見方・考え方という意味で規範という言葉は使われていませんし、そのほかの訳語も同様です。
そのため、パラダイムはそのままパラダイムと表現することが最も意味が通じやすいでしょう。通じそうにない場合には「考え方の枠組み」「ものの見方」といった言い換えで伝えます。
パラダイムの類語・言い換え語一覧
- 規範
- 模範
- 判例
- 典型
- 理論的枠組み
- ものの見方
パラダイムの対義語・反対語
パラダイムの対義語はパラダイムシフトといっても良いかもしれません。また「新しい規範」といった表現になるでしょう。
パラダイムは時代・分野において規範となるようなものの見方や考え方を指すので、「イノベーション(革新)」という言葉が当てられるかもしれません。
パラダイムシフト(パラダイムチェンジ)の意味とは?
科学の進歩や社会のシステムの変化によって、個々人が持つパラダイムは変化を遂げます。
この変化のことを「パラダイムシフト」と呼びます。
また、パラダイムシフトは「パラダイムチェンジ」「パラダイム転換」などと他の表現で用いられることもあります。
現代社会においては技術革新が進んでいるため、ちょっと前まで当たり前とされてきていたものが崩壊しつつあります。
また、パラダイムを受け入れるだけではなく、まだ一般的ではないモノの見方や考え方を取り入れることも、今後更に重要になってきます。
有名な話としては、「天動説から地動説へのパラダイムシフト」があります。
16世紀以前は、宇宙は地球を中心に回っている「天動説」が主流でした。一方、16世紀の天文学者ニコラウス・コペルニクスは地動説を提唱し、その後17世紀に望遠鏡が発明されると、地動説が有力なものになっていきました。
例えば、「電池は使い捨てるもの」という当時の絶対的な考えが、今では「充電して繰り返し使えるもの」という考えになっています。
このように絶対的な考えが変わることを、「パラダイムシフト(パラダイムチェンジ)」と言うのです。
パラダイムシフトの意味|ビジネスにおけるパラダイムシフトの意味
ビジネスシーンにおけるパラダイムシフトは、業界や使われるシーンによって細かなニュアンスに異なりがあります。
一般的には「斬新なアイディア」「これまでの価値観を壊す考え方」「業界にイノベーションを起こすこと」自体を指すことが多いです。
パラダイムシフトは、一個人や一企業の考え方が変化することを指すわけではない点に注意が必要です。
あくまでも分野・業界・社会全体の価値観や枠組みが日連続に変化することを指して用います。
パラダイムシフトの英語表現・語源
「paradigm shift」は、そのままカタカナ語のパラダイムシフトと同じ意味で使われます。
「paradigm shift」の英語の例文・イディオム
- paradigm shift in thinking.(思考のパラダイムシフト)
- undergoing a paradigm shift(パラダイムシフトを経験する)
参考:paradigm shiftとは – 英辞郎 on the WEB
パラダイムシフトの使い方・例文
パラダイムシフトの使い方・例文一覧は下記の通りです。参考例の通り、各分野の非連続的な変化を示してパラダイムシフトと表現します・
- 人工知能によるシンギュラリティの到来によって、人類全体のパラダイムシフトが起こるだろう。
- 新たな市場を創るだけでは、パラダイムシフトとは言えない。
- 「モノからコト」への消費社会のパラダイムシフトが起きている。
パラダイムシフトの類語・言い換え語
パラダイムシフトの類語・言い換え語としては様々なものがありますが、パラダイムの類語・言い換え語に「転換」「変化」などをつけることによって表現することができます。
パラダイムシフトではなく、「ものの見方の変化」「理論的枠組みの転換」などと表現した方が、シチュエーションによってはわかりやすい場合が多いため、使い方に注意しましょう。
- 規範
- 模範
- 判例
- 典型
- 理論的枠組み
- ものの見方
パラダイムの意味や定義、そしてビジネスシーンにおける使い方・使われ方を解説してきました。
ここまで読んできた方は、パラダイムの本来の意味や定義について、これまで自分が知っていたこと以上に深い教養が身についたと感じるのではないでしょうか?
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大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
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20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
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ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
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2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
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理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
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3 転職しても給料は下がらない
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考資料:パラダイム – Wikipedia
参考資料:パラダイムシフト – Wikipedia
参考資料:「パラダイム」の意味 – goo辞書